古道万葉うどん
今日は朝から雨模様だったんですが,お昼にふと思い立って南足柄市の矢倉沢にある,古道万葉うどんに行ってきました.
南足柄市の中心部から西に向かい,足柄峠を越えて静岡県小山町に抜ける県道78号線は足柄街道と呼ばれ,古くは律令時代から整備されていた主要街道でした.鎌倉時代以後箱根を抜ける今の国道1号線が整備されるまでは,この道が東国と都を結ぶ東海道だったのです.知人からそんな大昔の東海道に美味しいうどん屋さんがあるからと教えられていたんですが,今日ふと思い立ったわけです.
南足柄市の中心部,伊豆箱根鉄道大雄山駅の近くから足柄街道に入ります.比較的整備された対面交通の道路をひたすらに西に向かいます.当初はたくさんあった人家もなくなり,周囲は峠の趣になっていきます(天気が悪く霧も出始めていた).こんなところに本当にうどん屋があるのかと不安になってきた矢先に,久々に案内板という名の人工物が,ここを左折して細い道を登ったところに目指すお店がありました(雨降りで山奥だというのに結構車が停まっていた).
店名にある古道万葉というのは,この足柄街道が東海道の古道であり,古くは万葉集にその記載があるからと思われます.中に入ると,しっとりとした落ち着いた店内でした.うどん屋さんですがうどんメニューとしては,特製カレーうどん,とろろうどん,ざるうどん,湯うどんの4種類,それにサイドメニューとして猪汁,おでんなどがありました(おでんはセルフサービスで持っていく形).この日はお勧めの特製カレーうどんを注文しました.
セルフのおでんを頂きながら待つこと10分程度でうどんが登場しました.
ここのカレーうどんはだし汁に浸かったうどんの上にペースト状のカレールーが乗っているのが特徴です.このルーを出汁に溶かしていただきます.ひき肉に野菜が加わった独特の風味で美味しかったです.隣に座っていたお客さんが湯うどん(釜揚げうどんのようなタイプ)を注文していたんですが,そちらも美味しそうでした(こんどはそっちに挑戦したい 笑).
足柄というと金太郎が有名ですが,実はこのお店の近くに金太郎が産湯代わりに浸かったとされる夕日の滝があります.ただ雨降りで,15分歩かなければならないためこの日はパスしました.今度晴れた日に湯うどんといっしょに訪問してみたいです.そんなことを考えた雨の日曜日でした.
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