長崎旅行⑥
長崎旅行の最終日です.この日は佐世保周辺を観光して,その後帰宅の流れになります.
ホテルで朝食(この日はビュッフェ)を摂った後にチェックアウト,レンタカーに乗り込んでまずは西に向かいます.目的地は佐世保市小佐々町の神崎鼻,ここは離島を除く九州でもっとも西に位置する場所です.すなわち本土最西端とされる地で,当然のようにその到達証明書が存在します.端っこ系に目がない私の琴線を大いに刺激してくれる場所ということで(笑),ぜひとも訪れたかった場所です(ちなみに他の3つは稚内の宗谷岬,根室の納沙布岬,南大隅町の佐多岬ですべて訪問済み).
県道139号から18号に入って15分ほどで神崎鼻公園に到着です.きれいな公園として整備されていました(公園としてもかなり新しい感じ).駐車場からまずは最西端のモニュメントへ.目の前に真っ青な海が広がるポイントにそれはあります.見た感じは水族館のイルカショーみたいな感じでした(鼻のてっぺんにボールを乗っけているイメージ).ここからはさらに海に降りることもできます.ごつごつした岩場が広がっており,カニの姿もありました.
(左写真2) 岩場が広がる,(右同3) カニの姿も
モニュメントから少し高台に上がると休憩所や展望デッキのほか,四極交流広場というのもありました.ここには巨大な球面の日本地図があり,各四極を持つ自治体の説明書きなどが描かれていました.この日は3連休明けの平日ということもあるのか,晴天にも関わらず我々以外には誰もいない貸し切り状態でした.
(左写真4) 四極交流広場,(右同5) こちらにも碑が
神崎鼻公園を散策した後,到達証明書をもらうために佐世保市役所小佐々支所へ.簡単なアンケートを書いてから証明書をいただいたんですが,証明書の裏側がちょっと気になります.なんか一枚の大きな紙を4分割した感じ.支所の人に聞くと,なんでも四端の証明書をすべて集めて並べると1枚の巨大な証明書になるとのこと.
ええっ! 過去に行った他の3か所にはそんなものなかったぞ!
聞くと今年の4月に始まった企画だそうです(こりゃ,他の3か所に再訪しろということか (゜o゜)).
何はともあれ証明書をゲットしたあと,今度は市中心部の南西にある俵ヶ浦半島にある石岳展望台を目指します.ここは佐世保市街や九十九島が一望できるスポットで,映画「ラストサムライ」にも登場した場所だそうです.狭い道をどんどん登って行った先に駐車場が現れ,そこに車を停めて展望台に向かって遊歩道を登ります.真夏の晴天ですが木々が茂っているのでそれほど暑さは感じません.数分歩くと展望台に到着,壮大な景色が広がります(思わず「ワーッ」と歓声をあげたくなるくらい).佐世保市から平戸市に至る海域は西海国立公園に指定されているリアス式海岸の島々で,宮城の松島を彷彿させます.青い海と緑の島々,さらにはその間を縫うように走っているクルーズ船のコントラストが素晴らしかったです.
(上写真8) 石岳展望台からのパノラマ写真,(下左同9) 島々がきれいです,(下右同10) クルーズ船が
しばらく展望台からの景色を堪能した後下山,せっかくだからさっきのクルーズ船に乗ってみようということになり船着き場へ,実は昨晩泊まったホテルで船の割引券をもらっていたのでした.
時間になったので乗船,我々が乗るのはパールクィーン号という白い船でした.平日ということで乗客はそんなに多くなく,ゆったりと乗れました.母親はエアコンが効いた船室にいましたが,自分は半分くらいは甲板に出て写真を撮っていました.約1時間程度でクルーズは終了,そろそろ昼食にしようと近くのレストランへ.ここでウチのKが前から興味があったレモンステーキが食べたいというので,みんなでそれをいただくことにします.
(左写真12) 島の間を通る,(右同13) 違う船とすれ違う
レモンステーキは佐世保の名物料理で,ステーキとはいっても一般的なそれとは異なり,薄切りの牛肉を鉄板でレア焼きしたものに特製ソースをかけてレモンを添えたものです.あっさり風味で美味しかったです.
昼食後今度は市内に入って海上自衛隊の佐世保史料館(セイルタワー)へ.ここは幕末期の幕府海軍から始まり,旧海軍,そして海上自衛隊に関する資料が多数展示されているところです.7階建てで,まずエレベーターで7階に上がりそこから見学しながら降りてくる流れになります(ウィーンのモーツァルトハウスみたいな流れだ 笑).この日は退役した元隊員のおじさんが解説してくれました(熱心に解説してくれたんですが,「加賀は最後核実験の標的艦にされて…」と言ってて,「それは長門では」と心の中で突っ込んでいたのはナイショです 笑).見学の最後には1階のお土産コーナーで海軍カレーのルーや手ぬぐい等を購入してセイルタワーを後にしたのでした.
この後は高速に乗って空港に向かいます.特に渋滞もなく順調に走り,空港近くの店舗で車を返却して空港へ.ここで最後のミッション(?)としてターミナル内の五島うどんのお店に入ります.五島うどんはその名のとおり五島列島名産のうどん,製法は手延べなのでやや細く,地元産のつばき油を練りこんでいるため,そうめんに近い食感です.日本三大うどんに数えられることもあります(日本三大うどんといった場合,讃岐うどんと稲庭うどんは鉄板ですが最後のひとつが群馬の水沢うどん,五島うどん,名古屋のきしめんと諸説ある).この日は五島うどんの代表的な食べ方である地獄炊きでいただきました(鍋で煮たうどんを飛魚出汁や卵でいただくスタイル).うどんと一緒にビールもいただき,いい気持になって飛行機に乗り込んだのでした.
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