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2019年5月29日 (水)

コンスタンティノープルの陥落

 さて,今日5月29日は君府と呼ばれた,ビザンチン帝国の都コンスタンティノープルがオスマントルコによって陥落した日です.ハンドルネームでビザンチン皇帝を名乗っていることからもわかるように,私にとってはきわめて重要な日となります.

 ビザンチン帝国というのは,別名を東ローマ帝国,中世ローマ帝国といわれるように古代ローマ帝国から連続した国家です.ビザンチンという名前はコンスタンティノープル(現イスタンブール)の古名ビザンティウム(ビザンチオン)から来ており,年代的には330年にローマ皇帝コンスタンティヌス1世がこの地に都を移した時代から,1453年5月29日に街がオスマントルコに征服されるまでの1100年間を指します.

 この時代はちょうど西洋史における中世と呼ばれる時代区分に一致します.中世という言葉は,西洋史の歴史用語で古代と近代の間の時代という意味です.私が中学生頃の西洋史観では,中世というのは迷信と疫病のはびこる暗黒時代とされていました.すなわち古代ギリシャ・ローマの文明が衰退し,ルネッサンスによって復興するまでのつなぎの時代とみなされていたわけです.

 もちろんこれは西欧の立場から見た話しであって,同じ時代イスラム圏は文明の中心として栄えていたわけですし,キリスト教世界においてもビザンチン帝国がその中心として繁栄していました.これらの世界においては暗黒どころか黄金期だったわけです.現在においては西欧においても中世は何もない時代ではなく,様々な社会や文化の発展がみられた時代であるという認識に変わっています.

 そんな発展途上の西欧社会の人々にとって,キリスト教世界の中心地だったコンスタンティノープルが異教徒の手に落ちたことは衝撃的な事件でした.この歴史的大事件当時に作曲家として活躍していたギョーム・デュファイは,コンスタンティノープル聖母マリア教会の嘆きという曲を作っています.

 そんな感慨に浸った令和元年5月29日でした.

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2019年5月26日 (日)

コーロ・ヌオーヴォのマタイ受難曲

 5月25日土曜日は東京の杉並公会堂で行われたコーロ・ヌオーヴォのマタイ受難曲公演に出かけてきました.

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 この合唱団は40年以上の伝統がある老舗の合唱団で,自分の大学合唱団時代の先輩や後輩が複数所属しているところです.かれらからお誘いがあったことと,マタイ受難曲は現在自分たちも取り組んでいる作品ということで,鑑賞に出かけてきました.

 二階席の3列目、真ん中付近に陣取ったんですが,左右を見渡したらそれぞれ最前列に見知った人がいました(笑).時間になり開演です.合唱団が入場してオケが入場,指揮者とソリストが入場… あれっ?エヴァンゲリストとイエスと男性ソロしかいないぞ? と思っていたらステージ背後の座席部分に女性団員のとともに女性ソリスト登場,どうやら第1曲のリピエーノも担当する模様です.

 指揮者の長岡聡季さんの手が振り下ろされて演奏開始,合唱団出だしはちょっと乗り切らない感じでしたが,3曲目のコラールあたりからエンジンがかかり始めました.途中8曲目では私が一推し(笑)のソプラノ,金成佳枝さんが登場 !(^^)!,ドイツから帰国した彼女の歌を聴くのは初めてでしたが,元々素敵な歌声が一段とグレードアップしておりました.

 後日団員の後輩からレセプションの時に指揮者の先生から,「民衆のような合唱」と言われたとのことでしたが,キャラクターコーラスがメインのマタイ受難曲では「民衆のような」は誉め言葉じゃないのと言っておきました.

 来年の自分たちのマタイも,上手くいかせなくてはと思ったのでした.

 

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2019年5月24日 (金)

京都と大阪

 今週は私がメインで活動している学会,日本神経学会の学術大会が大阪で開催されました.

 学術大会は4日間にわたって行われ,その間各種発表に加えて,シンポジウムや障害教育研修会など多くの催し物が開かれます.私自身もこの学会に認定された専門医&指導医なので,それを維持するためにもこれらイベントへの参加は欠かせず,ほぼ毎年参加しています.全国9000人の神経内科医の集会と銘打っている学会ですから毎年全国から多くの人が集まります.それなりに規模の大きな学会というわけで,開催地はそうしたビッグイベントが行える大都市での開催です.今年の会場は大阪でした.

 で,せっかく大阪にまで繰り出すのだからちょっと前乗りしようと思い,1日休暇を取って早めに出かけました.主要な目的は位置ゲーム「ケータイ国盗り合戦」,今回は京都市内主要観光地を塗りつぶすのが目標です.「京都なんて過去に何度も行ったことがあるんじゃないか」という声が聞こえてきそうですが,実は国盗りを始めてから京都市内を歩いたことがないのでした(最後の京都訪問が2014年春).

 国盗りをやる場合,大都市は電車,地方はレンタカーで回るのが効率的なんですが,京都はちょっと事情が異なります.それは渋滞や一方通行が多いこと.もたもたしていて事故にあうのが怖いのです.かと言って徒歩では,どれくらい時間がかかるか想像もつきません.そこで思いついたのが…

 自転車🚲

 これならある程度の機動力を持って,動き回ることができます.ということで,今回は京都駅前のレンタサイクル店を利用することにしました.

 出発したのは5月21日朝,新幹線に乗ってまずは名古屋へ.ここで在来線に乗り換えます.なんでそんなことをするのかというと,実は東海道本線の岐阜・大垣付近をまだ取っていなかったからです(笑).そのまま電車を乗り継いで京都に着いたのは11時半ごろでした.この日関東から東海は,前日降り始めた雨がかなり激しくなっていたんですが,京都に着くころには見事に晴れてきました(自分の行いがいいからだとほくそ笑む).駅前で自転車を借りて,さあ出発です(この日は電動アシスト車を借りた).

Img_1968  まずは京都駅烏丸口付近を北上,四条通りに左折してひたすら西へ.桂川わたり,松尾大社付近から北上して嵐山に向かいます.渡月橋を渡ると例によって大勢の観光客でごった返していました.わき目も降らずに北に向かいあだし野念仏寺方面へ(ここはちょっと上り坂だが電動アシストのおかげでさほどきつくない).そこから今度は北東へ,国道162号線に入ってひたすらな登りになります.この道は日本海まで続いているんですが,まさかそこまでは行かず,途中の峠までで引き返しました(この登りは電動アシストといえどかなりきつかった.電動とはいっても所詮はママチャリタイプなので.電動ドロップハンドルなら楽勝だったかもしれない).

Img_4865 Img_1977(写真左)渡月橋,(同右)清凉寺

 その後は仁和寺や竜安寺,金閣といった超有名スポットのそばを通り,鷹峯方面へ(ここも登りで結構きつい).その後は宝ヶ池から修学院,東山を経て駅に戻ったのでした(結局この日は約50キロ走った.京都市内の観光地の多くの部分のそばを通過したがどこにも寄らなかった 笑).

Img_4864 Img_4875(写真左)国盗り前の様子,(同右)こうして市内を制覇しました

 駅で自転車を返した後は京阪線で大阪に出てました.この日の宿泊先は淀屋橋付近のホテル,チェックインして顔を洗った際にちょっと舐めたら塩辛いのなんの (^.^),潮が吹くとはこのことかと思いました(京都ではお茶やスポーツドリンクなど合計2Lくらい飲んだが,あまり汗をかいた実感がなかった).

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(写真)色が濃くて一見蕎麦のように見えますがうどんです

 この日はだいぶ疲れていたようで,肉類を食べるメンタリティにはならず,結局近くのうどん屋さんで梅&山芋のぶっかけうどんをいただきました(もちろん日本酒も).

Img_1988  そして翌朝は学会場である中之島の国際会議場に向かったのでした.

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2019年5月23日 (木)

Now is the Month of Maying

 GWがいつのことだったのか記憶のかなたに消え去り,気が付いたら5月も下旬になっています.

 四季は春夏秋冬に分けられますが,その中でも5月はもっとも春らしい月です.日本の関東地方以西だと3月ごろから徐々に春めいてきて,桃が咲いて桜が咲いて,そしてこの時期に至る感じですが,東北や北海道などは3月はまだまだ冬で,ようやく4月ごろから温かくなり,そして5月に一気に春が来るというイメージです.ヨーロッパなどの高緯度地方も同様で,春といえば5月のイメージがあり,古代ローマ時代から春の訪れを祝うお祭りが5月に行われています(イギリスのMay Dayが有名).

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 そんな5月の華やいだ雰囲気にぴったりの曲が,表題の"Now is the Month of Maying",16世紀英国マドリガルを代表する作曲家Thomas Morleyによる作品です.少人数のアンサンブルで歌うととても楽しい曲で,東京マドリガル会の例会でもこの時期定番のレパートリーとなっています.

動画は有名なキングス・シンガーズによる演奏です.こんな風に歌えたら最高です (^^)v

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2019年5月20日 (月)

日本神経学会のワナ

 令和元年5月も後半に入り,いよいよ春の学会シーズンに突入である.今週は私がメインにしている学会のひとつ日本神経学会の学術大会が行われる.こうした学会は事前登録をしておくと参加費が安くなるので,行くことが決定している場合はそちらの方がお得である.

 そんな学会を直前にしたある日,1枚のハガキが届いた.

Img_4861  当日参加登録葉書と書いてある.バーコードも印刷されているなど,当日これを持参していけば大丈夫なように見える.

 が,しか~し! これは事前登録をしていない人用のハガキなのである.事前登録をしている人は,あらかじめ学会HPから自分専用のものをダウンロードして持参しなければならない.これを怠って、このハガキだけ持ってのこのこ会場に行くと… 最悪参加費を二重取りされる恐れもある.

 自分的にはこのハガキ,会員をミスリードして儲けようという学会側の陰謀ではないかと思っている(笑).

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2019年5月19日 (日)

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

Img013  毎年余韻を長く引きずるのが特徴のひの新選組まつり,今年も一週間近くが経過したもののいまだ抜けきれておりません(笑).とはいっても現実は確実に自分に迫ってくるので,その辺の折り合いをどうつけていくかというのが問題になります.

 で,現実とはちょっと違うのですが,この金曜日に新国立劇場にオペラ観劇に繰り出していました.演目はW. A. モーツァルトのドン・ジョヴァンニです.俗にダ・ポンテ三部作と呼ばれるモーツァルト後期のイタリア語オペラ3作品の2作目になります.知名度は抜群な作品なんですが,フィガロやコジ・ファン・トゥッテ,あるいは最晩年の魔笛に比べると意外に上演頻度は多くないような気がします.これはどうしてだろうと思ってたんですが,フィガロやコジは基本的にアンサンブルオが多いオペラなので,歌手一人ひとりの技能が飛びぬけていなくてもよいステージとなりうるのに対して,このドン・ジョヴァンニは何と言っても主役であるドン・ジョヴァンニの出来で舞台の質が大きく左右されてしまうからなのかなと思います.

 騎士にして稀代の好色家,ドン・ジョヴァンニが放蕩の限りを尽くして最後は地獄に落ちる話ですが,単純な勧善懲悪モノではないのは,タイトルロールのドン・ジョヴァンが悪人でありながら,非常に魅力的な人物だからです.彼は極めて多面性を持った人物で,悪魔と天使がその中に同居しています.役柄としてはバリトンですが,時には強く,時には甘くというように様々な歌い方が望まれる役です.

Img_1957  今回の公演でそんなドン・ジョヴァンニを歌ったのがイタリア出身の二コラ・ウリヴィエーリさん.プログラムによると得意役がフィガロの結婚のフィガロや,セビリアの理髪師のドン・バジーリオとのことなので,様々な表現ができる歌手のようです.この日も色気のある素晴らしいい声を聞かせてくださいました.オペラの場合,その人物の存在で舞台が決まってしまうような役って,一般には女性役が多いんですが,ドン・ジョヴァンニは数少ないこの手の男性役だなと思いました(ドン・ジョヴァンニと対峙する騎士長役の妻屋さんも身長は欧米人に負けないし,声量もあるので二人の対決は迫力がありました.演出は新国立のレパートリーになっているグリシャ・アサガロフによるもの.チェスの駒が印象深い舞台ですが,今回もあの巨大人形の意味がよくわかりませんでした(ちょくちょく観てる印象なんですが,前回は2014年らしいのでもう5年経ってるのね).そういえば2幕の途中で人の出入りがあってちょっと気になったのですが,どうやら体調を崩したお客さんがいたらしくその対応だったようです.

 終演後は劇場のレストランへ.この日は都内に宿泊予定だったので,久しぶりにがっつりしたコースをいただきました.

Img_1958 Img_1959 (写真左)生パスタ「フェットチーネ」,(同右)ノルウェーサーモンのポワレ
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 (左写真)熟成牛のグリエ,(右同)デザート(ダージリンティーのセミフレッド)

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2019年5月13日 (月)

第22回ひの新選組まつりに参加しました

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 毎年この時期の恒例イベント,ひの新選組まつりに今年も参加してきました.

 隊士コンテストは去年で卒業したので今年はパレードのみ,2年ぶりに”新選組と同時代の人々”での参加となりました(自分の役は幕臣 勝海舟).同じ隊の方々が本当に素晴らしくて,とても楽しい一日でした.この模様はホームページ本編の方にレポの形でアップする予定です(旅行記録と違ってこちらは確実にアップする予感 笑).

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2019年5月10日 (金)

今年のGWの休日(2)

 万座温泉の夜は明けて5月6日の朝を迎えました.この日は昨日とは違って曇り模様です.チェックアウトが11時ということでギリギリまでゆっくりすることにしました.朝食も遅い方が空いているだろうという計算で9時過ぎに行きました(予想通り空いていて快適 (^^)v).その後も露天風呂に浸かったりしながらまったりして,本当に11時にホテルをでました.

 昨夜と同じコースで戻るのは芸がないので,この日はホテルから万座ハイウェイを南下するルートを選択しました.この道は展望的には前日走った志賀草津道路には劣りますが,年中通行可能という特徴があり,万座が冬季も営業できるのはこの道があるからなのです.約30分ほど下っていき,途中の料金所をすぎると嬬恋村の中心部に出ます.ここを抜けてさらに南下,浅間山を右手に見ながら進んでいくとまもなく長野県境で,そこは軽井沢です.ここも観光地ですがこの日は通過するだけ,そのまま碓氷軽井沢ICから高速に入ります.連休最終日ということで夕方には大渋滞になることが予想されるところですが,お昼前のこの時間はまだ空いていました.そのまま再び群馬県に入ってしばらく進み,富岡ICで降ります.近くには世界遺産の富岡製糸場もあるんですが,この日の目的地はそこではなく,群馬サファリパークでした(うちのKが動物好きということで).

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(左写真1)雨の園内,(右同2)鹿です

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(左写真3)ホワイトタイガー,(右同4)オオカミです

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(左写真5)ライオン,(右同6)ライオン奥様劇場(笑)

 このパークは専用バスに乗っての観光,自家用車での観光等選択できるのですが,この頃になると雨が降ってきたため,自家用車(とはいってもレンタカーだけど)での観光を選択.様々な動物を間近に眺めながらのドライブですが,途中に徒歩で散策するコースもあり,雨がやんだ瞬間を使って観光しました.昼食は園内に併設されているカフェで昭和感満天の醤油ラーメンをいただきました.

P5060080 (写真7)最近珍しいあっさり醤油ラーメン

 こういうところはのんびり観光していると時間が過ぎるのはあっという間です.気が付いたら4時近くになっていました.パークを後にして,高崎に戻りレンタカーを返却します.往路は新幹線でしたが帰りは上野東京ライン直通電車のグリーン車利用です.在来線のグリーン車って50キロ以上は料金が一緒なので,高崎-小田原間を乗るとすごくお得感を感じるのでした.

 小田原に戻った後で夕食,そのまま帰宅となりました.こうしてGWつかの間の休日は終わってしまったのでした.

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2019年5月 7日 (火)

今年のGWの休日(1)

 GWが終わりました.今年は新旧天皇陛下の退位,即位およびそれに関連する改元等があり,最大10連休だった人もいた模様です.

 一方で自分はというと,最初の3日間(4月27~29日)は業務なしだったものの,4月30日~5月2日は通常業務(しかも5月1,2日は宿直も)で,5月3,4日はさらに各地で宿日直となっていました.このため改元後(すなわち令和になってから)の休日は5月5&6日の2日間だけでした.

 この貴重な休日をどう過ごすか考えたんですが,せっかくだから温泉に行こうということになりました.そしてどうせ行くなら今までに行ったことがない場所がいいということで,熟慮(約30分 笑)した結果群馬県の万座温泉に決定しました.万座温泉は群馬県の北西端,草津白根山の麓に位置する温泉です.その標高は1800メートルと高く,通年訪れることができる温泉としては日本最高所にあるのだそうです(下呂の濁河温泉も同高度らしい).

Img_4842  5月5日宿直明けでそのまま最寄り駅へ.ウチのKと合流して電車に乗ります.東海道線の快速で東京駅に出て,そこから上越新幹線に乗り換えて約1時間の高崎駅で下車しました.駅前でレンタカーを借りてさっそく出発します.まず向かったのは,伊香保にほど近いところにある水沢観音周辺,そう一部で日本3大うどんとの呼び声も高い水沢うどんの里です.この日訪れたのは老舗の田丸屋さん,創業はなんと!天正10年だそうです(本能寺の変が起こった年だ).

 お店に入ったのは12時40分頃だったんですが,ものすごく混んでいました(さすがGW!).この日選んだのは私が定番のざるうどん(出汁は醤油と胡麻の二色),Kはばらのりうどんでした.過去何度か来ているお店ですが美味しかったです(!(^^)!)

Img_4841 Paranori(写真左)定番のざるうどん,(同右)ばらのりうどん

 昼食のあとは伊香保温泉街を抜けて(ここが渋滞していた)国道353号から145号,ちょうどJR吾妻線沿いのルートで西に向かいます.長野原から右折して北上,草津温泉街から再び西に折れて,ここからは俗にいう志賀草津道路になります.火山噴火が警戒されている地域ですが,日中に限り自動車の通行が認められています.さすがに標高が高い(2000メートル)のであちこちに雪が残っていました.

Img_4852 Img_4851(写真)志賀草津道路からの展望(写真左の下界に見えるのが草津温泉街)

 その後いわゆる万座三差路から左に折れて,ここからは一気に下っていきます.そしてまもなく本日の宿泊先,万座プリンスホテルが見えてきました.

Img_1893  駐車場に行くとたくさんの自動車が止っています.GWとはいえ最終盤なので,案外空いているかもという期待は見事に裏切られました(笑).チェックインを済ませて夕食ブッフェの予約をします.希望していた19時枠はすでにいっぱいということで19時30分になりました.この段階でまだ16時半なので夕食まで3時間あります.少し部屋で休んだあとさっそく温泉に繰り出しました.ここの温泉はマグネシウム硫酸塩泉(含硫黄)です.見事に白濁したいかにもな温泉でした(浸かると自分の足も全く見えなくなるくらい白濁している).うーん,やっぱり温泉は素晴らしい(^^)v

Nanakamado1thumb570x4305932 Img_1898(写真左)公式HPからいただきました,(同右)斜面に建つホテルなので,実はフロントが最上階!

 その後ゆったりして時間となったので夕食会場に向かいますが… すごく混んでいます.本来のレストランには席がなく,隣接した別なレストランに案内されました(和風っぽいところ).ただ食事は共通なのでブッフェコーナーまで行かなくてはならないのでした(笑).料理は和洋中ブッフェで(カレーもある),ステーキと天ぷらのカウンターもありました.ものすごい山奥なんですが,さすがはプリンスホテル系列と感心しながらいただきました(食事のお供はもちろんワイン).少しずついろんなものを食べたのでおなか一杯,結局ホテルカレーにはたどり着けませんでした.

 こうして万座温泉の夜は更けていくのです(続く).

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2019年5月 5日 (日)

端午の節句

 今年は改元もあり,世間では10連休という人も多いかと思いますが,自分はというと仕事で職場籠りが多く,半分以上は仕事に出ている状態です(夜も昼も 笑).

 さて今日5月5日は端午の節句です.またの名を菖蒲の節句といい,江戸時代には菖蒲の発音が尚武につながることから武家では家の男の子の出世と武運長久を願う日となりました(この日に子供が兜を被って記念写真を撮るのはこの習慣).一方で武具とは縁のない町人の間でこの日に鯉の絵柄が描かれた吹き流しを揚げる風習が生まれ,こちらが鯉のぼりとして今に伝わっています.

 江戸時代には黒い真鯉のみだったようですが,明治以降より華やかなものが好まれるようになり,赤い緋鯉や近年では青や緑の小型の鯉も一緒に揚げられるようになっています.

 自分の職場は何かというと,こうした季節ものの飾りを出す傾向があり,お正月の門松・お供えはもちろん,3月ひな人形,7月の七夕飾り,秋のハロウィン,年末のクリスマスなどと並んで,5月の飾りももちろん登場します.

 で,数日前にちょっとその飾りを見に行ったんですが,なんかインパクトのある構図になってました.

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 なんか目つきの悪い真鯉がにらみを利かせていて,緋鯉がビビっているように見えます.

 実はこれは支えのひもが切れて,真鯉の頭の一部と尾の一部が折れ曲がったことで偶然出来上がった構図だったんですが,もしこれ誰かが考えてやったんだったらすごいなと思ったのでした.

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 今朝再び見に行ったら係の人に直されたらしく,元に戻っていました.

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2019年5月 2日 (木)

休日おでかけパス

 旅行好きの私にとって鉄道の乗り放題切符は非常にありがたい存在です.この手の切符としてかつての国鉄時代には周遊券という地域限定の乗り放題切符がありました.普通列車のみならず,急行や特急の自由席にも乗れる優れもので,特に範囲が広く,夜行列車を利用することで宿泊費を浮かせることもできた北海道ワイド周遊券は学生時代の愛用品で,販売価格の10倍は乗り潰すほど使ったものです(だから国鉄が赤字化してJRになったかは不明).

 一方で普通列車に限定されますが,全国のJR乗り放題の青春18きっぷは今でも発売されている代表的な乗り放題切符で,これも私が学生時代から存在するものです.当時は1日2000円だったのが現在では2370円となっていますが,30年以上経過して370円しか値上がりしていないというのは消費税を考慮するとほとんど上がってないのと一緒なのですごい切符です.

Img_4833  ただ青春18きっぷは学校の休み時期しか使えないのが欠点となります.そこで,そうした時期以外に活躍する切符がJR東日本が出している「休日おでかけパス」です.これは東京およびその周辺のJR東日本の普通電車が2670円で1日乗り放題になる切符です.青春18きっぷと違って特急券を買えば新幹線(東海道新幹線除く)や特急にも乗れるのが特徴です.自分にとってこの切符の利便性が高いのは小田原駅が適応地域の西端になっていて,JR利用の場合東京に往復するだけで元が取れてしまうからです(小田急利用の場合はもっと安い手段はある).

 このGWは東京や千葉方面に出かけたこともあり,この切符が活躍したのでした.

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2019年5月 1日 (水)

令和になりました

 今日5月1日新しい天皇陛下が即位され,元号が令和と改まりました.

 飛鳥時代の大化以来1300年以上の歴史がある日本の元号ですが,明治以降は一世一元となり天皇の代替わりにのみ改元が行われるため,明治→大正,大正→昭和,昭和→平成はすべて天皇崩御に伴う改元であり,祝賀という雰囲気には程遠いものでした.しかし今回憲政史上初の譲位による改元ということで,国中が祝賀ムードに包まれている印象です.

 この改元に併せて今年のGWは暦の上では10連休となっているわけですが,基本的にGWはどこに行っても混んでいるのと,値段も高い時期に当たるため,自分は逆に仕事を入れるかき入れ時(笑)にしています.今年も4月27日から5月6日までの10日間で当直が4日も入っています.

 ただ平成から令和に切り替わる4月30日の夜は家でゆっくり夕食を摂ることができました.食事のお供はもちろんお酒ということで,ちょっとフライングなこちらをいただきました (^^)v

59691268_2250622615035091_19923247761562  菊正宗の限定品のようです.美味しくいただいたのは言うまでもありません.

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