南部アフリカ旅行記①
さて,先々週末から行ってきた南部アフリカ旅行,全体の旅行記録はいつの日かホームページ本編に完成するはずなんですが,今日現在,2011年のオカバンゴ,2013年のアンコールワット,2015年のボリビアとオーストラリア,2016年のイスラエル,2017年のラオスが未完という有様なので,こちらもいつ完成するのかわかりません.ただそこまで放置してしまうと行った時の感動を忘れてしまうため,ブログの方に備忘録的に書いておく習慣があります(それすら未完な時もあるんですが 笑).今回もそういう趣旨で書いておきます.まずは事前準備編!
我が家の定番の夏の旅行,当初は9月下旬にアイスランドにオーロラを見に行く予定だった.2015年のウユニ塩湖でお世話になった写真家の高坂雄一先生が同行するツアーである.今年我々がしながわ宿場まつりに参加しなかったのも,このツアーと日程が被っていたからだ.
が… 7月下旬に旅行会社からこのツアーは催行中止になってしまったという連絡が入った.さあ困った,写真家の先生が同行するツアーが中止なんて想定もしていなかったのですっかり途方に暮れてしまった.計画は一から練り直しというわけで,いろいろ考えたのだが,この段階で浮かんだのはまだ行っていない中央アジア.サマルカンドなど定番スポットのあるウズベキスタンの他,カザフスタンや地獄の門で有名なトルクメニスタンなど魅力的な場所である.内陸で寒暖の差が激しそうだから秋口なら気候もちょうど良いのではというのもある.しかし,絶対ここだ!という気分にもならず申し込みには二の足を踏んでいた.
決めかねていたらウチのKが「アフリカに行きたい」と言い出すではないか.過去我々がアフリカ大陸に足を踏み込んだのは2度,最初が2008年のナミビアで2度目が2011年ボツワナのオカバンゴデルタである.どちらもアフリカ旅行の定番スポットではないのが自分らしい.ただ今回は最初の旅行計画でミソが付いてしまったこともあり,マニアックでない場所もいいかなとは思った.ただ近年アフリカは政情不安等から行ける国が減ってしまっているのが現状である.特にベルホヤンスクと並んで私の憧れの地ナンバー1のマリのトンブクトゥは戦乱でひどい状態になっている.現状で楽に行けそうなのは,北のエジプト,西のモロッコ,東のケニア&タンザニア,そして南の南アやナミビア,ボツワナ等である.さあどうしようと思っているうちに頭にい浮かんだのが,南ア・ケープタウンの沖合に浮かぶロベン島である.南アフリカのアパルトヘイト時代の負の遺産,南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏も収容されていた有名な監獄島だ.サンフランシスコのアルカトラズと並んで脱出不可能な島といわれている.私の好きなコミック「ゴルゴ13」にこの島を扱ったエピソードがあり,そういえば行ってみたいところだった.それに南アフリカといえばワインもあるし… というわけで俄然南アフリカが候補地として浮上した.
そうなるとどうやって行くかが次の問題となる.ケープタウンだけなら航空券とホテルを取って,あとは現地のオプショナルツアーという手もあるが,ケープタウンだけ1週間というのもなんだしなぁと考えると,やっぱりツアー参加がいいだろうということになった.
次は旅行会社である.一般にケープタウンを含むツアーというと,喜望峰やジンバブエのヴィクトリアフォールズ,ボツワナのチョベ国立公園がセットになったものが多い.ただ行きたいきっかけはロベン島であり,そこは外せない.さらには休みを取る関係上週末の出発が望ましい(金曜または土曜).その辺を勘案した結果出てきたのが,阪急交通社トラピックスの10月13日金曜日出発の10日間のツアーである.南部アフリカの定番コースに加えてロベン島観光もしっかり入っている.ワインに関するイベントがないのがちょっと残念だったが,まあワインはレストランで飲めばいいしと言い聞かせることにして,さっそくいつもの旅行デスクに電話をかけて手配を開始した.ちなみに10月はこのツアー手の目玉のひとつであるヴィクトリアフォールズは渇水期になるのだが,一方でこの時期にしか見られないジャカランダの花が見られるのも魅力である.
そんなわけで,10月に南部アフリカに行くという方向だったのが… またしても妨害が,今度は旅行会社ではなく自分の周辺の方である.どうにもその時期に国外に出るわけにはいかない状況が生まれたのである.悩んだ結果,この旅行はキャンセルすることになってしまった(最終決断はキャンセル料が発生する直前の9月13日).
この段階で夏季休暇期間(私の職場だと6月から10月)に旅行に行くのは事実上不可能となった(とはいえ夏季休暇は消化しなければならないので,それ以前に取った有休を夏季休に振り替えた).
夏季休暇が消滅したことで,あとは野となれ山となれ状態になったわけだが,だからといってあきらめる自分ではない.なんたって有休は山ほどあるのだ(笑).それを使って休暇を取るのになんの躊躇がいよう.2015年には最初からそれを狙ってウユニ塩湖に行ったのだ.その後自分の周辺の状況が落ち着いたこともあり,三度旅行の計画を練ることにする.ただ今度は行先の変更はしない.あくまでも本命はロベン島である.そうして調べていくうちにたどり着いたのが,(実は我が家では定番の)ルックJTB地球の詩シリーズの南部アフリカ10日間のツアーだった.このツアー阪急と同じ10日間なのだが,定番に加えてロベン島やワイナリー,さらにはヨハネスブルグの観光も含んでいる優れもの,しかも出発は1月19日金曜と条件は完璧だ.私はさっそくデスクにこの話を投げ,進めてもらうことにした.
このツアー,最少催行人数が2人なので,実は申し込んだ瞬間に催行が決まるのである.しかしその後しばらくはJTBのHPに変化はなく,なんとなく不安な気分になってたのだが,11月頃になってようやく催行決定マークが付いた.これでひと安心と思っていたのだが,歳も押し迫った2017年暮れにデスクから電話がかかって来た.
曰く,当初搭乗予定だった南アフリカ航空便がキャンセルになった.会社では直ちに代替便の手配を行いその結果、往路はエチオピア航空のアジスアベバ経由便を利用すること,復路は当初の南アフリカ航空であるものの,搭乗は1日遅い1月28日になること,そのためヨハネスブルグに1日滞在することになり,全体としてツアー日程が1日延びて11日間になること,この変更によるツアー代金の変更はないことが告げられた(これにより増えたヨハネスブルグのホテルはLグレードの立派なホテルらしい).尚日程そのものが変更になったことから,催行1か月前を切っているものの,ここでのキャンセルにはキャンセル料は貰わないとのことだった.
自分としては過去の様々ないきさつから,野となれ山となれ状態の中で生まれたツアーであり,1日延びたことなどたいした問題ではない(むしろ1日伸びて何か別なことができるかもとワクワクしているほどだ,キャンセルなんて気持ちは毛頭なく,そのまま話を進めてもらうこととした.
そして年が明け2018年になった.その後デスクの方から次々に連絡があり,ケープタウンが現在深刻な水不足で,バスタブが使用不可になっているといった話が出ていた.これに関しては我々がもともとバスタブに執着しているわけではないこともあって,さほど気にしていなかった.一方で気にしていたのは,最終日にヨハネスブルグでの1日の方だ.自由時間といわれても,「ああそうですか」と出かけるわけにはいかないのがこの街である.何かオプショナルツアーはないのかということであった.これについてはこの後来るであろう添乗員からの連絡の際に行ってほしいとのことだった.
で,2018年1月14日に今回のツアーの添乗員さんから電話がかかって来た.話の内容はこれまでにデスクから来たことと変わりない内容だったが,私は最終日の話について振ってみた.すると,現地にあるライオンパークに行くオプショナルツアーを用意していること,料金はひとり140米ドルであること,申し込みは出発前日(すなわち1月18日)までに販売店に伝えてほしい旨が告げられた.販売店というのは自分の場合,カードの旅行デスクのことでありさっそく参加したい旨を連絡した.その間に日程表等も無事に届き,いよいよ旅行という雰囲気が高まって来たのだった.
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