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2016年11月20日 (日)

プッチーニヒロイン

 先日プッチーニのラ・ボエームを観劇してきたのだが,プッチーニという作曲家は自分の作品のヒロインへの思い入れが非常に深かったといわれている.彼自身,女性関係が派手な人物だったので,その辺の影響もあるのかもしれない.

 で,そんなプッチーニに代わって自分自身が彼の作品のヒロインと付き合うとしたらどうだろうかという妄想を抱いてみた(笑).

 ① トスカ  売れっ子の歌手であり,収入も多く生活力は高い.仮に自分が失業中でも暮らしには困らないと想像される.ただ彼女は非常に嫉妬深いので,自分自身の行動に制限が加えられる可能性が高い.例えば同窓会で昔の女友達に会うだけでも根掘り葉掘り詰問されそうだ.また学会出張などでも,本当にそうかと疑われ,頻繁に電話や確認のメールが来そうである.さらにはいざとなれば人を刺す度胸もあるので,仮に浮気をしてバレた場合,本当に殺されるリスクもある.よってかなり息が詰まる生活になりそうだ.

 ② ミミ(ルチア)  ボエームのヒロイン,ミミはお針子である.一人でつつましく暮らしていくには大丈夫であろうが,一緒に暮らすとなると自分自身にも収入がない場合,その生活は非常に厳しいと言わざるを得ない(実際ボエームでもそうだった).ただ素行は悪くないので,不祥事を起こされることはないと思われる.欠点としては病気がちであること,性格がやや暗いことであろうか.二人の会話も何となく暗くなりそうで,自分のようなキャラにはちょっと辛い気がする.

 ③ 蝶々さん  設定では16歳である.民法では結婚可能な年齢ではあるが,付き合うというレベルにとどめる場合,青少年保護条例等との兼ね合いもあり,警察沙汰になる恐れがある.あと2年待った方が良いだろう.性格は素直で従順なので,悪いやつに騙される危険はあるが,自身が悪いことをする可能性は極めて低い.出張で長期家を留守にする場合も,トスカと違ってあれこれ言わなさそうなのもポイント高し.ただ生活力は全くなく,むしろ家政婦が必要なレベルなので,それらを含めた経費をすべて自分自身の収入で賄う必要がある.また親戚が多いのでそちらの付き合いも大変そうだ.

 ④ マノン  非常に危険な人物である.魅力的なのは間違いないのだが,浪費家であり素行も良くない.分相応の生活ができないので,お金に不自由すると,不正を行っても金を用意しろと強要されそう.男を惑わすところはカルメンに似ているが,カルメンはこちらから寄って行かない限り実害はないのに対し,マノンは一度かかわったが最後,こちらが離れてもやって来る恐怖がある(神学校まで押しかけて来た).また「ヤバい逃げろ!」という場面でも「あっ,宝石を持っていかなきゃ」などと言ってもたもたしているうちに捕まってしまう要領の悪さも併せ持っているので,付き合えば確実に破滅に向かっていくと思われる.

 ⑤ リュー  トゥーランドットのヒロインである.蝶々さんの従順さとトスカの強靭さを併せ持つ優等生である.秘書として置く分には完璧なキャラであるが,完璧であるがゆえに,付き合う場合は完ぺきとは縁遠い自分にとって,かなり息が詰まるのではないかと想像される.たとえば靴下やパンツの柄にまであれこれ指示してきそうな感じ(笑).

 ⑥ ラウレッタ  ジャンニ・スキッキの娘である.腹黒い人物ばかりの作品中,レアな純粋キャラでもある.個性の強いプッチーニヒロインの中ではもっとも平凡であり,燃えがるような恋というパターンにはなりそうもない.ただ平凡ゆえの安心感は高く,付き合っていて一番肩が凝らない人物なのは間違いないだろう.

 結論,リッチな生活を求めるならトスカ,それなりの恋がしたいならミミ,健全な生活を望むならリュー,足長おじさん的な満足感が欲しいなら蝶々さん,平凡が一番いいならラウレッタ,この世に絶望しているならマノンであろうか.

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