3・11祈りのコンサートに参加しました
今日3月11日は忘れられない日です.
6年前のあの日は金曜日,当地は朝から快晴の一日でした.院長も副院長も出張で不在,昼下がりの医局には何となく寛いだ空気がただよっていました.
そして午後2時46分突然の大きな揺れが,これが東日本大震災の瞬間です.当地は幸い停電にもならなかったので,その後の状況はテレビを通じて伝わってきました.院長&副院長不在の病院では残った幹部職員によって善後策が協議されたのを憶えています.当日は公共交通機関が軒並みストップしたため帰宅できない職員もいて混乱しましたが,同じころ故郷の東北の人達の苦境に比べたら,何も起こってないのと同じでした.
そんな3月11日に仙台で開催されているのが表題の祈りのコンサートです.震災で亡くなられた方,傷ついた方の魂や心を慰めるのが目的です.演奏曲目はW. A. モーツァルト最晩年に作曲された宗教曲,アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618とレクイエム K. 626,演奏は東北を拠点に活動している合唱団やオーケストラによります.
現在の運営方式では第4回ですが,実際には震災2年後の2013年から同様の趣旨での演奏会が行われていますので,それを合わせると5回目ということになります.自分は仕事の都合で2014年は参加できませんでしたが,それ以外は毎年参加しています.特に今年は土曜日ということで参加のハードルは低かったです.
前日の3月10日は出張の当直だったので,朝そこから新幹線を乗り継いで仙台に入りました.リハーサルが終わり,外で昼食を摂り本番に臨みました.
まずは実行委員長の挨拶に始まり,そして14時46分に黙祷,その後演奏となります.演奏後も拍手はなく,黙祷によって締めとなりました.この演奏会も市民に認知されてきたこと,この日は土曜日ということもあったのか,会場は満員に近いお客さんが入っていました.
終演後参加者はレセプションとなりますが,自分は次の用事があるため新幹線で東京に向かったのでした.
追記: 今回の演奏会でバスのソロを歌っていただいたのが,弘前在住の熊木晟二先生,自分が弘前に住んでいた時代にメサイアや市民オペラでお世話になったほか,古くは1986年の東北大混声の定演で奇しくも同じモーツァルトのレクイエムでソロをお願いした先生なのでした.終演後会場でお話しする機会があり嬉しかったです).
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