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2017年12月15日 (金)

年末の奈良旅行①

 ちょっと時間が経ってしまったんですが,12月3日~4日の2日間を利用して奈良観光に行ってきました.3日は日曜日ですが4日は月曜,平日です.しかし,今年は諸事情から夏季休暇の旅行に行っていないこともあって有給休暇がたくさん余っているのです.それを少しは消化しなくてはということで,月曜を休みにしたという寸法でした.京都とともに古都として知られる奈良ですが,東海道新幹線ののぞみ全列車が停車し,国際学会なんかも開かれる京都に比べて地味な印象です.自分も奈良市内に最後に訪れたのは学生時代のこと!,ちなみにウチのKはそもそも行ったことがないということなので,じゃあちょっと行ってくるかとなったものです.

Pc030002(写真1) 京都駅

 12月3日朝6時半に家を出て小田原駅へ,7時過ぎのひかり号で一路西に向かいます(小田原駅はのぞみは停車せず,約2時間に1本のひかりが再速達列車).京都駅で降りてJR奈良線の快速列車で奈良市内に入りました.到着後まずは荷物を手放そうということでホテルへ向かいます.駅前のホテルなら何の問題もないんですが,今回はJR東海による新幹線とホテルがセットになった格安プラン利用のため,ホテルは中心部からちょっと離れた場所に建つ奈良ロイヤルホテルでした.このためホテルの巡回バスに乗って向かうことになりました.

Pc030006(写真2) 名物の鹿 

 荷物を置いてついでに記帳した後,再び巡回バスに乗って今度は近鉄奈良駅で下車します(ホテルのバスは ホテル→近鉄奈良駅→JR奈良駅→ホテル という運行ルート).空を見上げると雲一つない快晴!,絶好の観光日和です(もちろん私の普段の行いがいいから 笑).さあ観光開始というわけでまず向かったのは興福寺,平城遷都以来この地に建ち,当時は藤原氏の庇護を受けて栄えていたものの,源平争乱のどさくさで焼き払われ,今ある姿になったのは鎌倉時代とのことです.ここは五重塔や東金堂といった建物の他,国宝館にある有名な阿修羅像も知られています.ただこの日は国宝館が工事中で入ることができませんでした(泣 2018年1月1日リニューアルだそう).周辺はすでに奈良公園エリアになっていて,あちこちに名物(?)の鹿がたむろしています.動物園感覚になりますが,ここの鹿は角こそ処理されていますが一応野性なのでサファリの方がイメージに近いです.初奈良のウチのKは最初は「鹿だ!」と感動していましたが,オカバンゴのアフリカゾウと一緒で30分もすれば慣れてありがたみが無くなってしまうのでした(笑).

Pc030015Img_3459(左写真3) 東金堂,(右同4) 北円堂

Img_3462(写真5) 五重塔
 そんな奈良公園を散策しながら興福寺の次は東大寺へ.奈良の中心スポットです.バス通りから北上して南大門から中に入ります.この門の左右には鎌倉時代に運慶らによって作られた,国宝で名高い一対の金剛力士像があります.向かって左が阿形像、右が吽形像です.阿吽はサンスクリット語由来で始まりと終わり(日本語なら”あん”か?)を意味し,宇宙の始まりと終わりを表すそうです(ちなみに西洋だとクリスマスキャロル”In dulci jubilo(もろびと声上げ)”に登場するα、ωがちょうど阿吽の関係になる).こんな大事なものが入り口の門に置かれているのは,お寺を外敵から守るという意味合いらしいです.

Pc030053Pc030054(左写真6) 阿形像,(右同7) 吽形像

 そんな金剛力士像を見ながら境内へ,日曜日ということもあって大勢の観光客でごった返しているんですが,それにしても外国人観光客の多いこと! 日本人客よりも外国人客の方が多いんじゃないかというほどいろんな言語が飛び交っていました(一番多いのはやっぱり中国語だ 笑).

Pc030052Pc030066(左写真8 南大門),(右同9) 大仏殿 

参道を進んで中門の東の入場口から入ります(ここから先は有料).大仏殿の直前になにやら青銅製の灯篭が立っていました.油断していると見過ごしそうになりますが,実はこれ奈良時代からその姿を留めている国宝の灯籠(八角灯籠)なのです(いわれなければ気付かないかも 💦).

Img_3474_2(写真10) 国宝八角灯籠

 そんな国宝の灯籠を見た後いよいよ大仏殿の中へ,自分にとっては学生時代以来約20年以上ぶりの大仏様です.本当に昔と変わらない姿で佇んでおられました(源平や戦国時代の戦乱で大仏のオリジナル部分の大半は失われたとはいえ,それでも奈良時代の雰囲気は残っていると思われます).

Img_3464(写真11) 大仏!

見学は大仏を時計回りに一周する形で進む一方通行,ほぼ一周して出口付近に来たらなにやら行列になっています.見るとどうやら柱くぐりと呼ばれる場所がある模様(昔来たときは記憶がない,気付かなかっただけか),大きな柱の最下部に穴があいてるんですが,ここは大仏の鼻の孔と同じ大きさなのだそうです.くぐると無病息災が得られるとか,頭がよくなるとかの御利益があるらしいのですが,見ると並んでいるのはほとんど子供… 大人はというと,柱を潜り抜ける我が子の撮影係になっています.穴も子供なら通れるレベルのよう.細見時代ならともかく中年でお腹周りが立派になった自分が通れるのか不安になります.しばらくして順番が回ってきました.「まあ,行ってみよう」と穴くぐりにチャレンジします.コートとジャケットを脱いでチャレンジ… 

が,なかなかキツイ ( ̄▽ ̄)

Pc030085(写真12) 柱くぐり

結構狭いです.結局どうにか頑張って体をくねらせて潜り抜けることに成功しました(こんな狭いところを通ったのは生まれた時以来か? 笑).

Img_3476(写真13) 賓頭盧尊者像

 大仏殿から外に出ると,出口の左手に赤い涎掛けみたいなのをかけた賓頭盧尊者像があります.こちらは一説によれば触った箇所の病気が治るという言い伝えがあるそうで,観光客が盛んに触っていました(頭に触れば頭がよくなるのか?と思いましたが,意外に高さがあって触れませんでした.この段階で午後1時過ぎになっていたのでいったん外に出て昼食,この日は近くの土産物屋兼食堂のようなお店で蕎麦をいただきました.

Img_3480Img_3479_2(左写真14) 大仏池方面から大仏殿を,(右同15) 戒壇堂

 昼食後は再び東大寺に戻って見学の再開です.今度は境内の北東にある戒壇堂へ,ここは天平勝宝6年(754年)に日本最初の受戒施設として,聖武上皇によって建立された戒壇院の一部だった建物です.ここも過去何度も火災で焼失し,今あるのは江戸時代のものといわれています.ただここを有名にしているのは建物ではなく,内部に安置されている国宝の四天王像のおかげです.四天王とは広目天,増長天,持国天,多聞天という仏教を守護する神様のこと,中国など大陸の四天王像はほのぼのとした風貌のものが多いんですが,日本のそれは邪鬼を踏み付け,怒った表情をしているのが特徴です.国宝や重文の仏像は撮影や模写が禁止されているケースがほとんどなので,ここも基本的に資料集などでしかお目にかかれません.大仏殿の大賑わいとは違って,ここに来る観光客は少ないらしく,じっくりと鑑賞できました.

Img_3482(写真16) 転害門

 戒壇堂を後にしてさらに境内を北西へ,やってきたのは転害門です.東大寺の建物は源平期の平重衡の焼き討ちと戦国期の松永・三好の争乱によってそのほとんどが失われてしまったのですが,この転害門はその数少ない生き残りとされています(ただ完全に当時のままというわけではなく,屋根などに鎌倉時代の修復がある).さすがにここまでやって来る観光客は皆無で(笑),完全貸し切り状態でした.

 転害門から再び境内に戻りそのまま正倉院の方に向かいます.東大寺は基本的にお寺ですが,正倉院部分は宮内庁の管轄下にあり基本的に内部は見られません.せめて外観だけでもと思ったんですが,この日は日曜日で見られませんでした(泣).

Pc030099(写真17) 二月堂

 その後境内を南東に進み,大仏殿の北側をかすめて東に進み,二月堂に行きます.ここは旧暦の2月にお水取り(修二会)が行われることからその名があるお堂です.特別なイベント用のお堂であることから特殊な形態をしていて,特に西正面は舞台のような構造でここからは奈良市内が一望できます(京都の清水寺のような感じ).ちょうど自分が来たときには修学旅行と思しき一団が来ていました.

Img_3489(写真18) 東大寺法華堂

 続いてはお隣にある三月堂へ,ここは正式名を東大寺法華堂といい,奈良時代創建以来現存している数少ない建物のひとつです(ほかに転害門や正倉院の校倉).建物自体が国宝なのはもちろんですが,内部にある10の仏像すべてが奈良時代に造られた国宝となっているのです.ここではある程度人数が集まった段階で係員の解説が行われていました.この辺の仏像は一体一体の表情が凄くて,とても8世紀に作られたとは思えないなぁと感じます.

Pc030108(写真19) 春日大社の二之鳥居

 三月堂の見学を終えてそのまま南に進みます.この日最後の観光は春日大社,奈良時代の始まり頃に創建されたという神社です(全国各地にある春日神宮の総本家といった感じ).本来は二ノ鳥居から参道を進んで南門から入ってくるのが王道なんですが,この日は三月堂から南下したため,慶賀門から直接内部に入ります.特別拝観料を払って回廊の中へ,ここはあちこち参拝するところがたくさんあるので,気が付いたらお賽銭用の小銭がすっかりなくなってしまいました(笑).また神社だけあって,ちょうど結婚式を挙げている人たちの姿が見られました.一通り散策したのち,南門から出て参道を下って二ノ鳥居に抜けました.

Pc030107Pc030104(左写真20) 中門と御廊,(右同21) 藤浪之屋の万燈籠

 この後は近鉄奈良駅まで歩いて出て(けっこう距離があった 汗),電車と徒歩でホテルにチェックイン,少し休んでから再び繁華街に繰り出し夕食にしたのでした(鶏鍋のお店にした).

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コメント

こんばんは。
私は、この少し前に奈良へ行ったので、記憶に新しく、ブログを拝見しました。
私は、近鉄奈良駅から歩いて東大寺へ行き、帰りは、春日大社から歩いてJR奈良駅まで行きました。結構、距離がありました。
大仏殿の柱潜り抜け、修学旅行生が行列だったので、やりませんでした。

投稿: かく | 2017年12月16日 (土) 17:30

かくさん

こんにちは,お久しぶりです.ご訪問&コメントありがとうございます.
そちらの日記も拝見させていただきました.本当に約2週間違いだったんですね.
京都と並ぶ古都のはずなのに,自分にとってはなんとなく訪問する機会の少ない都市です.
そうそう、JRと近鉄の駅が結構離れているうえに,東大寺&春日大社とも微妙な距離がありますよね(タクシー使うには近すぎる感じですし).

投稿: ビザ皇帝 | 2017年12月20日 (水) 13:44

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