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2018年8月 6日 (月)

中央寮歌祭2018

 気が付いたらあっというまに8月に突入していました.世間では夏休みシーズン真っ盛りの8月ですが,自分的には真逆で休みとは縁遠い月になります.それは職場の他のドクター(特に家族持ちのドクター)で夏休みをとる人が多いので,そのバックアップ要員として居残らなければならないからです.当然遠出することもありません(まあ,暑いから遠出するメンタリティにもなりませんが).

 そんなビザンチン皇帝が最も活動しない月,8月ですが,ほぼ唯一の例外が表題の中央寮歌祭です.これは2010年に第50回の節目をもって終了となった日本寮歌祭の流れをくむ寮歌祭のひとつとして2011年から始まったイベントです.かつては全国各地で行われていた寮歌祭ですが,近年は旧制高校を現役で過ごした方々の減少や高齢化が著しく,多くの寮歌祭が終了または規模縮小を余儀なくされています.そんな中でこの中央寮歌祭は旧制高校だけではなく,新制大学あるいは私学にも広く門戸を開いているのが特徴で,近年ではそうしたものに関心を持ってくださる若い方々の参加も増えています(他の寮歌祭に行くと圧倒的に若手の自分ですが,この中央寮歌祭では中堅どころのやや若い方という感じになります).

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(左写真1) 今年のプログラムの表紙,(右同2) 歌唱順

 中央寮歌祭は例年8月の第1土曜日に開催されます.今年は8月4日の土曜日,場所は2011年の初回から続く新宿の京王プラザホテルです.この日は朝8時半ごろに家を出て小田急に乗って新宿に向かいました.各地で猛暑が記録されている今年の夏ですが,この日は暑いとはいうものの,そこまで激しい暑さというわけではない印象でした.新宿駅西口からは徒歩で会場に向かいます.入って受付をして,その後は持参した和服に着替えて準備完了です.

Dsc_1944 (写真3) この日は和装です

 11時からいよいよプログラム開始,まずは主催者挨拶やこの1年間に故人となった方々への黙とうと続き,いよいよ寮歌高唱の時間です.北は北大予科から南は七高造士館,さらには台北や旅順といった外地までこの日のプログラムに掲載された学校は54校に及びました.これらは順番に歌っていくわけですが,公平を期すために毎年10校程度ずつずらされていくのがこの寮歌祭の特徴で,今年は陸軍士官学校から始まって,慶応義塾大予科で終わる流れでした(昨年は東京高等学校から始まって第一高等学校で終わる,一昨年は東亜同文書院から始まり第五高等学校で終わるパターン).

Img_0981 (写真4) 今年はお弁当でした

 中央寮歌祭は新宿の京王プラザという高級ホテルが会場である一方,参加費が全国他の寮歌祭とあまり変わらないという構造のため,出される料理が貧弱だといわれます.例年はポテチなどのスナックに始まり,中華系の料理が数品出てデザートはバナナというパターンだったんですが,今年はなんとお弁当でした! 思うに参加者の中には大皿から取り分けるという形式になじめない方もいるので,それならいっそ弁当の方がという議論になったものと思われます(今年の弁当は結構よかったので自分的にはこちらで賛成).

Img_0990 Img_0991 (左写真5) 第四高等学校,(右同6) 北大予科

 寮歌高唱は順調すぎるほど順調に進みました.かつてはこういうイベントになると,長々とあいさつをする方がいて司会役を困らせたものですが,そうした人たちが高齢化して長挨拶をする元気がなくなったのか,ここ数年はそうした事例は見かけなくなりました.一方で近年は若い参加者も増えていて,今年は近畿大学の若い人たちが全員スマホで歌詞を見ながら歌っていたんですが,こういうところに時代の流れを感じたのでした.

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