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2015年8月 6日 (木)

海外安全情報

 ネットのニュースで見た話題です.

 〔外務省〕「渡航情報」を「海外安全情報」に改称 表現も分かりやすく

 外務省の海外安全ホームページは世界各国の治安や政治情勢などを解説し,邦人がその地域を訪問するにあたっての注意事項などを載せているものです.旅行好きの私も好きなサイトで,暇があるときには覗いて政界情勢の理解に役立てています.

 このホームページで解説されている,当該国・地域に旅行に行くことが大丈夫なのかどうかを示す部分が渡航情報でした.ただ,ここに載っている表現が堅苦しく(役所だからか?),わかりにくいという声が多かったようで,来る9月1日から海外安全情報と名称を変更し,表現もわかりやすくするということです.

 これは近年海外に旅行する日本人が増加し,その渡航先も多様化している一方で,世界の治安情勢は急激に変化していることから,現地でトラブルに巻き込まれるケースが増えていることが背景にあります.特に昨年末から今年初めにかけてのシリアでのテロ組織による邦人殺害事件や今年3月にチュニジアの博物館で発生したテロ事件(邦人3人が死亡)は世間を驚かせました.

 そんなわけで外務省も,一般の人々が読んでもその地域の治安情勢がすぐにイメージできるような表現にするということです.具体的には危険度を軽い順に

レベル1 十分注意してください

レベル2 不要不急の渡航は止めてください

レベル3 渡航は止めてください(渡航中止勧告)

レベル4 退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)

とするようです.レベル1はいままでと変わりありませんが,レベル2は従来,「渡航の是非を検討して下さい」という,行ってよいのか悪いのか一般の人には判断に悩む表現でした.今回の変更で,外務省としてはレベル2であっても「できれば行くな」というスタンスを示していることになります.

 これまで大手の旅行会社が出している商品はレベル1の地域までで,一部中小の業者ではレベル2の商品も取り扱っていたのですが,今回の表現の変更でこれらの旅行会社がどうするのか注目していきたいと思います.自分個人としては現在レベル4のマリは諦めていますが,レベル2のパキスタンのモヘンジョダロやハラッパーは行ってみたい場所です.

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