音威子府駅開業記念日!
今日11月5日は北海道北部にあるJR音威子府(おといねっぷ)駅の開業記念日なんだそうです.
音威子府駅は北海道最北を走る宗谷本線,旭川と稚内のほぼ中間地点にある駅です.駅のある音威子府村は人口わずか800人未満の小さな自治体ですが,この地が交通の要衝であることから,特急や急行などすべての優等列車が停まる駅となっています(JRの特急列車が停まる自治体としても最小らしい).
音威子府駅は現在では宗谷本線のみの駅ですが,かつてはここからオホーツク海沿岸北部を回って最終的に稚内に至るもう一つの路線である天北線の分岐点にもなっていました.私が初めて北海道を旅行した1980年代にはこの路線がまだ存在していて,こちらから稚内に行ったこともあります(宗谷本線経由だと音威子府-稚内は130キロですが,天北線経由だと150キロと長く時間もかかりますが,北オホーツクの荒涼とした原野を走る光景が最果て感いっぱいでよかった).その後国鉄分割民営化,赤字ローカル線廃止の流れの中で1989年に廃止され,現在は音威子府駅構内に天北線資料室があって,往年の様子を伝えるのみとなっています.
(左写真2) 上音威子府駅は天北線最初の駅でした,(右同3) バックの国鉄色の車両の絵がいいです
そんな音威子府駅の名物が,記事にも出てくる音威子府そばです.この地は非常に冷涼な気候のため穀物の栽培にはあまり適した土地ではないんですが,蕎麦だけは例外で当地の名産品となっています.
ここの蕎麦の特徴はなんといってもその色で,殻付きのまま製粉するため色が非常に黒いのが特色です.村内の何ヶ所かで食べることができるんですが,特に駅構内にある立ち食いそば屋が有名で,テレビの旅行番組なんかでも取り上げられたこともあります.私も何度かの北海道旅行の際に立ち寄って食べたことがあるんですが,特にここの天ぷらそばがお気に入りです.写真を見ると分かるんですが,この天ぷら,スーパーなんかで売っている95%以上が衣じゃないかというシロモノですが(笑),熱い出汁に衣が溶けてどろどろになった風味が最高なのでした.
(左写真5) 音威子府駅構内のそば店,(右同6) 真っ黒な蕎麦です
この音威子府駅の開業が今から103年前の1912年(大正元年)11月5日だということです.
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