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2018年6月28日 (木)

ボリビア&チリ旅行記③

 ボリビア&チリ旅行記 ボリビア入国編です.

 マイアミ発ラパス行きのアメリカン航空922便は座席が半分も埋まらないほど空いており,我々は3人掛けシートを2人で使う形になった.離陸して安定飛行に入ると例によって食事がやってくる.今回はチキンとパスタの選択だったが,なんとなくパスタを選択した.もうじき高地のラパスに入るのでこの便ではアルコールは控えようと思っていたのだが,誘惑には勝てず(笑),結局ワインをいただいた.

P6100044 P6100045 (左写真1) マイアミの街,(右同2) パスタの機内食

 食後は高地帯に備えて,今回初のダイアモックスを内服する.その後はボリビアへの入国書類の記入を行うのだが,旅行会社が用意してくれた凡例とは書式が変わっていたために非常に苦労することになった.仕方ないので機内Wifiを使ってネットで調べて記入する(便利な時代になったものだ).Kはというと,日本から持ってきたスペイン語の入門書を開いて付け焼刃のスペイン語の勉強をしていた.

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(写真3) スペイン語の学習

 その後は眠り込んでいたらしく,次に気が付いたらちょうど水を配っているところだった.寝起きで喉が渇いていたため,さっそくいただいて時計を見たらそろそろ着陸の時間である.そう思っていたら機内アナウンスが,さかんに「サンタクルス!サンタクルス!」と連呼してる.「ん?この便,サンタクルス経由だったけ?」と思っていたらそのまま着陸態勢に入り,ほどなく着陸した.

 窓から外を見ると,緑が多くラパスっぽくはない.どうやら本当にサンタクルスのようだ.ここでサンタクルス組だけが降りるのかと様子見をしていたら,どうやら全員が降りる雰囲気である.仕方なく我々も降機することに.出口で乗務員に「ラパスは?」と聞いたら,「まずは向こうに行け」というようなことを言われた.仕方ないので人々の流れに乗って歩いていく.向かった先は入国審査,ここはアメリカとは違っていたって平和で,何も言われず入国スタンプが押された.その後ターンテーブルに行って荷物のピックアップの番,予想外の展開にややぐったりとなる我々である.早く出てこないかなぁ,と待っていたのだが…

 いつまでたっても出てこない ( ゚Д゚)

 も,もしかしてロストバゲージか! と思っていたら,本当にロストバゲージになった(しかも2人そろって!).この時近くに同じくロストバゲージになった人が何人かいて,その中の一人が「自分はロサンゼルスからマイアミ経由で来たんだけど,マイアミでの接続時間が短かったからそこで積み残されたに違いない」と言っていたが,そうだろうなと自分も思った.

 ため息をついていても仕方ないので,そのまま係員のもとへ.クレームタグを示して手続きを行う.係員が「今日はこれからどこに行く?」と聞くので,「ラパスだ」と答えると,「では明日ラパスの滞在先に連絡するからそこの住所と電話番号を書け」という.「いや,我々は明日の朝ウユニに発つのでラパスでは連絡が取れない」というと,「じゃあウユニの連絡先を」というので,ウユニの滞在先ホテルを記載した.そして書類を渡されて手続き終了となる.その後は税関を抜ける順番だ.スーツケースなしの手荷物のみなのでチェックもなくスムーズに抜けられた(3年前はスーツケースを開けられてのチェックだったのが懐かしい).

P6100056 (写真4) サンタクルスの空港

 到着ロビーに出るとそのままアメリカン航空のカウンターへ,AA922便の搭乗券を見せると先方は先刻承知の様子で,我々のラパス行きの便はBOA航空667便であること,そのチェックインは10時からなのでそれまでは待機していることを告げられ,さらにお詫びとしてミールクーポンが手渡された(どうやら到着地の変更はラパス上空の悪天候が理由らしかった).

 この段階で朝8時である.時間はたっぷりとあるわけで,一瞬ターミナルから外に出てみた.一般に標高の高い国とされるボリビアだが,ここサンタクルスは標高300メートルほどと高くはなく,冬とはいえ空気は温かった.その後は近くのカフェに入って,さっそくクーポンを使って朝食である.初っ端からの行先変更とロストバゲージで食欲はイマイチだったが,めげずにビールも注文した私だった(笑).

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(左写真5) 緑豊かなサンタクルス,(右同6) 失意の朝食(笑)

 ところで今回の旅行は添乗員なしの現地係員ツアーである.予定ならとっくにラパスについてガイドと合流しているはずだ.飛行機の行先変更については先方も把握しているだろうが,我々の代替便のことは知らないだろう.まずはこの点を連絡しなくてはということで,スマホを立ち上げて現地連絡先に電話を掛けた(当初設定が間違っていたのかなかなかつながらずに焦った).カフェでうだうだしているうちにようやく午前10時になったので,BOA航空のカウンターでチェックイン,早くラパスに行きたい気持ちでいっぱいなので,搭乗券を受け取るとさっさとセキュリティを通って搭乗ゲートに向かった.

P6110061 (写真7) ラパス行き3便がすべて遅延になっています

 ゲート前の電光板で確認すると我々の乗るBOA667便の搭乗開始は11時40分だったが,その時間になっても一向に搭乗が始まる気配はない(飛行機はすでに待機していてボーデイングブリッジに接続されている).どういうことだ,と思いカウンターに行くと「指示があるまで待つように」と言われるばかり.それより遅いほかの空港に向かう便はどんどん出発していく.まるでラパスに結界が張られているかのようだ(泣).再び電光板を見たら,我々が乗るBOA667便が消えているではないか! もしかしてフライトキャンセルかと泣きそうな気分になる.

 この時近くにいたおばさんが声をかけてきた.「ここサンタクルスはとってもいいお天気だけど,ラパスは今お天気が悪いらしいの.でもこんな天気はいつまでも続くはずはないから,私たちは待ってるしかないのよ.この国ではよくあることよ.」,我々の表情がよっぽど悲壮感が漂っていたので気を使ってくれたのだろう.ありがとうおばさん,その通りだよ.と気を取り直す我々だった.電光板を見直したらBOA667便は出発時間変更(13時発)で復活していた.

 とにかく待つしかないので近くのラウンジに入って休むことにする.この時ラパス行きの3つの便に遅延の表示が出ていた.ラウンジはおそらくは同じラパスを目指していると思われる人々でいっぱいだった.ここではさすがにアルコールを飲む気分じゃなかったので,ボリビアとペルーでしか飲めないコカ茶にした.

P6110062 (写真8) ようやく搭乗開始

 そうこうしているうちに13時過ぎにアナウンスがあり,ラウンジの人たちが立ち上がった.スペイン語なのでよくはわからなかったが,我々の前に出る663便の搭乗が始まるらしい.ラパスの天候が回復したのだろう.その次は我々の番かと待っていたら,次のアナウンスがあり667便の搭乗も始まった.

 順番に飛行機に乗り込み着席する.13時30分に機体が動き始め,13時40分無事に離陸した.とりあえずホッとする(今回の旅行でホッとする瞬間が3回あったのだが,その1回目である).安定飛行になり飲み物がやってくる.今回はマンゴージュースを選択した.

 14時30分ごろから機体は降下を開始,外を見ると雪化粧をしたアンデスの山々が美しい.やがて大きな市街地の姿も,ラパスの街である.いや~,ここまで長かったなぁと感慨に浸る.そして無事にラパスのエル・アルト国際空港に着陸した.

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(写真9) ラパスのエル・アルト国際空港

 タラップを降りて外に出ると,ひんやりと空気が冷たい.さすがは冬の標高4000メートルである.まずは深呼吸をしながらゆっくりとターミナルに向かった.ロストバゲージのために荷物を待つ必要がないので,そのまま到着ロビーに出る.見渡すと我々の名前が書かれたボードを持った係員がいる.会釈をしたら気づいたようでこちらにやってきた.「お疲れ様です.大変だったですね.」と流ちょうな日本語を話す現地人の女性だった.我々も朝からサンタクルスで待機だったが,彼女も朝からずっと空港で待機していたとのことだった(状況がころころ変わるため,下手に動くなと事務所から指示があったらしい).「あれ? 荷物は」と聞かれたため,今朝のロストバゲージの顛末を話す.そしたら事務所を通してアメリカン航空に確認するとのことだった.そのまま車に乗り込んで,ラパス市内に向かう.ラパスはすり鉢状の土地に市街地が形成されており,空港はさらに一段高いところにある.このため市内に向かう際は急な坂道を一気に下ることになる.この道は3年前も通ったはずである.

P6110097 (写真10) 市内にあった謎のモニュメント

 市内に向かう車内で,今後の説明がある.こんな時間になってしまったため,ラパスの観光は大幅に縮小すること,レストランで遅い昼食を摂ったらそのままホテルに案内することの2点だ.元々ラパス観光はどうでもよく,さっさとホテルには行って休みたかった我々に異論のあろうはずはなかった.

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(左写真11) ラパスのバスターミナル,(右同12) ハエン通り

 市の中心部に入ってまず行ったのがハエン通り.ラパスは近代以降無秩序に建物が建てられてしまったために,植民地時代の景観はほとんど失われてしまった.そんなラパスで数少ないコロニアル調の風景が楽しめるのがこのハエン通りである.ここには3年前に来た際には,ちょうど地元のお祭りに遭遇して一緒になって踊った思い出がある.あの日は晴れて暑い日だったが,今日は雨(雪?)上がりでひんやりしている.

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(左写真13) ムリリョ広場の大統領府,(右同14) 同じくカテドラル

P6110091 (写真15) ムリリョの像

 その次に向かったのが市内の中心,ムリリョ広場だ.この広場を中心にしてカテドラルや国会議事堂,大統領府が面するまさにラパスの中心である.ムリリョというのはボリビア独立の先駆者で,革命のために戦い1810年に処刑されている.3年前に来た時もそうだったが,やっぱりここはハトが多い(その他,文字盤が反転している時計も健在だった).この頃になると,ようやく青空が広がり始め日差しも出てきた.

P6110090 P6110089 (左写真16) 国会議事堂,(右同17) 左右逆になっている時計

 ムリリョ広場を後にして次はレストランへ,この日は朝サンタクルスの空港で軽食を摂ったきりである.その後なにやかやでこの時間まで来てしまったわけだ.レストランは”La Casona” というホテルに併設されていた(内部はシックな感じ).この日のコースは前菜が野菜スープ,メインが豚肉とパスタの選択だったのでひとつずつ頼んでシェアすることにした.昼食といってもほとんど夕方なので,ちょっと早い夕食のイメージだ.ひんやりとしたラパスでの温かいスープは美味しかった.

P6110100 P6110101 (左写真18) 昼食のレストラン,(右同19) 前菜のスープ

P6110103 P6110102 (左写真20) メインの豚肉料理,(右同21) 葉っぱから入れたコカ茶

 食事の後はサガルナガ通りで買い物という選択肢もあったのだが,くたびれていたこともありホテルに入ることにした.この日の宿泊先は市内中心部にある”Hotel Presidente”というところ,最近のツアーだとラパスではより標高の低い(3300メートル程度)カラコト地区のホテルに宿泊するケースも多いのだが,ガイドさんによると我々が今回このホテルになったのは,ここが朝4時から朝食を提供しているからだそうだ(明日の朝は早い).たしかに冷えたボックス朝食よりも温かい朝食がいいよなと思った.

P6110105 (写真22) ホテル・プレジデンテの部屋

 部屋に入るとまずはシャワータイム,思えば出発直前自宅で風呂に入ったのが日本時間6月9日の11時ごろ,今はラパス時間で6月10日の18時(日本時間だと11日朝7時)だから44時間ぶりである.いやぁ長かった,と感慨に浸る.昼食が遅かったことと,疲れていたこともあってこの日の夕食はなし,お酒は緊急用ウイスキーがロストバゲージになっているため,ミニバーのビールとリキュールをいただいた.

 この長旅でスマホやタブレットのバッテリーが寂しくなっていたのだが,基本充電器類はスーツケースの中,困ったなと思っていたが,そういえばイモトのWifiに変換プラグと充電器があったじゃん! と気づいて急いで充電したのだった(結局この旅行中Wifiはあまりつながらなかったが,この充電器は大活躍だった 笑).そして,お酒が回っていい気持になりあっという間に眠りに落ちていったのである(とはいえ高地で酸素が薄いため,夜中に何度か目が覚めたが).

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