第54回能代寮歌を愛する会
10月21日夜にキャッスルホテル能代で開催された第54回能代寮歌を愛する会に参加しました.普段は歌というともっぱらオペラなどのクラシック音楽を愛好しているんですが,深層心理に寮歌が潜んでいて時々それが頭をもたげてくるのです.
寮歌とは読んで字のごとく,寮の歌ですが,一般には旧制高等学校およびそれに準ずる学校(大学予科等)の寄宿舎の歌とされています.最終的に全国に39校あったという旧制高校各校で,毎年の記念祭などを契機としてたくさんの寮歌が制作され愛唱されていました.それらの大半は学生自らが作詞作曲したものです.
戦後旧制高校が廃止された後も,関係者によって愛唱され,全国にたくさんの寮歌祭が生まれました.しかし,現役として生活していた方々の高齢化によってこうした各地の寮歌祭は終了してしまったところも多く,現在では20ちょっとが開催されるのみとなっています.
能代寮歌を愛する会は,こうした全国の寮歌イベントのひとつですが,私がこの会を知ったのは,自分の前勤務先の同僚のご尊父が,たまたま同じ大学学部&寮の出身者で,しかも大の寮歌好きで,能代の寮歌イベントの幹事をしているという縁からでした.2006年以来,可能な限り出席させていただいています(この会は春と秋の年2回開催で,そのうちのどちらか1回がゲストを招いての会となる).
前の記事で書いたようにこの日は大館能代空港から能代市内まで大回りして,5時30にホテルにチェックインしました.準備をして2階の会場に向かいます.今回はゲストと地元の方々あわせて70名ほどの参加でした.開会の言葉に始まり,この1年間に鬼籍に入られた方々の紹介と黙とう,あいさつや檄文朗読,歓迎寮歌と続き,乾杯を経て寮歌斉唱の時間となります.
寮歌斉唱は4部構成で,北は北大予科から南は七高造士館まで(旧制高校としての最南端は台北高校),その他大学校歌などを含めて合計50曲以上が歌われました.私はというと昨年に続き,七高造士館の代表的寮歌「北辰斜め」の音頭を取らせていただきました.
会は6時半から10時半まで延々4時間,一般的にこうした会はアルコールが入るにしたがって進行が遅れがちで幹事役の方を悩ませるんですが,この日は進行がスムーズ過ぎて(笑),急きょ歌が追加される場面もありました.
それにしても,いつも思うんですが,職業柄自分が普段接する高齢者は元気がない人が多いんですが,この寮歌イベントに参加されている高齢の方の元気なこと.寮歌には若返り,アンチエイジングの効果があるなんて言う方もいますが,ホントにみんな元気だなと感心するのでした(まあ,元気だから能代まで来れるんだという話もありますが).
翌日は多くの方々は観光で白神山地へ,とはいえ自分は仕事があるので午前の便で羽田へと引き返したのでした.この寮歌イベント,来年は6月の予定ということで,今から予定を開けておかねばと思ったのでした(写真は帰りの飛行機から見えた鳥海山).
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コメント
よく書いてくださいました。
大館能代空港経由でおいでいただいたのですね。
来年は6月15日(水)と決まりました。
ビザンチン皇帝さんの文のように、ぜひ空けておいてください。
投稿: オヤジ | 2015年10月27日 (火) 06:36
オヤジ様
ご訪問&コメントいただきありがとうございました.そして,先日は大変お世話になりました.
来年の日程が決まったのですね.予定を空けて楽しみにしています.
投稿: ビザ皇帝 | 2015年10月28日 (水) 08:47