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2016年12月21日 (水)

冬至

 今日12月21日は冬至,1年でもっとも昼が短い日である.国立天文台の暦によると,この日の東京の日の出は6時47分で日の入りは16時32分,計算すると太陽が出ている時間は9時間45分ということになる.昼夜のアンバランスは緯度が高いほど激しくなるため,同じ日本でも北海道では昼の長さは9時間を切り,高緯度で知られる北欧スウェーデンのストックホルムになると昼は6時間くらいしかない(さらに北に向かい北緯66度33分以北になるとこの日は日の出がなく一日中夜の極夜となる).

 そんなに夜が長いと気が滅入りそうになるのだが,逆に考えるとこの日を境に翌日からどんどん日が長くなっていくわけで,春に向かって進路を変える日ともいえる.実際にヨーロッパの高緯度地帯に住んでいたゲルマン人の間では,冬至は太陽が復活を始める日と位置付けられており,この太陽のお祭りとキリスト教が結びついて今のクリスマスになったともいわれている.同じような習慣は南米のインカ帝国にもあったのは興味深い(インティ・ライミ).

 日本では冬至というと柚子湯にとかぼちゃが有名である.柚子湯の方は健康を祈願するとともに,柚子=融通が利くという洒落だともいわれている(少なくとも柑橘の香りによるリラクゼーション効果は期待できそうだ).一方のかぼちゃは野菜が少ない冬は各種栄養不足になりがちな時期でもあり,そんな季節に栄養豊富なかぼちゃを食べて病気を防ぐという意味があると考えられている.

 そんな2016年の冬至,我が家でも柚子湯とかぼちゃをいただいた.

Pc210005  なお,冬至と全く関係ないがこの日は下弦の月が出ていた.同じ半月でも夕方に見られる上弦の月と異なり,夜半に姿を見せる大人的な半月である.自分的には柴咲コウさんがRUI名義で歌った月のしずくのテーマが下弦の月でその幻想的な雰囲気が好きなのだった(彼女が来年の大河ドラマの主人公).

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