流言飛語
4月14日夜から断続的に発生している熊本・大分方面の地震,被災された方々には心からお見舞い申し上げます.
近年はインターネットを利用した各種ツールが著しく発達したこともあって,この手の災害が起こると瞬く間にいろんな情報が世間を駆け巡ります.これらの情報がみな正しければ何の問題もないんですがさにあらず.SNSの時代には正しい情報の中にまったくのデマ,妄想が同じように流れてくるから問題なわけです.
テレビやラジオ,新聞程度しか情報手段がなかった時代であれば,どんな情報でも少なくとも報道機関の匿名ではない編集者の責任において流されているので,時に恣意的な報道はあったとしても,まったくの嘘八百が流れてくる可能性は低いものでした.
しかしSNSは誰でも情報が気軽に発信できるため,それこそ頭の中ででっち上げたニセ情報をも簡単に流すこともできます.しかも他の人々がそのニセ情報を真実と誤認(あるいは知っててわざと)して拡散することにより,より真実らしく世間をミス リードすることもあります.
今から5年前の東日本大震災はSNSが発達した時代に起こった初めての大災害だったこともあり,ネット上に様々な情報が洪水のようにあふれていました.中には被災の状況を的確に知らせて救助に繋がるなどSNSの良い面が発揮されたケースも多々あったんですが,一方で様々な真実ではない憶測情報,妄想,悪意あるニセ情報も流されました(これらの一部はチェーンメールなどの形で拡散され,人々の不安を煽ったのを覚えている人も多いでしょう).
この東日本大震災時に飛び交った陰謀論,デマ,個人攻撃の様子を振り返っているのがと学会編集のトンデモ流言飛語大賞2011です.
五年前も、とんでもない流言飛語で、惑わされた方、騙された方、おられましたが、今度は騙されないように、この本でよく勉強しておきましょう!!
収益は熊本地震募金に回します。
だそうです.AMAZONの電子書籍で購入できるので興味のある方はぜひ.
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