バッハセミナー in 明日館
台風12号の雨と風が吹き荒れた週末でしたが,日曜日にあたる7月29日は台風一過の良いお天気になりました.
そんな日曜日は東京豊島区の自由学園明日館で開催されたバッハセミナー in 明日館の終了演奏会に行ってきました.
このセミナーは声楽指導者&バッハ研究家である佐々木正利先生を講師にお招きして毎年夏に同地で開催されているものです.基本的にはバッハの宗教作品数曲を取り上げて4日間の集中した講習で仕上げ,最終日に終了演奏会の形で発表するという形になっています.
自分自身も学生時代以来あちこちでお世話になっている先生ですが,例年セミナーの時期は休みを取るのが難しいこともあって講習には参加せず,最終日の演奏会のみ聴きに行くというのがパターンになっています.今年取り上げられた曲がマタイ受難曲BWV244の第2部でした.昨年が同作品の第1部だったので,その続きというわけです.参加者の中には学生時代の仲間もたくさんいました.
この演奏会は合唱のみならず,ソリストもセミナー参加者が歌うのが定番です.レシタティーヴォは1曲丸々歌うこともありますが,アリアなどは曲を分割して数人で歌い継ぐことも多々あります.当然当時の仲間もエントリーして歌っていたんですが,中でも61番のイエスの死の場面では福音史家とイエスを歌ったのが自分の同期&1級上の先輩,学生時代集まってはマタイ受難曲やロ短調ミサなどのバッハ作品を聴きながらああでもない,こうでもないと語り合っていた仲間たちが,マタイの一番劇的な部分を歌っている光景にジーンと来てしまったのでした.
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