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2018年1月14日 (日)

センター試験にムーミンが!

 昨日今日と大学入試センター試験が行われていた.自分の時代は共通一次試験といって,もっぱら国公立大学受験生のための試験であったが,1990年から現在の大学入試センター試験と名前を変え,私立大学も含めた多くの大学が参加する試験となっている.共通一次時代は全受験生が5教科7科目必修だったが,センター試験は大学ごとに受験科目が異なるのが特徴になっている.

 で,昨日行われた地理Bの試験問題にムーミンや小さなバイキングビッケが登場したということで話題になっていた.どうやら北欧諸国をテーマにした問題で,スウェーデンを舞台にしたアニメとして「ニルスのふしぎな旅」を例に出し,それに関してフィンランドとノルウェーを舞台としたアニメはどれかといった設問だった.選択肢に挙げられていたのは「ムーミン」と「小さなバイキングビッケ」である(問題としてはさらに,「これはいくらですか?」という両国の言葉も選ばせる形式になっている.

Mondai  出題側としてはムーミンがフィンランドという回答を正答とする意図だったと思われるが,その日のうちにさっそくネット上で騒動になっているというのだ.

「ムーミンの舞台はフィンランドではなくムーミン谷」 ネット上で「出題ミス」の指摘相次ぐ

 まあたしかにムーミンはフィンランドの作品というイメージは定着していると思うんのだが(実際にフィンランド西部のトゥルクにはムーミンワールドというテーマパークがあるし),舞台がフィンランドなのかといわれると,「ムーミン谷じゃなかったっけ? ムーミン谷ってフィンランドにあるのか?」という声が上がっているそうです.

 更にいうなれば,ビッケがノルウェーというのも疑問だ.たしかにバイキング→沿岸部→ノルウェーということでしょうが,劇中ビッケが外国の人に「ぼくたちスウェーデンから来ました」というセリフを私ははっきりと覚えている.まあ当時ノルウェーはスウェーデン領の一部だったということで,本来ならノルウェー人のビッケもスウェーデン人と名乗った可能性もありますが,こちらも問題としてはどうなんだろうと感じてしまう.特にフィンランドはいっそのこと,「牧場の少女カトリ」にすればどこからも文句の来ない正答になったと思うのだった.

 ちなみに設問のもう一方の柱である言語については,北欧諸国の中でフィンランドのみ言語体系が違うことを理解していれば,どれが正解かはおのずと分かるはずである.

 大学入試センター側の対応が待たれるところである.

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