第35回しばれフェスティバルに参加しました②
装備を完了するといよいよしばれフェスティバルの会場に移動します.会場はすでにたくさんの人や車で賑わっていました.まずは耐寒テスト参加者荷物下ろし用臨時駐車場へ.耐寒テスト参加者(以下チャレンジャー)はマットやシュラフなどの装備品を持参するなど荷物が多い(ハズ)ので,まずはここで荷物を降ろしてから専用駐車場に移動という趣向です.自分も各種アイテムを降ろしてからまずは会場にある唯一の建物であるイベントセンター内の受付へ.ここで名前を告げてゼッケン等を受け取るとともに認定バッジにプリントするための写真撮影を行います.ちなみに私は40番,Kが41番でした.その後専用駐車場に車を移動させました(会場からちょっと登ったところになって,移動は結構疲れます).
(左写真1) バルーンマンション群,(右同2) 完全防備(どこかの原理主義者ではありません)
車の移動後今度は自分の荷物をバルーンマンションに移動させます.このバルーンマンションがしばれフェスティバルの名物物件で,お祭りの1か月前から実行委員会の方々が苦心して建てた傑作です.これは当地の寒さがあればこそ成立するもので,極寒の夜に巨大な風船を空気で膨らませ,それにひたすら水をかける.すると風船に着いた水が次々に凍って氷のドームが出来上がる.最後に最初の風船を抜いて完成というものです.この日までに100基のバルーンマンションが建てられていました.ここが参加者の宿泊所となるわけです.
我々に当てられたバルーンマンションは32番,大人がようやく入れるくらいの入り口から入ると内部には段ボールが敷かれていました(これだけだと地面からの冷えが厳しいのでウレタンマットを敷く.ちなみに広さは大人4人がギリギリ寝られる程度).各種アイテムをバルーンマンション内に収納していよいよ活動開始です.
まずは会場を一回り(会場図参照),中央には城郭の石垣のように積み上げた薪の山が設置されています.これが命の火と呼ばれる巨大ファイヤーストームで,このお祭りのシンボルであるとともに,真夜中にチャレンジャーの体を温めてくれる暖炉となります.その北側にはお祭り中各種イベントが行われる特設ステージが設けられていました.ステージ脇にはデジタル式に時刻と温度を表示する電光板設置されています.
(左写真4) 点火前の命の火,(右同5) しめ縄と命の火の文字が
ちなみに4時35分段階での気温はマイナス5℃,関東であれば非常に寒い部類ですが,防寒装備バッチリの陸別ではたいしたことはありません(実際にそう感じた).命の火とステージの間には雪を固めて造った階段状の特設スタンド(しばれスタンド)があります.ちょっと登ってみましたが,一番上に立つとステージがよく見えます(劇場の2階席最前列といった感じ).その周辺には各種食べ物や飲み物を売っている露店やジャンボ滑り台,ジャンボパチンコといった遊び場,雪像,そして極寒の中露天ぶろを楽しもうというしばれ湯もあります.
(左写真7) しばれ湯,(右同8) しばれ君とつららちゃんの雪像
会場の散策を終えて一旦バルーンマンションの方に戻ります.バルーンマンションは100%氷のドームなので,内部での火の使用は厳禁です.ただマンション群の中央に広場があり,そこでバーベキューなどを楽しむことはできます.もうすでに大勢の人が持ち込んだ機材で宴会を始めていました(笑).我々もとりあえず場所だけを確保して小型のバーベキューコンロと簡易椅子,炭箱に食材の入った保冷バッグを置いておきました(実際に火を使うのはもっと後の時間).ちなみにこうして早々と宴会を始めているのは地元参加の常連さんが多いようです.
(左写真9) バルーンマンション内部,(右同10) 早くも宴会が(笑)
そうこうしているうちにお祭り開始時刻である午後6時が近づいてきました.我々はさっきチェックしたしばれスタンドの最上段に登って開始を待ちます.まずは5時55分ごろにプレイベントとして,スポンサーにもなっているパナソニックの寒冷地エアコン物語を上映,これはマイナス25℃の陸別でもエアコンのみで暖が取れる強力なエアコンを作ろうというプロジェクトが完成するまでの軌跡を描いたものでした.そしていよいよ6時,第35回しばれフェスティバルの開幕です.ステージ上で司会の女性が高らかに開会を宣言,続いて実行委員長さんを始め町長やら国会議員やら道議会議員やら10人以上の来賓の登場です.みなさん登場と同時にステージ上に用意された臼で3回餅をついて並ぶという趣向でした(ここでパフォーマンスをする人も).そして来賓のあいさつ,実行委員長や町長はともかくその後も順々に挨拶が続きます.
「ま,まさか全員が挨拶するんじゃ ( ゚Д゚)」
と不安が頭をよぎったんですが(笑),さすがに全員ではありませんでした(このセレモニー時の気温がマイナス10~11℃).
(左写真11) 来賓による餅つき,(右同12) オープニングセレモニー
そんなあいさつの後,引き続き命の火の点火式になります.後方から陸別町のマスコットしばれ君が松明をもって登場,その火を受け取った来賓の方々がに点火,すると一気に巨大な炎が上がります.いよいよ祭が始まったなと気持ちが大いに昂る瞬間でした.
点火式の後は地元の小学生による太鼓やよさこい,札幌を拠点に活動しているローカルアイドル”フルーティー”のライブと続いていきます.フルーティーの人たち,さすがに上半身はダウンジャケットでしたが,下半身はほぼ生足の子も… 大丈夫か!と余計な心配をしてしまいました(ステージ前中央にはファンと思しき一団が盛り上がっていた).
一方で自分はというと,提供企業による久保田のお酒が無料で振る舞われるブースに行ったり,露店で豚汁や熱燗を買って飲み食いしてました(キンキンに冷えた久保田の萬壽が美味しかった).
(左写真15) 久保田の振る舞い酒(キンキンに冷えていた 笑),(右同16) 露店
お祭りはこの後さらに盛り上がっていきます.
| 固定リンク
コメント