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2016年6月30日 (木)

iPad proからの投稿

  初代iPadが発売されて6年、この間常に望んでいたことが、ココログをiPadから投稿することだった。仕事柄出張や旅行が多いこともあって、その都度PCを持ち歩くのがストレスになるからだ。もしiPadだけでココログが書ければもっと身軽に出張できることになる。

  が・・ これが意外にハードルが高い。ココログで快適に記事を書くにはリッチテキストモードを使う必要があるのだが、iOSのメインブラウザであるSafariはもちろん、アプリとしてのFirefoxやgoogle chromeのいずれもリッチテキストモードに不対応なのだ。同じアップルでもMac OSのSafariでは対応しているから、これは完全にiOS自身の問題である。一応iOS向けにココログ投稿用のアプリも存在はするのだが、基本的にスマホであるiphone向けのアプリなので縦置きでチョコチョコっと文章を書いて写真を1枚載せる程度のことしかできない。とてもPCで記事を書く代わりにはなり得ないのである。

  だが、捨てる神あれば拾う神ありでもないが、iOSにもリッチテキストモードに対応しているブラウザがある。Puffinというブラウザで、ココログのリッチテキストモードはもちろん、基本的にiOSが対応していないFLASH PLAYERにも対応している優れものだ。これでブラウザの問題は解決だ。

  で、次の問題がキーボードである。ツイッターやフェイスブックならともかく、本格的なブログ記事を書くにはiPadのソフトウェアキーボードではストレスが大きすぎるのである。初代iPad以来常に外付けのキーボードは存在していたのだが、基本的に本体とは別物であり、荷物が増える結果になるためどうしても使いこなすレベルにはならなかったのである。

Ebfed6f45ba747e89189ef896a06bd46_2   それが今回iPadと一体になるスマートキーボードが出たということで、ようやく2つの問題がクリアできたかもしれない。この記事はそんなPuffinとスマートキーボードを利用して投稿する初めての記事になる。まだ慣れないのでPCのような快適さは感じないが、これからボチボチ慣れていけばいいなと思っている。

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2016年6月29日 (水)

星の王子さまの日

Hosiouji  自分のサイトのトップページに今日は何の日?というパーツが貼り付けられているんですが,それによると今日6月29日は星の王子さまの日なんだそうです.それはこの日が作者であるサン=テグジュペリの誕生日であることに由来するとか.

 で,そんな星の王子さまに関連があるんじゃないかと多くの人達に認識されていながら,実は全く関係ないというアイテムが,S&B食品から発売されているこちらです.

Curryprince  その名もカレーの王子さま

 絵柄を見ると分かるように茶色い髪,緑系の服,白いパンツに青系ブーツと両者は非常に類似しています.それでいながら星の~という言葉は付いておらず,あくまでもカレーの王子さまとなっています.

 しかし,頭の部分に星型が描かれるなど見ている多くの人には星の王子さまがイメージされるハズで,著作権に引っかからないギリギリのラインを狙ったアイテムなのかなと思うのでした.

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2016年6月28日 (火)

あじさい電車

Dsc_0092  昨夜は職場のレクレーション行事として,箱根登山鉄道の名物夜のあじさい電車に乗るという企画に参加してきました.箱根湯本から強羅駅までの沿線にはたくさんのアジサイが植えられており,毎年梅雨時にはそれらの花々を愛でるあじさい電車が運行されているのです.

 実はここ数年毎年行われていたイベントだったんですが,昨年はイベント当日に箱根の大涌谷付近で噴火が起こり,夜のあじさい号は運行自体が中止になってしまい,結果職場のレクレーションも中止のやむなきに至りました.

 あれから1年,山も落ち着きを取り戻し再びイベントが行えるようになったというわけです.

Dsc_0970  夕方仕事が終わってから箱根湯本駅に向かいます.ここから夜のあじさい号が出発するのです.あじさいそのものはこの季節いつでも見られるんですが,この夜のあじさい号は全席指定で,あじさいが綺麗にみられるポイントでは停車して車内照明を消すなどの演出が行われます.この日もところどころライトアップされたポイントで停車し,美しいあじさいを鑑賞しました.

Dsc_0971 Dsc_0978  終点の強羅駅到着後は送迎バスで宴会場へ.帰りの電車の関係もあってあんまりゆっくりできないという難点はあったのですが(笑),お酒と料理を堪能しました.

Dsc_0980  この日は今にも振り出しそうで結局降らないというあじさい鑑賞にはうってつけのお天気でした.

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2016年6月27日 (月)

歌う週末と再会

 この週末はあちこちで芸術三昧となっていました.

Img120  まずは6月24日は以前ここでも紹介した東京21合唱団の演奏会が赤坂の霊南坂教会で行われました.演目は前半が日本語の讃美歌,後半がJ. ラターのレクイエムです.天気はあいにくの小雨模様でしたが,たくさんの方々が来てくださいました.演奏もまずまずだったんじゃないか(少なくとも練習段階よりかはよかった?)と思います.

 終演後は近くの中華料理店で打ち上げ,11時過ぎに解散となりましたが,私は翌日の行動にそなえて都内に宿泊しました(この合唱団の演奏会の際には定宿になっている官邸南の東横イン).

 翌6月25日は朝食を摂って東京駅へ.北行きの新幹線に乗って一路盛岡を目指します.この日の東京駅の東北新幹線改札口はいつにない大勢の客でごった返していました(青森で東北六魂祭があった影響?).

Img121  2時間ちょっとで盛岡に到着,ここからはレンタカーで安比高原に向かいます.この日は盛岡の合唱団(盛岡バッハカンタータフェライン MBKV)の合宿が行われるからです.MBKVでは来年3月に40周年記念演奏会が予定されていて,現在はそこで取り上げるバッハのヨハネ受難曲を練習しています.この日は午後からびっしりヨハネの練習が行われました.

 夜はそのまま懇親会,終了後は現地に宿泊して翌朝朝食を摂ってからすぐに会場を後にします.本当は合宿は26日も続くんですが,自分は横浜の音楽堂で開催される神奈川県合唱祭に小田原医師会合唱団で参加するため泣く泣く会場を後にします.

 レンタカーで盛岡駅に向かい,そのまま新幹線に乗り換えて一路東京へ(この日の上り列車も満席だった).そのまま在来線で音楽堂最寄りの桜木町駅へ.本番は夕方なんですが,直前に練習があるということで指定された練習会場へ(某組合系の会館のためアウェイ感がハンパなかったです 笑).1時間半ほど練習したのち音楽堂へ移動しました.

Img122  会場では流れ作業式に着替え→リハーサル→本番と流れていきます.今回ここで取り上げた曲は新実徳英の「聞こえる」という作品で,かつてNHKの音楽コンクールの課題曲として作られた作品です.練習の成果が出ていたんじゃないかと思います (*^^)v

 その後は他団体の演奏を聴いたりしてました(谷川俊太郎作詞の「誰もしらない」の千原英喜さん作曲版を演奏していた団体があって感動.あの曲は昔みんなのうたでやっていた中田喜直版が有名).

 で,会場では意外な再会もありました.弘前大学の合唱団時代の仲間と会場で偶然に会ったのです(合唱団が縁で結婚した二人).今は横浜の合唱団にそろって所属しているとのことで,10月になんと!自分たちがおとといやったばかりのラターのレクエイムをやるというのです.意外な偶然と意外な再会に感動したのでした.

 会場を後にして,桜木町駅近辺で夕食(この日は牡蠣とワイン)を摂り,50数時間ぶりに家に戻ったのでした.

 そんな歌三昧の週末でした.

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2016年6月22日 (水)

iPad Pro と Apple Pencil

 6月はボーナス月,普段頑張っている(笑)自分にご褒美… というわけで,この春に発売されたiPad Pro の9.7インチ版 Apple PencilSmart Keyboard を買ってしまいました (*^^)v

P6220119 P6220118  従来のAir 2 とどこが違うのかというウワサもありますが,注目点は Apple Pencil と Smart Keyboard の存在です.

 Apple Pencil は鉛筆感覚でiPadに直接文字や絵を描けるアイテムで,Smart Keyboardの方はbluetooth等でない直接接続かつiPad本体から直接電源が供給されるため充電不要のキーボードです.

 従来は他社製の同様アイテムもあったりしたんですが,イマイチ使い勝手が悪くて,買ったはいいけど本棚の奥に仕舞われているというパターンにハマってしまったんですが,今回は純正品ということで期待が持たれたというわけです.

 まずはApple Pencilですが,いや!快適です.

P6220121  従来品だとペンを持った手が触れたりした際に,その部分に反応してしまうなんてことがあったんですが,これは違います.右手をべったりとiPadの画面に付けていても問題ありません(写真の字が汚いのは不自然な姿勢で書いたからではなく,私自身の字が汚いせいです 笑).

 一方のSmart Keyboardですが,こちらもカバーと一体化しているのとbluetoothのようにいちいち接続の手間がいらないのはポイント高いです.ただ従来のSmart Coverに比べると重量があるので,Air2 に引き続く軽量さが弱められてしまうのが残念です(Smartcoverはほぼ100グラムでしたが,Smartkeyboardは230グラム,本体と合わせると670グラムになり第3&第4世代単体並みの重量).

P6220125  今後いろいろな使い方を考えていきたいなと思ったのでした.

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2016年6月21日 (火)

2016年の夏至

 今日,6月21日は夏至です.一年のうちでもっとも昼が長くなる日ですが,現実には夏の盛りはもう少し先の7月下旬から8月上旬になります(同様に冬至は12月22日ごろですが,最も寒くなるのはその1か月後の1月下旬から2月上旬).

 ただ,日の長さは緯度によってかなり左右されます.例えば今日の東京(北緯35度41分)の日の出は4時25分で日の入りは19時ちょうど,昼の長さは14時間35分です.一方で日本よりかなり高緯度にあるイギリスのロンドン(北緯51度9分)の日の出日の入りは,それぞれ3時43分,20時21分で昼の長さは16時間38分と東京より2時間も長くなっています.さらに北緯60度にあるロシアのサンクトペテルブルクの昼の長さは19時間弱となり,北緯70度のノルウェーのトロムソに至るとこの日は白夜で日の出も日の入りもありません.

 そんなたくさんの太陽を拝めるはずの夏至ですが,日本はちょうど梅雨時にあたるため、残念ながら雨や曇りの日が多いというのが現実です.今日も朝から雨模様でした.

Img_2395 Img_2396  職場にはガクアジサイやアサガオがあるんですが,これらの花々はむしろ雨が降って生き生きしているようです.

 が,しか~し

 午後から薄日が差してきたなぁ,と思っているうちにどんどん晴れ間が広がり,3時過ぎには一面の青空となりました.

Img_2397  まさに梅雨の晴れ間ですが,こうして久方ぶりに夏至の日の太陽を拝むことができたのでした.

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2016年6月20日 (月)

北溟寮リニューアル

 先週能代の寮歌イベントに参加してきたわけですが,今日はそのついでの話題です.

 私が弘前大学在学中北溟寮に住んでいました(だから今寮歌祭に参加しているというウワサもある).もともと北溟寮は旧制弘前高等学校の寮で,現在大学の多くの学部がある文京町にありました.戦後は引き続き弘前大学の寮としてそのまま存続しましたが,当時は木造の建物だったようで老朽化が著しく,昭和40年代に緑ヶ丘の現在地に移転,この際に鉄筋コンクリート造りの今の建物になりました.寮は基本的に2人部屋で,日曜祝日を除く朝夕の2食付きでした.寮の管理は一応大学が行う建前でしたが,実際には寮の自治会が運営していました.

 以来50年,自分が在寮していた頃もそのスタイルだったんですが,施設の老朽化が進んだのと,昨今の学生のニーズの変化から,先だってリニューアルオープンされたようです.

Photo  これは同窓会報の記事なんですが,古い建物を壊して新築したたわけではなく,元の建物をベースに全室を個室化,さらには冷暖房化もされた模様です(これに伴い定員も従来のほぼ半分の約100名となり,そのうちの1割程度を留学生向けにしているらしい).1980年代には各地の寮が立て壊しになり,完全個室の食堂無しという新規格寮(いわゆる新々寮)への建て替えが盛んにおこなわれていたんですが,今回は予算の関係なのかリニューアルだったようです.

 ちなみに以前は寮に大浴場があったんですが,リニューアル後はコイン式のシャワーブースとなっており,大浴場がどうなったのかは不明です.また前述の新規格寮とは違って食堂も存続しており,これまでとほぼ同様に食事が出る模様です(内容がどうなのかは不明).

 同窓会報にはリニューアルされた北溟寮の写真が出ていますが,外観は以前とさほど変わっていません.

Bankara1_2  卒業式の日の写真.寮門前にて.

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2016年6月18日 (土)

梅雨の晴れ間

Img_2389  昨日6月18日の関東地方は一日良いお天気でした.気温もぐんぐん上がって,埼玉や群馬のいつもの所では猛暑日になったとか.はやくも夏が来たかのような印象です.

 そんな梅雨の晴れ間は東京の合唱団の練習のために都内に繰り出してきたんですが,暑さをしのぐためのアイテムとして,今日押し入れからパナマ帽を引っ張り出してきました.

Img_2388  この帽子たしか2009年頃に購入したものなので,かれこれ7年は使っている計算になります.買った当初はもっと全体的に白かったんですが,毎年強い日差しを浴び続けているうちに帽子自身が日焼けしてきています(お店の人にはそれも含めて楽しんでくださいと言っていた).

 ところで,いわゆる五月晴れ(さつきばれ)という言葉があります.現在では5月のスカッとするような晴れの日の意味合いで使われることもありますが,本来の意味は旧暦の五月,すなわち新暦でいえば6月の梅雨の晴れ間をさす言葉なんだそうです.

 そういう意味ではこの日は典型的な五月晴れの一日だったといえるでしょう.

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2016年6月16日 (木)

第55回能代寮歌を愛する会

Img118  昨夜秋田県能代市で開催された第55回能代寮歌を愛する会に参加してきました.

 普段はオペラや教会音楽などのクラシック音楽を愛好している私ですが,深層心理には寮歌が潜んでいて,時に無性に歌いたくなります(笑).自分と寮歌の出会いは高校生時代に遡るんですが,今のように各地の寮歌イベントに顔を出すようになったのは,能代の寮歌を中心になって盛り上げている大学医学部の先輩のおかげです.

 そんな能代寮歌を愛する会は春と秋の年に2回開催されているんですが,このうちの1回が外部からゲストを招いて大規模に行われる会です(残りの1回は地元能代の会員だけで行われる).過去2年は10月の秋の会がゲスト参加だったんのですが,今年は春の会ということで今回行われたものです.

 東京など大都市で開催されている数百人規模の寮歌祭と違い参加者同士の垣根が低く,アットホームな雰囲気が素晴らしいイベントです.

Dsc_0960  今回も北は北大予科から南は鹿児島の七高造士館,海外は旅順高校や上海の東亜同文書院などの寮歌や校歌,さらにはこれら寮歌を元歌とした新制能代高校(旧制能代中学)の応援歌なども披露されました(私自身は七高造士館の北辰斜めの音頭を取らせていただきました.次回機会があれば巻頭言からやってみたいな).

 さて,以前の記事にも触れたんですが,こうしたイベントでは人々の盛り上がりから時間が押していくことが多く,進行役の幹事を悩ませることになります.特に時間を遅らせる原因のひとつが長挨拶ということで,今回は事前になるべくそれをしないよう通達(?)がされていました.その成果やいかに? と注目していたんですが,ゲスト代表挨拶が3分30秒(予定3分),第10回参加寮歌が2分30秒(予定2分)など,若干長めになったものの、その後の展開で挽回できるレベルに留まったのは成功の裡に入るのかなと思いました(それにしてもこうして時間を計っているゲストなんて,嫌な存在だな 笑).

Dsc_0959  結局会は順調に進み,定刻の22時15分にお開きとなりました(高齢の方が多いため2次会はなし.自分も翌朝すぐに戻るため街には繰り出しませんでした 笑).

 参加者の皆さん,幹事の方々本当にありがとうございました.

 ちなみに次の寮歌イベントは8月の中央寮歌祭(新宿)は自分が幹事なので必須ですが,7月の埼玉寮歌に行けるかどうか… 当直との兼ね合いで判断したいと思います.

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2016年6月11日 (土)

あわびまるごと黄金重茂カレー

 岩手県宮古市にある本州最東端・とどヶ埼のある重茂半島(おもえはんとうと発音する.しげしげはんとうではない (^。^)).ここの漁協で作っているのが表題のあわびまるごと黄金重茂カレーである.なんと!地元産のアワビが1個丸ごと入っているという豪勢なカレーだ(さらに地元産のめかぶも入っている).

 以前某所でその存在を知り,ネット通販もあるということで購入した.

Img_2374  届いたのはだいぶ前なのだが,このカレー,

 1缶なんと3000円(税込)!!

 というわけで,なんとなく食べるタイミングを探していたのが,今回ようやくいただくとにした(量的には415gと約2人前なのでウチのKと半分にした).

Img_2375  感想ですが,美味しいのは確かです.ただ,値段を考慮するとコスパ的にはどうなのか…

 肉厚のアワビが1個丸ごと入っているのだから,このくらいのお値段になるのは仕方ないのだが,どうせならカレーとアワビは別々に食べたい.他の素材でもそうなのだが,カレーはスパイスとして強烈すぎるので,せっかくのアワビの風味がカレーで消し飛んでしまっている.なので個人的にはめかぶカレーいちご煮に分離した方がいいのかなと思ったのだった.

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2016年6月10日 (金)

能代寮歌の案内

 先日能代寮歌でお世話になっている先生から同会の最終案内状が届きました.

 以前,「無断出席はご遠慮ください」という独特かつ絶妙な言い回しに感動させてくれた先生なんですが,今年の案内の文面からも,幹事としてのご苦労が伝わってきました.

Img_2376 挨拶は「3分以内でお願いしました」


「2分以内のご挨拶」


「長挨拶は切にご遠慮ください」

 例年寮歌イベントでは開会に当たってのあいさつに加え,各校ごとに代表者が一言二言しゃべってから歌うというのが一般的なんですが,この一言二言の際に長々としゃべってしまう人が結構いるのです.

 寮歌祭は限られた時間で何十校もが歌うため,各校に割り当てられる時間はせいぜい数分です.しかもこの短い時間ではフルコーラス歌うことはなく,何番と何番を歌うみたいな感じで指定されるんですが,それでもその場の雰囲気で盛り上がってしまいそれ以上歌ってしまうことも多いのです.すなわち油断しているとどんどん時間が押してしまう状況で,そんな中でさらに長々としゃべられては幹事側はたまったもんじゃないというわけです.一般にこうした長挨拶をしてしまうのは大先輩的な人が多いので,若い幹事がモノ申すのも難しいため余計大変なわけです(能代の先生はその中ではモノ申している方に入りますが).

 今回こういう文章が載せられているというところに,並々ならぬ決意を感じたのでした.

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2016年6月 2日 (木)

歌劇「ローエングリン」

Img118  今週はコンサート強化週間というわけでもないんですが,昨夜6月1日は初台の新国立劇場にワーグナーの歌劇「ローエングリン」の公演に行ってきました.ローエングリンはワーグナー最後の歌劇とも称される作品です(別にワーグナーの絶筆というわけではなく,自作のトリスタンとイゾルデ以降,彼は総合芸術としての楽劇作品に昇華していったため).

 ワーグナー作品というと,タンホイザーのエリザベートや指環のブリュンヒルデなど気高い女性の自己犠牲による救済というのが永遠のテーマなんですが,このローエングリンはちょっと違います.このオペラにおいて気高いのは男性の方で,女性は人間らしく欠点の多い存在になっているからです.

 ストーリーは,王家の権力闘争の中無実の罪に落とされそうになっているお姫様のもとに白鳥に曳かれた小舟に乗った騎士がやってきます.騎士はお姫様の疑いを晴らすために決闘に臨み勝利します(中世のヨーロッパでは決闘の勝敗は神の意思なので,それによって有罪無罪が決まることもある).騎士はめでたくお姫様と結婚することになりますが,その際自分の名前と由来を決して尋ねてはならないと戒めます.お姫様は「はい」と答えますが,周囲の悪いやつにそそのかされて婚礼の晩についにその禁断の質問をしてしまいます.騎士は悲しみますが,皆の前で自分の正体を明かします.彼はキリストの聖杯を守るモンサルヴァート城の王子だったのです.掟により素性を知られたら地上を去らねばならない彼は、再び白鳥の小舟に曳かれて去っていきました…

 という感じで,なんか鶴の恩返しをひっくり返したようなお話です.

 今回の公演,なんといってもローエングリン役のクラウス・フロリアン・フォークトが素晴らしかったです.朗々とした輝かしい声,ストレートかつ圧倒的な声量はまさに天上の騎士という雰囲気でした(この新国立のローエングリンは2012年の再演なんですが,その時もローエングリン役はフォークトでした).

 一般にワーグナー作品では幕間の休憩時間が長いのが普通です(舞台転換に時間がかかるわけではなく,歌手の休息のためと思われます).なので休憩時間を有意義に過ごすべくホワイエには軽食のスポットが立ち並んで,ちょっとした縁日状態になっています(その他劇場内のレストランでは幕間限定の食事も提供されます).

13263783_998076003623098_7810600340 (写真) 幕間に登場するフードカウンター

 ちなみにローエングリンと言えば,なんといっても有名なのが婚礼の合唱で,この曲を聴いたことがない人は絶対にいないだろうというほど有名ですね(第3幕の冒頭,お姫様と騎士の結婚式の場面に出てきます).

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