GWディープ千葉の旅
GW真っ盛りですが,みなさんいかがお過ごしでしょうか.自分はというと,ちょうど真ん中の5月4日,5日に仕事が入ってしまっているため,必然的に遠出は困難となります(まあGWはどこへ行っても混んでいるのと宿泊費が高くなるので,あまりGWには遠出しない人間なんですが).とはいえ,どこも行かないのも寂しいので,日帰り圏内でかつ,普段あんまり行かないところへ行ってみようということで,5月3日に千葉県南部に行ってきました.
日本の都道府県の中で千葉県は独特の雰囲気を持っています.一般に山が多いといわれる日本の中で,千葉県には標高の高い山はなく,県全体が平野となだらかな丘になっています.さらに東と南を太平洋,西を東京湾に面していて,北も利根川と江戸川という大きな河川が県境になっています.すなわち隣接する都県に行くには水を越えていく必要があるわけで,これがため,「日本の都道府県の中で周囲をすべて水に囲まれているのは?」というクイズへの回答が,「北海道,沖縄,千葉」というのは一部では知られた話です.
そんな千葉県ですが,船橋市から千葉市にかけての地域は首都圏の一部で都会的ですが,そこを離れた房総半島方面の深部はかなりローカルな雰囲気を漂わせています.私はこの房総深部地域をディープ千葉と呼んでいるのでした.
5月3日朝一の特急さざなみ号で房総半島最南部の館山に入りました.お天気は晴れ,駅周辺は南国ムードいっぱいでした.駅前のトヨタレンタリースでレンタカーを借りて出発です(さすがGWらしく,レンタカー屋さんも大繁盛でした).
まずは,市街北西にある沖ノ島へ(沖ノ鳥島ではない 笑).ここは東京湾に下垂体のように突出している島です.元々は島だったのですが,地震による隆起や砂の堆積などによって昭和時代に今のような陸続きになったそうです.この島は歩いても30分程度で一周できる程度のサイズなんですが,海辺では潮干狩りをする家族連れでにぎわっていました.一方で島内には第2次大戦時に海軍によって掘られた洞窟なども残っていました.
沖ノ島から続いて海沿いを西へ,この辺は快適なドライブが楽しめます.次に向かったのは房総半島最西端に位置する洲埼灯台です.ここは灯台の上に上ることはできませんが,遠くは富士山や伊豆半島方面まで展望できる場所でした(この日は富士山が見えた).
洲埼灯台から再び海沿いを南下すると,この辺から日本の道100選にも選ばれている房総フラワーラインに入ります.ここは季節ごとにいろんな花が見られ,特に春先の菜の花で有名な道路なんですが,今の時期は端境期なのか,あまり花は見られませんでした.日本の道100選散策でいつも問題になるのは,顕彰碑を見つけ出すことなんですが,この道については道の駅にありました.
この辺に来た段階で12時近く,そろそろ昼食にしようということで,近くにある海鮮ラーメンのお店に向かったんですが,混んでいて駐車場もないため断念.で,房総といえば外房の勝浦市の勝浦タンタンメンがあるじゃないか,ということで繰り出すことにしました.
この日は行ったのは勝浦駅にもほど近いてっぱつ屋さん,注文したのはもちろん勝浦タンタンメンです.わざわざカタカナでタンタンメンとなっているのは,一般の担々麺では必須の胡麻が使われていないからのようです.特徴は大量のタマネギとひき肉をラー油や唐辛子で炒めていることで,このため見た目は真っ赤で,食べる前から口の中が痛くなりそうでした(実際に辛いんですが 笑).
その後は近くにある月の砂漠海岸(?)を訪問しました.ここは童謡「月の砂漠」のイメージとなった白砂の海岸です(ラクダの銅像もある).そうこうしているうちにディープ千葉の旅も夕方になりました.館山に戻ってレンタカーを返却,その後は駅から徒歩圏内にある白浜屋本店という地元の老舗のお寿司屋さんに行きました.
ここのお寿司はシャリがいなり寿司大というボリュームのあるものです.ちょうど隣のカウンターで食べていた人のを見て,最近の胃袋が縮小している自分には厳しいなと思ったため,シャリを小振りにしてもらいました(それでも十分大きいんですが).ネタは地元の魚のみで美味しかったです.
帰りは館山駅前から出ている高速バスで東京駅に戻って,そこから新幹線で小田原に戻りました(在来線でもよかったんですが明日朝から仕事なので 汗).そんな5月3日でした.
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