中央寮歌祭2015
昨日,新宿の京王プラザホテルにて中央寮歌祭2015が開催されました.
寮歌とはすなわち寮の歌なんですが,実際には旧制高等学校および大学予科の寄宿舎に伝わる歌をさすことが一般的です.特に寄宿舎の大きなイベントに即して作られたものが多く,作詞・作曲も寮生自身によってなされるのがほとんどでした.
普段オペラなどクラシック音楽を愛好している私ですが,深層心理には寮歌が潜んでいて,時として無性に歌いたくなることがあります.今から10年ほど前に勤務していた病院の同僚ドクターのご尊父が無類の寮歌好きという縁で,能代の寮歌イベントに参加する機会をいただき,その後ほかの寮歌祭にも時々顔を出すようになりました.
こうした寮歌祭は全国にたくさんあるんですが,その中でもとりわけ大きなイベントだったのが日本寮歌祭です.ただこちらは2010年の第50回をもって終了となっています.しかし,これだけの規模の寮歌祭が途絶えてしまうのは惜しいと考える人たちも多く,結局2011年以降別の形で継続していくことになりました.ただ,これには2つの流れがあって,主として旧制高校のOBたちが,あくまでも旧制高校の寮歌のみにこだわって運営している全国旧制高校寮歌祭と,主として新制大学時代の人々もかかわって,新制以降の寮歌などにも間口を広げている中央寮歌祭があります.今回参加したのは後者で,2011年以降今年が5回目となりました.
前日東京に用事があった自分は久々に新宿のカプセルに宿泊,朝ゆっくりお風呂に入ってから会場に向かいました.この日の都心はここ数日の暑さが和らいでやや秋模様の涼しさでした.受付を済ませてから和服に着替え準備は万端です.
11時から開会式,主催者のあいさつに引き続きこの1年で鬼籍に入られた先輩方への黙祷(この日は長崎の日でもありました),檄文朗読と続き,11時半にいよいよ開始となりました.
この寮歌祭は基本的に北から南へ(札幌の北大予科から鹿児島の七高造士館),内地から外地へ(京城,旅順,台北)という流れで歌うんですが,公平を期するためということで毎年少しずつ移動していて,今年は高知高等学校から始まって松山高等学校で終わるパターンでした.
料理は中華のコースでしたが,参加者の平均年齢が高いこともあって量は少なめ,その分アルコールは飲み放題になっていました(若い参加者には物足りないでしょう 笑).自分はというと,周囲の高齢者にお酌しつつ,散々飲んでいました.
自分の所属する弘前高等学校は15番目,歌ったのは「都も遠し」でした.
持ち時間は各校4分,例年だと途中で長々と挨拶を始める御仁がいたりして,時間が押すケースが多いんですが(4分経つと鐘が鳴らされる),この日の進行は非常にスムーズで幹事は大喜びだったと思います(自分も一応医務部ということで幹事の端くれに入っていますが,この日は涼しかったこともあって体調を崩す方はいませんでした).
夕方4時に会は終了,着替えをして帰路につきました.ちなみにこのい中央寮歌祭,来年は8月4日木曜日なんだそうです.平日じゃないか!! と思ったんですが,こういう寮歌イベント参加者は基本的に現役を退いた方々ばかりなので,曜日は関係ないんだろうなと思ったのでした(自分は参加できるかなぁ 汗).
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