ボジョレーヌーボー解禁
11月第3木曜日はボジョレーヌーヴォーの解禁日です.フランスのボジョレー地方でその年に採れたブドウの出来具合を見るために速成された赤ワインです.熟成がされていないためにブドウ本来の味が出るといわれています.漬物でいえば,やっぱり野菜そのものの味がよくわかる浅漬けのような存在なので私は「ボジョレーの浅漬けワイン」と呼んでいます.
そんな本来はブドウの出来を見るための代物がなぜか日本で話題になるのは,初鰹に代表されるように,初物を好む国民性に関係があるのは間違いないと思われます(そのほか時間帯の関係でワイン消費主要国で一番最初に解禁日を迎える国というのもありそう).
こうした世間の消費行動には基本的に背を向ける私ですが,ワイン好きということもあって,とりあえず毎年購入して頂いているのでした.
今年もさっそく買ってきていただきましたが… やっぱり浅漬けでした(笑).ちなみにボジョレーヌーヴォー解禁になると,「ここ10年最高の出来!」,「今世紀最高の出来」,「昨年を上回る出来」などとやたらポジティブな言葉が並ぶことでも知られます.額面通りに受け取れば,ワイン農家の皆さんの努力による品質改良が進み,毎年右肩上がりで良くなっているということになりますが,実際には「今年の1年生はオレが見てきた中で最低だ!」と毎年のように言っている鬼先生と同じ決まり文句なのかもしれません.
そんなことを考えながらいただいたボジョレーヌーヴォーでした.
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