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2015年8月14日 (金)

8月15日

 今日8月15日は終戦の日,1945年のこの日,日本政府がポツダム宣言の受諾を表明したことによる(厳密にいえば正式に終戦になるのは戦艦ミズーリ艦上で降伏文書に調印した9月2日).今年はそれから70年という節目の年に当たることもあって,各種メディアでも盛んと関連番組や記事を取り上げている.

 とはいえ,このブログは本来政治的な話題を取り上げないスタンスなので,世間の流れにはあえて背を向けて,終戦以外の8月15日について調べてみた.すると,この日は意外に興味深い出来事がいろいろ起こっていることがわかる.

1.ナポレオン・ボナパルトの誕生日

 フランス革命からジャコバン派の恐怖政治の時代を経て,一介の砲兵将校から皇帝にまで上り詰めた,ナポレオンの誕生日が8月15日である.1769年のことなので,今年で246年目ということになる.

2.刺身の日

 暑い夏とは縁がなさそうな気がするが,8月15日は刺身の日らしい.これは室町時代後期の書記官,中原康冨が文安五年(1488年)8月15日の日記に「鯛なら鯛とわかるやうにその魚のひれを刺しておくので刺し身、つまり「さしみなます」の名の起り」とあり,これが初めて刺身に関する記事が文書に載ったことにちなむとのことである.

3.パナマ運河が開通

 太平洋と大西洋を結ぶ運河であるパナマ運河が完成したのが1914年の8月15日である.運河といえば地中海と紅海を結ぶスエズ運河があるが,実は当初このスエズ運河を作ったフランス人のレセップスがパナマ運河の開設を始めたものの失敗(太平洋と大西洋の高さの違いや地形など,スエズ運河とはあまりにも条件が違い過ぎた),結局アメリカによって建設されたものである.

4.ビザンチン皇帝ミカエル8世戴冠

 もっともこのブログにふさわしそうな話題である.1204年に第4回十字軍によって征服され,一時は消滅したビザンチン帝国であるが,西欧側の混乱の隙をついてコンスタンチノープルを奪回,帝国は再興された.この中心人物がミカエル8世で,彼が戴冠を受けたのが1261年のこの日である.ミカエル8世に始まるパライオロゴス朝はその後1453年の帝国の滅亡まで続くことになる.

 このように終戦以外にもいろんなエピソードがある8月15日であった.

Mika8 (写真) ビザンチン帝国の再興者ミカエル8世

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コメント

私の弟の誕生日はまさに8月15日です!
ナポレオンも同じ日なのですね。

父の誕生日も近かったり、親戚も集まっているので、集まりついでに(?)お祝いしていた8月15日でした。

投稿: みゆみゆ | 2015年8月17日 (月) 06:24

みゆみゆさん

こんにちは,コメントありがとうございます.
そういう特別な日が誕生日だとほかの人に覚えてもらうこともできそうですね.

自分は3月28日生まれなんですが,なぜか従妹や親せきに同じ時期が多かったです.
やっぱりそういうものなのでしょう(笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2015年8月19日 (水) 06:55

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