第59回日本寮歌祭
今日自宅のポストに封書が届いていました.
中央寮歌祭の事務局からのものでした(自分も一応幹事の端くれなので 汗).
内容はというと,今年は従来の「中央寮歌祭」ではなく,「第59回日本寮歌祭」名義で開催するというものでした.
日本寮歌祭は日本寮歌振興会の主催で1961年に第1回が東京の文京公会堂で開催され,以後日比谷公会堂や日本武道館を主会場に毎年開催されました.当時は参加は同窓会単位,当日も各校同窓会が順番にステージで代表的な寮歌高唱を行う発表会形式(コンクール形式とも)で行われていました.しかし時代の流れとともに参加者の高齢化が進んだこともあり,2001年の第41回からは個人単位での参加,パーティ会場での宴会形式に変更されました.ただその後も着実に高齢化が進み,旧制高校を現役で知る人々が減っていったことから2010年の第50回をもって終了となったのです.
ただこうした全国規模での寮歌祭の継続を望む人は多く,その中から生まれたのが中央寮歌祭です.この会の特徴は従来旧制高校主体だった寮歌祭に戦後の新制大学の人々も広く加えた点です.旧制高校を現役で知る方々は今後減る一方なので,このままでは全国各地の寮歌祭はいずれ消滅することになります.他方,現役で寮歌を知らない世代であっても,その理念に共感する人は(私を含めて)多く,そうした人々を積極的に取り入れて,文化としての寮歌を後世に残していこうというのが会のねらいです.
ただ一方で寮歌はあくまでもそれを肌で知っているもののためにあり,そうした人々の消滅と共に寮歌の消滅もやむを得ないと考えている方々もいます.この辺の議論は難しいのですが,ともあれ第50回で終了する日本寮歌祭の理念を継承しようという趣旨で,翌2011年から中央寮歌祭が始まり,昨年8回目を迎えました(中央寮歌祭は第1回,第2回という数え方はせず,たとえば昨年ならば中央寮歌祭2018と表記).
その間日本寮歌祭を主催していた日本寮歌振興会では,寮歌伝承の集いという会を行って活動していたのですが,やはり参加者の高齢化と減少という事実に直面し,今回中央寮歌祭と合体して日本寮歌祭として復活させる方針となったようです.そして復活する日本寮歌祭が第59回であることは,この間の中央寮歌祭を暗に第51~第58回であると認識しているんだろうと思われます.
そんな第59回日本寮歌祭は2019年8月4日(日)に日暮里のホテルラングウッドで開催されます.
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