イスラエル旅行記③ ~死海編~
イスラエルの入国審査が住んで建物の外に出ると強い日差しが照り付けて来た.やっぱり暑い.添乗員さんによると,今回の入国審査はいつもよりずっと楽でスムーズだったとのこと.実はこの日はイスラムのお祭りで,いつも以上にこの国境を超えるパレスチナ人が多いとのことで,我々はVIP用のゲートに回された結果のようだ(まあ,ビザンチン皇帝が参加しているんだから当然VIPだな 笑).
用意されていたイスラエル側のバスに乗り込んで出発となる.まず向かうのはクムランの街,ここは1947年にヘブライ語聖書の最古の写本とされる死海写本が発見された場所である.考古学的に非常に重要な場所であるが,今回の訪問の目的は学術的な理由ではなく,昼食のためである(笑).
(左写真1) クムランのレストラン,(右同2) ビュッフェスタイルです
レストランは死海を一望できる高台に立っていた.このレストランはサラダバーは取り放題でメインは3種類くらいからの選択だった(自分はチキンを選択,以後イスラエルのレストランは基本サラダ自由のビュッフェスタイルが多い).ビールなどのアルコールにも惹かれたが,これから死海に入って浮かぶので我慢である(汗).食事後はお土産物コーナーを散策,死海名産のハンドクリーム等を購入した.
(左写真5) クムランの山肌(ここから死海写本が出てきた?),(右同6) 死海が見える
そして15時にレストランを出発,目の前に広がる死海に向かう.駐車場でバスを降りて浜辺へ.ここでは水着とカメラ等必要なものだけをもって降りる(貴重品は添乗員さんに預け,それ以外の大事じゃない荷物はバスに残す).バスタオルを借りてシャワー室へ.本当は更衣室もあったのだが,面倒なのでシャワー室の隅でささっと着替えをした.準備が完了していよいよ浜に向かう!
死海は海抜マイナス420メートルと地表面としては世界で一番低い場所である.また塩分濃度が30%と極端に高いことでも知られ,どんな金槌の人間でも浮いてしまうことでも有名だ.自分が子供の頃に読んでいた,世界の謎・不思議系の本には必ず載っていたスポットで,いつの日か行ってみたいと思っていた場所である.そんな死海についにやって来た! と感慨に浸りながら水に入る.
が,足元の泥が滑ることこの上ない.いくら塩分濃度が高くて誰でも浮く死海でも,浮く≠溺れない というわけではない(実際に過去にはここで溺れた観光客もいたらしい).慎重に行かなくては,ということで足元を確かめながら進んでいった.少し行ってそろそろ浮かんでみようと思い,水に体を横たえる.そのまま足を湖面に出すと,
本当に浮いた!
感動の瞬間である \(^o^)/.
イメージとしてはライフジャケットを身に着けた状態で浮く感じに近いのだが,現実には何も身に着けていないのに浮いてしまう感じ.やっぱり面白いと思った.試みに死海の水がどんなものか舐めてみる.舌にのせた瞬間,しょっぱいというよりも痛い (;゚Д゚),ビリっという強い刺激がやってきた.さすが塩分濃度30%である.
(写真9) 死海のパノラマ写真
だいたい30分程度遊んだ後(ガイドさんに連続して10分以上浸からないようにいわれていた),浜辺にあったシャワーを使って泥と塩を洗い流し,着替えに向かう.この日はもうホテルに入るだけなので,ささっと着替えをしてバスに乗り込んだ.
全員そろったところでバスは出発,ヨルダンとの国境付近(ヨルダン川西岸沿い)を走る国道90号線をひたすら北上する(この日の宿泊地はガリラヤ湖畔のティベリア).ヨルダン川西岸のこの辺はひたすら荒地が広がっていた.この荒地こそ,2000年前に洗礼者ヨハネが活動していた場所である.たしかにこんな荒地にいて「悔い改めよ!」と叫んでいる人がいたら相当なインパクトだなと思った.
(左写真10) ヨルダン川西岸の荒れ地,(右同11) 放牧が
しばらく走ると検問所のようなところに到着,ここがイスラエルとパレスチナのヨルダン川西岸地区との境界になる.自動小銃を持った兵士が乗り込んで怪しいものがないかチェックを行った(特にパレスチナ自治区→イスラエルの際が厳しいらしい).ここを通過すると完全なイスラエルである.バスは快調に北上する… はずだったのだが,なぜか大渋滞! ガイドさんもなぜかわからないとおっしゃっていた.
のろのろながらもバスは進んでいき,国道90号と92号の分岐点に到着,ガリラヤ湖の西岸を走るのが90号で,東岸に向かうのが92号である.バスは90号に曲がった.ここからはさっきまでの渋滞がウソのようにすいすい進む.バスの右手にガリラヤ湖が見える.交差点から20分ほどでこの日の宿泊地,リモニム・ミネラルに到着した.
このホテルは客室数200を超える大型ホテルで,我々のような大人数ツアーが利用するホテルのようだった.チェックインは添乗員さんとガイドさんが代行してくれるため,一同ロビーで待つだけ.その後ルームキーを渡され部屋に向かう(この時荷物をポーターに任せると,大人数のためいつ部屋に届くかわからないから各自持っていくように言われた).
で,自分の部屋の前につき,カードキーで開けようとしたのだが… うんともすんとも言わない ( ̄▽ ̄).方向を変えたりゆっくりやったりしても全く反応なし.部屋に入れないじゃん! ということでフロントに行き添乗員さんに相談,結果新しいカードがやってきて無事に開いたのだった.
その後は夕食,今回のツアーの夕食はすべてホテルのレストランだった.イスラエルの一般的パターンなのか,野菜が充実したビュッフェスタイルである.我々はワインをボトルで購入したのは言うまでもない(笑).食事後は部屋に戻ってシャワーを浴び,明日以降の活動に備えてさっさと眠りについたのだった.
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