長崎旅行④
長崎旅行3日目のレポです.この日は昨日回らなかった市内の見どころを巡った後,車で雲仙に移動する日程です.
朝起きてホテルで朝食をいただき,大きな荷物はフロントに預けてからチェックアウトしました.この日まず行くのは市内東部の高台に広がる風頭公園エリアです.この辺りは坂本龍馬関係の施設が数多くある地帯,幕末マニアの自分にははずせないスポットということで楽しみにしていました.
当初はバスで行くつもりでバス停に向かったんですが…
「行ったばかり,しかも次は1時間後 (*ノωノ))」
ということでやむなくタクシーを拾っていくことになりました(まあ,4人だから大して金額が変わらないというウワサも).市内からどこをどう走ってるのかわからない道をどんどん登っていきます.10分くらい走ったところで到着です.運転手さんが「この公園を抜けたらずっと下ってくださいね.そうしないと電車道に帰れませんよ」とおっしゃってました(笑).
風頭公園はその名のとおり風がさわやかで市内の展望が素晴らしいスポットです.長崎港を挟んで対岸の稲佐山の頂上までよく見えました.近くには坂本龍馬の銅像があります.さすがに高知桂浜の龍馬像に比べれば小型ですが,海に活路を求めて活動していた龍馬だけに,じっと海のかなたを見つめる像はカッコいいです.
ここからは少しずつ下って行きながら龍馬関連のスポットを巡ります.非常に狭くて急な道なんですが,この道は龍馬通りと名付けられています.道を下って最初のポイントが亀山社中記念館,坂本龍馬が作った日本最初の商社と言われる亀山社中があった場所に立つ記念館です.当時の様式を再現して造った建物で中には龍馬の愛用品や手紙のレプリカなど,関連した資料が多数展示されていました(もちろん記念写真スポットも 笑).
(左写真3) 龍馬通り,(右同4) 亀山社中の跡に立つ記念館
記念館のすぐ近くには龍馬のぶーつ像があります.今に残されている坂本龍馬の写真といえば袴姿にブーツという独特のいでたちですが,そんな龍馬のブーツの像(笑)と船の舵輪が置かれたポイントです.海を目指した龍馬の気分を… という趣旨なのでしょう.
ぶーつ像から今度は少し龍馬通りから外れて歩いていきます.途中には長崎名物(?)の猫の姿もありました.次の目的地は亀山社中資料展示場です.さっきの亀山社中記念館とどう違うのか気になりますが,記念館は長崎市によるいわば公的な施設であるのに対して,資料展示場は「亀山社中ば活かす会」という民間団体によって維持されている施設です.なのでこちらは普通の民家っぽく,展示の仕方も素朴な感じでした.
資料展示場見学の後はひたすら下界に下っていきます.10分くらいで電車通りへ,最寄りだった新大工町電停から今度は海沿いの出島に移動しました.
江戸時代,幕府は西洋との交易をオランダのみに制限し,その関係者が滞在する場所として造られたのが出島です(建設当初は対ポルトガル人用で鎖国後オランダ人用となる.いわば西洋人を隔離しておきたかった).その名のとおり当時は海に突き出した構造だったのですが,明治以降長崎湾の埋め立てが進んだ結果,島とは名ばかりの内陸地になってしまっています.開国によって出島はその存在理由が無くなったこともあり,以来荒れるがままになっていましたが,平成に入ってから当時の区域が明らかになり,各種建物が復元されるなど史跡・観光地としての整備が進んでいます.
入場料を払って内部に入ります.現在復元されているのはオランダ商館長が住んでいたカピタン部屋,商船の船長や船員が暮らしていた一番船船頭部屋,蔵などです.建物は当時の工法で造られており,装飾も当時の絵などから忠実に再現されているとのことでした.内部は出島の歴史の紹介のほか,当時の遊具などもあって興味深かったです.
この辺りでちょうどお昼時間になったため,出島内のレストランに行ってみたんですが満席とのことで断念(泣),次の目的地に向かうことにしました.
長崎といえばなんといっても1945年(昭和20年)8月9日の原爆投下を忘れることはできません.その爆心地にほど近い高台に平和公園があり,そこが次の目的地です.1系統の松山町電停で降りるんですが,まずは腹ごしらえと近くの喫茶店に入りました.自分はオムライスを注文したんですが,妹と母親はトルコライスを頼んでいました.長崎名物のイメージがあるトルコライスですが,実は厳密な定義はないようです.一般にはカツとパスタとピラフが一つの皿に盛られたものというイメージですが,このお店のものはピラフではなくカレーライスになっていました.
(左写真10) 平和公園にはエスカレータがあります,(右同11) 噴水前
昼食後は平和公園へ.高台にあるため上まで登るのが大変なんですが,なんと立派なエスカレーターが設置されています(数年前に来たことがある妹によると,当時はそんなものはなかったそうですからここ最近整備されたもののようです.広々とした公園には国籍も様々な人々が思い思いに歩いていました.長崎の平和公園というと有名なのが平和記念像ですが,この日は土台部分の工事が行われていました(後日8月9日の式典の映像を見たら工事は終わっていた模様).
平和公園を後にして再び長崎駅方面に戻ります.途中のレンタカー屋さんで車を借り,そのままホテルに行って荷物を受け取ります.そしてそのままこの日の宿泊場所である雲仙温泉に直行しました.チェックイン後はさっそく温泉へ.雲仙温泉は白濁したいわゆる硫黄泉です.東北ではよくあるタイプですが,こちらではなかなかないタイプ,やっぱりこの白濁したお湯に浸かると「温泉に入ったぁ~」という気分になるのでした.
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