オーメン
11月最初の週末となりました.気が付いたら今年も残すところ2か月弱となったわけです.いよいよ晩秋,朝夕はストーブが恋しくなってきました.
さて,秋は芸術の季節,オペラやクラシックコンサートも秋から冬にかけてが本番のイメージですが,一方で映画もまた秋の夜長にふさわしいジャンルです.先日そんな秋にふさわしい(?)作品,オーメンを鑑賞しました.
オーメンは1976年に公開されたオカルト・ホラー映画で,1973年公開のエクソシストとならんで,この手の古典的な名作として知られています.新約聖書のヨハネの黙示録に記載されている,獣の数字”666”をモチーフにした,悪魔の子ダミアンによって悲劇に巻き込まれる人々を描きます.
公開当時テレビで,
「6月6日,2人が生まれ1人が死んだ.それがオーメンの始まりだった」
という宣伝をやっていて,当時小学生だった自分は親にねだって観に行ったはいいが,あまりの恐怖で夜トイレに行けなくなった記憶があります.後年のスプラッタームービーのように血しぶきが飛ぶわけではないんですが,独特の合唱付き音楽と共に非常に印象深い作品でした.
キリスト教世界では7がめでたい数字とされているのに対して,それに1少ない6は不完全な数字とされているようです.獣の数字666はこの不完全な数字(悪魔)が3つ,すなわち悪の三位一体を表しているという解釈なのでしょう(キリスト教の三位一体は父と子と聖霊ですが,悪の三位一体は悪魔とアンチキリストと偽預言者なのだそうです).
| 固定リンク
コメント