迷惑電話
近年はメールやLINEなどインターネットを利用したコミュニケーションツールを利用する割合が高くなっているとはいえ,即応性という点において電話に勝るものはありません.ネットだと数分かかるやり取りも電話なら一瞬で終わることが多いからです.
一方で即応性が高いが故の欠点もあります.それは着信があったときに即座に対応しなければならないこと(まあ,だから即応性が高いわけだが).極端に言えばトイレで用を足している最中に着信が鳴ることもあり得るわけです.かつて病院内で医師の呼び出しにはポケベルが使われていたんですが,それが院内PHSに変わった時には便利になったと思う反面,この即座に対応しなければならないという点をストレスに感じたのを覚えています.
そんな日常生活に欠かせない電話ですが,時にまったく不要であるばかりか,フラストレーションがたまるだけという電話もあります.それが表題の迷惑電話,その大半はいわゆる勧誘電話です.ほとんどは節税対策としてマンションなどの不動産を売りつけようという内容です.この手の電話は日中の業務中はもちろん,出張先の当直中にもかかってきます.もっとも,最初から不動産関係と名乗れば受付の段階で拒否されるのがわかっているためか,あの手この手で医師のところに繋がせようとしてきます.よくあるのが●△メディカルなどと,いかにも医療機器メーカーっぽい名を騙るパターンですが,さらに悪質なのになると〇■病院☆科の誰々などと,医師の名を騙ることもあります.このパターンになると,こちらとしても患者紹介かなとうっかり電話に出てしまうこともあります.ところが電話に出た瞬間から営業話が始まるため,こちらが「〇■病院の誰々さんじゃないんですか?」というと,「そんなことは言ってない」と開き直ることがほとんどです.ウソの名前を名乗って来る段階でまともな業者ではないので,こちらも問答無用で電話を切るんですが,はっきりいって嫌~な気分になります.
そんな悪質電話の中でも最悪なのが,自分の携帯にかかって来るパターンです.重要な個人情報である携帯の番号がどこからか漏洩してこの手の業者に渡って起こるわけですが,過去に自分のところにも来たことがあります.この時はうっかりと出てしまったものの,
悪質業者 「ビザンチン先生の携帯ですか?」
私 「違います.スルタンです.」
悪質業者 「えっ,ビザンチン先生の携帯じゃないんですか?」
私 「違います,昨日も同じ間違い電話が来たんですが,どういうことですか!」
と言ってやったらガチャ切りされ,以後かかってこなくなったことがあります(おそらくはこの電話番号は違うと認識され名簿から抹消されたんでしょう).
最近ウチの職場にこの手の電話が来るとこぼしている同僚がいます.どこで漏れたか(学会か,クレジット会社か)はわからないそうですが,怪しい番号は片っ端から着信拒否にしているそうです.近年では電話番号をネットで検索すると,悪質業者だとほぼ確実にヒットするので便利なんですが,相手も次々に番号を変えてくるので,一種のいたちごっこの状況です.
一般にこの手の勧誘電話は0120や050などで始まる番号が多いので,この手の番号には出ない(稀に存在する勧誘でない電話の場合はメッセージを残していくのでかけなおせばいい)のが鉄則かなと思っています(ウチの実家の固定電話もナンバーディスプレイにしていて,親には0120の電話には出るなと言ってあります).
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