歌劇「椿姫」
11月はオペラ鑑賞強化月間! と決めたわけでもないんですが,11月6日の武蔵野でのプラハ国立のルチアに続き,昨日11月23日は新国立劇場の椿姫公演に行ってきました.
ヴェルディ中期を代表する作品のひとつである椿姫(原題はラ・トラヴィアータ 道を踏み外した女?)は小デュマの同名の小説をオペラ化したものです.美しいアリアの数々,テンポよく進んでいくストーリー,全体で2時間程度とよくまとまっていることもあって非常に人気があり,上演頻度の高い作品です(これは海外歌劇場の引っ越し公演だけではなく,市民オペラレベルでもよく上演されている).自分もオペラになじみがない人にお勧めする作品としてプッチーニのラ・ボエーム,トスカとともにこの作品を挙げています.
それだけ有名な作品なので,自分もいったい何回生鑑賞したのか覚えていないほどですが(笑),今回のヴァンサン・プサール氏演出の公演は2015年の初出を含めて2度目の鑑賞でした.鏡を効果的に使った色彩の美しい舞台です.配役としてはヴィオレッタ役のイリーナ・ルングさんの声が良く響いていて素晴らしかったです.
椿姫の時代のアリアは,ゆったりとしたテンポのカヴァティーナと,アップテンポなカヴァレッタの2部構成が基本形なんですが,かつては後半のカヴァレッタ部分がカットされる演奏が一般的でした(理由としては物語展開が停滞しやすいため).しかし,近年特に新国立ではこうしたカットをしない演奏が増えており,今回も2幕第1場最初のアルフレードのアリア,同最後のジェルモンのアリア(カヴァティーナ部分が有名な”プロヴァンスの海と陸”)ともカヴァレッタが歌われていたのは嬉しかったです(自分この部分好きなので).
終演後は新宿の小田急百貨店に入っているKINKAWOOKAへ,ちょうど生牡蠣の半額キャンペーンをやっており,「こりゃ食うしかない!!」というわけで,ワインとともにいただきました (^^)v
| 固定リンク
コメント