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2015年4月29日 (水)

共通一次

F0184092_17545055  久しぶりに昔のドラマをレンタルで見ているのだが,表題は昭和53年5月から翌年2月までTBS系列で放送されたドラマである.東京の新富町にある老舗の足袋屋を舞台に繰り広げられるホームコメディなのだが,劇中いきなり歌が始まったり,劇中コーナーがあったりとバラエティ要素の極めて高いドラマとなっている.郷ひろみや樹木希林,伊東四朗といった個性的な役者が数多く登場するのも魅力であった.

 昨日でついに全話見通したのだが,作品放送時ちょうど中学一年生で結構見ていたはずなのに,意外と覚えていないものだと感じた.

 ちなみに劇中郷ひろみが大学受験を目指す浪人生役として登場するのだが(Wikipediaによると,役名の拓郎は「自宅浪人生=宅浪」からきているとなってるのだが,本来宅浪は予備校に在籍せずに自宅で勉強している浪人生を指す言葉であり,彼は代々木ゼミに通っている設定のため,本来は宅浪ではない),ちょうどこの年が共通一次試験元年だった.従来の一期校・二期校という大学受験の区分が無くなり,国公立大学はすべてこの共通一次試験と大学独自の二次試験と両方の試験を受けることが義務付けられた.

 これは従来の入試が特に難関校を中心に難問奇問のオンパレードになり,高校教育の現場を混乱させていることへの是正措置として開始された面があるらしい.実際に共通一次試験の難易度は普通に教科書で勉強していてちゃんと点が取れるレベルに設定されていた(すなわち易しい).

 ただ,これで受験生の負担が減ったのかというと疑問で,難関校では共通一次では差がつかないため,結局2次試験のウェイトが大きくなってしまったのに加え,文系理系問わずに5教科7科目(国語,数学,外国語1科目,社会科2科目,理科2科目)が必須になったことから,却って勉強しなければならない科目が増えたからである.

 ちなみに外国語は英語A,英語B,ドイツ語,フランス語から1科目選択である.英語が2種類あるのが不思議に感じられるが,英語Aは難易度が低く,あらかじめ指定された受験生しか受験できない特殊科目であった(ついでに言うと,自分の同級生に間違って英語Aを回答してしまった者がいた).

 また理科は物理Ⅰ,化学Ⅰ,生物Ⅰ,地学Ⅰから2科目となっていた.わざわざⅠとあるのは,各科目Ⅱもあるからで,具体的には文系理系問わず学習するのがⅠ,理系のみやるのがⅡだった.自分の時代だと物理Ⅱには剛体の力学や電磁気学,古典量子論が,化学Ⅱは芳香族などの有機化合物や錯体化学が含まれていた.2科目の組み合わせには制限はないのだが,2次試験で受験科目の制約がある大学学部が多いため,理系の場合物理Ⅰと化学Ⅰという組み合わせの生徒が多かった.

 さらに社会科は日本史,世界史,地理A,地理B,倫理社会,政治経済から2科目の選択だった.ここでも地理にAとBがあるのが不思議だが,当時の資料だと地理Aが系統地理,地理Bが世界地誌ということになっていて,英語Aとは違って誰でも地理A,Bが受験できた.ただし地理Aと地理Bで2科目という受験は認められていなかった(のちには倫理社会と政治経済の組み合わせも禁止された.これらの2科目は教科書も薄く,ぶっちゃけ楽だったからである).

 そんな昔の受験を思い出したムー一族だった.

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2015年4月24日 (金)

科学と非科学

Img038  ウチのKが買ってきた本である.

 昔から世の中に存在している,「ニセ医学」を取り上げ,これに対して反証を行っている本である.著者は内科医のNATROM氏,診療の傍らで「ニセ医学」に関する情報を発信しているらしい

 ニセ医学というのは,医学のふりをしているが,科学的根拠のないインチキ医学,すなわち,「がんは治療するな」とか,「ホメオパシーで病気が治る」といった一見医学を装いながら,現実には効果の証明がなされていない議論のことである.

 これらニセ医学の中には,バナナダイエットとか健康ブレスレットといった笑って流せるものもあるが(健康ブレスレットに関しては経済的な点で問題はあるが,少なくともそれで病気になるわけではない),がん治療の否定やホメオパシーの過信などは現実に死亡例など実害が発生しており,看過できない.

 ある治療が本当に有効であるのかどうかは二重盲検法と呼ばれる手法を用いて検証される.たまたまある人が,健康ブレスレットを着けたら風邪が治ったからといって,そのブレスレットが風邪に有効であると判断することはできない.現在一般臨床の現場で使用されている高血圧などの治療薬は発売前にこの二重盲検法で有効性が確認されたものである.また各種疾患に関する治療ガイドラインもこうした検証によって作られている.

 一方でニセ医学に関しては二重盲検法などの科学的な検証がなされることはなく,それらを発信する側にとって都合のいいデータを都合のいいように解釈しているだけのケースがほとんどである.たとえば,健康ブレスレットについていえば,本来なら風邪をひいた人たちを2群に分け,片方には健康ブレスレットを,もう片方には健康ブレスレットに似て非なるただのブレスレットを装着させ,健康ブレスレット装着群がそうでない群に対して統計的に有意に風邪への効果(この場合は罹病機関の短縮など)があると認められて初めて,このブレスレットは風邪に有効という結論に至るのだが,この手の健康グッズに関して,そうした検討が行われたという例は寡聞にして聞いたことがない.そもそもそういう検討がなされているのなら,ちゃんとした医学雑誌に投稿されるはずである.

 この本はこうしたニセ医学をバッサバッサと切り捨てており,読んでいて痛快な気分になる.実はこの手の本として過去に,と学会から出ていたトンデモ超常現象99の真相という本があった.これは世に出回っているオカルト系の話題の風説を取り上げて矛盾点や誤解を示していくもので,そのノリが今回紹介した本に似ているのだった.案外NATROM氏もと学会の本に影響を受けたのかもしれない.

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2015年4月21日 (火)

三平

 今週の始め所要で鹿児島に行ってきました.

 で,お昼に入ったのが,写真の三平ラーメンというお店です.

Dsc_0109  黒味噌ラーメン発祥の店として地元では有名なところのようです(店内にはこうしたお店定番の有名人の色紙がたくさん飾られていた).鹿児島というと黒豚,黒霧島など黒~という名前がよく登場しますが,ここの黒味噌はそうした名前がブームになる以前から使われていたのだそうです.

 メニューは基本的に黒味噌ラーメン(普通,薄め,元祖濃いめの3種類)と三平ラーメン(とんこつ)の2種類で,それにチャーシューなど各種トッピングが付けられるのは他のラーメン店と同じです.この日は黒味噌ラーメン(普通)にすりおろした山芋を加えた黒味噌とろろラーメンを注文しました.

Dsc_0108  見た目も濃厚ですが,味の方もかなり濃厚,普通でこれなんですから,元祖濃いめってどれほどのものなのか… ただ濃厚ではありますが,しょっぱいわけではないので安心して食べられました(数回食べるとハマる系統のラーメンかな).

 ちなみに北国出身の私的には三平と聞くと,札幌の味の三平の方を連想します.こちらはいわゆる味噌ラーメンの元祖です.ただ味的にはどちらかというと当時はともかく,今ではあっさり系の部類になります.

Sanpei1 Sanpei2  写真は汁があふれそうな味の三平の味噌ラーメン

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2015年4月19日 (日)

学会シーズン開幕

 新年度が始まって2週間強,徐々に周辺も落ち着いてきましたが,一方で春は学会のシーズン,例年いろんな学会がこの時期に開催されます(自分は行けませんでしたが先週は日本内科学会の総会もあった).

Dsc_0050_640x480 (写真1) 学会プログラム

 で,昨日4月18日と今日4月19日は東京で日本旅行医学会の大会が開催され,私も参加してきました.

 旅行医学とは「人の移動の安全性と快適性を高める医学」と定義されており,マラリアやエボラ出血熱などの感染症はもちろん,高山病など環境に起因する疾患や海外での健康管理,さらには飛行機移動における放射線の問題まで臓器別ではない横断的な医学体系です.旅行大好きの自分にとってまさに自分のためにあるような学会です(笑).

Dsc_0052_640x480 Dsc_0054_640x480 (左写真2) 虫よけウエア,(右同3) 海外のロングステイ先人気1位はマレーシアなんだそうです

 学会場では旅行医学関連の企業ブースも設置されていましたが,虫よけ効果のある素材を使ったウェアや(結構買っている人がいた),ロングステイ(自宅以外の国内外の地に長期滞在すること)の案内などが出ていました.

Dsc_0055_640x480 (写真4) 講演の様子

 今年はカナダやインドネシアなど海外の医療事情やマラリアなど感染症の概要,さらには海外から招かれた講師の講演など充実した内容となっていました.

 会場でかつて自分が岩手県南部の病院に赴任していた時の院長先生と偶然お会いしました.12年ぶりだったんですが,お元気な様子でよかったです.

 この2日間で学んだことをどこかで生かせればいいなと思いました.

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2015年4月18日 (土)

発明の日

 今日,4月18日は発明の日なんだそうです.これはわが国で1885年(明治18年)4月18日に現在の特許法にあたる専売特許条例が交付されたことに由来します.

 特許とは誰かが行った発明を国が保護して,一定期間その独占的使用権を与える制度のことです.期間はその特許の出願から20年間とされています.特許を出願した発明は一般に公開されるため,誰でもその内容を知ることができます.もっとも知ることはできますが,使用に当たっては特許権者の許可が必要になります(これを一般にライセンスと呼んでいます).

 期限が切れた特許は以後,誰でも自由に使うことができるわけです.有名なのが日清のカップヌードルで,麺とスープ,かやくが一体となった構造が特許だったため,同業他社の製品はすべてスープとかやくが別包になっていました(現在は特許が切れているので,他社も一体型の製品を作ることができる).

 一方で特許を出願すると,その中身を公開しなければならないこと,またいつかはその特許が切れて独占的な使用ができなくなってしまうことから,あえて特許出願しないケースもあります.代表的なのがコカ・コーラです.実はコカ・コーラの中身は企業秘密となっていて,一切公表されていません.コカ・コーラの工場自体は世界中にあるのですが,すべてアメリカの本社から輸入されたシロップを炭酸で割って瓶詰&缶詰する工程のみを受け持っています.ですから他社がコカ・コーラの味を模倣して販売しても問題はありません.なので,過去にたくさんの会社が類似品を発売してきました.しかし,唯一ペプシ・コーラがそれなりの地位を築いた以外は,味の面で対抗できず消え去ったブランドが大半です.自分的に懐かしいのは,子供の頃にサントリーから出たサスケという名のコーラで,当時のCMが「コーラの前を横切る凄いやつ」みたいなことを言っていて,本当にサスケ自身が一瞬横切って消えてしまったのが笑えました.

 ちなみに日本の特許法では,発明とは自然法則を利用した技術的思想の創作謳っているため,永久機関など自然法則に矛盾する内容を含んだものは認められません.

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2015年4月17日 (金)

バス利用特典サービス

 普段バスに乗る機会も多い私,支払いはもっぱらSuicaを利用しています(モバイルSuica).で,以前から時々気になっていたことが.

 支払い時にセンサーにタッチすると,引き落とされる金額が表示されるんですが,

たまに妙に金額が安いことがあるんです.

 本来200円なはずの時に100円,170円なはずなのに70円といった具合に.

 機械のミスなのかなぁと漠然と考えていたんですが,運転手も特に何も言わないため,気にはなりつつもそのままにしていました.

 が,今日ふとしたことで知ったんですが,バス利用特典サービスというのがあるんだそうです.

 バス利用特典サービス(バス特)について

 これは従来回数券が担っていた割引サービスをIC乗車券利用者にも導入しようとはじめられもので,実はだいぶ前から行われていたサービスらしいです(自分が知らなかっただけ 笑).仕組みはバス利用1円ごとに1ポイントが自動的にICチップに記憶され,1000ポイントに達すると,次回のバス利用時に運賃から100円割り引かれるという寸法です.要するに1000円利用で100円サービスというほぼ回数券と同じくらいの割引率になるわけです.

 回数券に有効期限があるのと同じように,ポイントにも有効期限があって,基本的には月が替わるとリセットされる(すなわち0ポイントに戻る)仕組みのようです.ですから月末に1000ポイントになると,その日のうちにもう1回利用しないと100円分がパーになるといった事態もありえます.ちなみにこのポイントがたまるIC乗車券はPASMOSuicaだけで,他の提携IC乗車券では貯められないのだそうです.

 そんなことを知った4月17日でした.

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2015年4月16日 (木)

ペヤングソース焼きそば

 最近ニュースになっていますが,まるか食品の主力商品,ペヤングソース焼きそばの販売が再開されるようです.

 販売再開のペヤング

 最近は下火になった感もありますが,一時マスコミなどで食品への異物混入が盛んに取り上げられていました.異物混入自体は昔から散発的に起こっていて,従来は大したニュースにもなっていませんでした(ローカルニュースにちょっと出る程度).しかしマクドナルドやペヤングの異物混入において,会社側の初期対応のまずさもあり,SNSやワイドショーなどでこの話題が沸騰,一転して全国から様々な異物混入ニュースが頻出してお祭り騒ぎになっていたのは記憶に新しいところです(というか,大部分の人はもう忘れているか 笑).

 世間で何かに火が付くとメディアも含めてお祭り騒ぎになり,飽きられると潮が引くように忘れられるのが日本の世論の特徴です.当時あまりの盛り上がりぶりに,「そのうちカレーに肉片が混入なんて記事が出るんじゃないか」と自分もTwitterでつぶやいたくらいなんですが,その後は飽きられたのか,その手のニュースは激減しました.もちろん,異物混入が無くなったわけはなく,確率で一定数の事例はあるはずです(というか,あの騒ぎの時にとりわけ異物混入が増えたわけでもないと思うが).

 そんな異物混入フィーバーの火付け役だったペヤングソース焼きそばの復活,ファンとしてはうれしいんですが,実はこの騒動の当日,職場の売店で偶然ソース焼きそばを購入していました.その直後に商品回収が始まり,あっという間に店頭から消えたため,一時商品はネット上で高値で取引されていたのは知られる通りです.

Dsc_0048 (写真) 騒動直後に偶然購入したペヤングソース焼きそば

 自分の手元に残ったこの商品,もちろん転売する気はなく,いつか食べようと思ってそのままとなっていたんですが,今回の販売再開のニュースを聞いて,ついに食べようと決意しました(もっとも最大の理由は賞味期限が迫ってるということなんですが 笑).

 ただ,再開されるペヤングは異物混入対策のため,デザインが変わって日清のUFOなんかと同じような発泡スチロール製で,アルミの湯切りフタ付きになるそうです.それでも味は変えないということなので,再開を心待ちにしているのでした.

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2015年4月14日 (火)

じゃじゃの日

 岩手県や盛岡市のホームページによると,今日4月14日は「じゃじゃの日」なんだそうです.

 4月14日はじゃじゃの日(盛岡市)

 「4.14はじゃじゃの日」キャンペーンのお知らせ(岩手県)

P7140065_800x600  盛岡のじゃじゃ麺は,いわゆる中華麺の一種炸醤麺(ジャージャー麺)に響きは似ていますが,全く趣を異にするものです.きしめんのうどんの中間のような平たい和麺にきゅうりとネギ,独特の肉みそをのせた麺になります.近年はメディア等で取り上げられる機会も増えたため他地域の人にも知られるようになりましたが,今でも盛岡以外で食する機会はほとんどないものです.

 盛岡城址公園近くにある白龍の先々代の店主故・高階貫勝氏が考案したといわれています(自分が高校生の頃はまだご存命でした).

 で,今回のじゃじゃの日,何かそんなじゃじゃ麺の歴史に関係した記念日なのかと思ったんですが,何のことはない「414=じゃじゃ」という身も蓋もない日のようでした.

 で,自分がこの日の存在を知ったのが先週の金曜日(4月10日),せっかくだからこの日に食べたいなと思いました.とはいえ盛岡まで出向くことはできないので,21世紀の万能手段ネット通販でお取り寄せしていただきました \(^o^)/

Dsc_0047 P4141332_800x600  盛り付けがイマイチですが,中身は白龍のじゃじゃ麺です.最後はちーたんで締めたのは言うまでもありません(皿は何年か前に合法的に入手した白龍の皿).

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2015年4月13日 (月)

独自の戦い

 「独自の戦い」

 この表記を見てピンときた人は結構な選挙報道通であろう.この文言は,一般に当選する可能性が極めて低いと予想されている候補者(いわゆる泡沫候補)の選挙活動について触れる際のマスメディア(特に新聞)の決まり文句なのである.

 民主国家である我が国では,公職選挙法等に定められた例外規定(禁固以上の刑に処されて所定の年月が経っていない,年齢制限等)を除けば基本的には誰でも立候補ができることになっている.とはいっても,国会議員選挙や大規模な自治体の首長選挙(東京都知事選や政令市長選など)など有権者数の多い選挙の場合は,実際に当選するのは有力な政党の公認・推薦候補で,まったくの無所属やマイナー政治団体の候補者は,よっぽど本人に知名度がない限り当選は難しい.

 とはいえ,大都市部の国会議員選や東京都知事選など全国から注目される選挙になると,主要政党以外からもたくさんの候補者が乱立する傾向があり,たとえば2014年の東京都知事選には16人もの候補者が立っている.しかし,それらの候補の中で実際に当落線上で争うのは主要な数人だけであり,他の大半の候補者はほとんど得票を得られずに消えていくことになる(泡のように消え去ることから泡沫候補と呼ばれる).

 選挙報道というものは本来特定候補に偏らず公平であるべきなのだが,現実にはそうではない.たとえば選挙中に各紙に掲載される,「○△選終盤の情勢」なんていう特集記事でも,有力候補に関しては「○△氏は保守層に浸透」とか,「◆●氏は組織を何割固めた」といったように詳しく解説されるのに対して,泡沫候補については「▲×氏は独自の戦い」の一行で済まされるのがほとんどだ.この独自の戦いという言葉の言外には「選挙の主要争点とは離れたところで一人で活動している」的なニュアンスが感じられる.

 さて,こうした泡沫候補と呼ばれる候補者たちの中でも,まったく話題にもならない無名な人もいれば,ドクター中松のように,それなりに知名度があって,まったくの泡沫ともいえない人もいる.

 今日のニュースで,そんなそれなりに知名度のある名物候補だった三上誠一氏が亡くなったという話題が出ていた.

 「羽柴秀吉」の名で選挙に出馬…三上誠一氏死去

 青森県出身の三上氏は羽柴秀吉の名前で各地の選挙に出馬,最終的に当選には至らなかったものの,名物候補としてメディアでもそれなりの扱い(少なくとも晩年は「独自の戦い」の一言では片づけられていなかった)を受けていた.特に2007年の夕張市長選の時は主要政党がほとんど独自候補を出さなかったこともあって,当選の一歩手前まで行ったこともある.

 近年出馬のニュースを聞かないなぁと思っていたが,闘病のためだったということを今回の訃報で知ったのだった.

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2015年4月12日 (日)

同窓会のお誘い

 4月に入りましたが気が付いたらもう12日,まもなく月の半ばになろうとしています(早いなぁ).自分の職場でも新人さんや転勤者の研修等も一段落,徐々に落ち着きを取り戻しつつある感じです.

 そんなある日,SNS方面から高校の同窓会の案内が回ってきました.私の出身校は岩手県なんですが,関東在住のOB・OGも大勢いるため,毎年春に同窓会をやっているのです.自分も2008年からこちらにやってきていますが,昨年まで何やかやで欠席していて一度も参加したことがありませんでした.案内によると,来年は自分たちが幹事学年なので,今年はなるべくたくさん集まりたいとのこと.そ,そうか,どうやって幹事学年が決まるのか知る由もないが,動員が必要というなら参加するしかないかと思ったんですが… 同窓会は5月9日土曜日の午後!

 見事にひの新選組まつりコンテストとバッティングじゃないですか ( ̄▽ ̄).

 まあ,動員が切実な方を優先させるか,というわけで今年のひのパレのコンテスト,会場には行けません,参加者の皆さんの検討を40キロ離れた地から応援しています <(_ _)>.

 それにしても高校を卒業して31年,みんないい大人になったんだろうな,と自分を顧みずに思ったのでした.

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2015年4月11日 (土)

研究のイメージ

 普段試薬類を扱う機会の多い自分ですが,考えてみたら体に悪そうなものをたくさん扱っています.

P4101314 P4101313  写真右は有機溶剤の一種,クロロホルムです.最近の若い人はどうか知りませんが,自分の世代だと探偵小説に登場する定番薬品で,黒手袋の謎の人物がこれを染み込ませたハンカチを使って若い女性を気絶させ… なんていうシーンが必ず出てきたものです(現実にはハンカチに染み込ませた程度ののクロロホルムで人を眠らせることはできないそうですが).

P4101320 (写真) 子供時代描いていた学者のイメージ(フラスコから白煙がお約束)

 子供の頃の自分は科学者に憧れていたんですが,そんな科学者のイメージというと,当時夢中になってみていた怪獣番組に登場する科学者でした.すなわち白衣を着て妖しげな液体の入った試験管やフラスコを持っているイメージです(特にフラスコから白煙がモクモクと出てくるのがお約束).現実には研究の大半はデータ解析や文献漁りで,試験管を持って実験をしている時間は短いんですが(というか,偉い学者になるとこういう実験は助手や技官任せの方が普通),子供にそんなことがわかろうはずもなく,大人になったらああいった研究をしたいなと思っていたのでした(今でも一応研究する身分にはなっているので,夢がかなったといえるのか 笑).

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2015年4月 1日 (水)

長興山紹太寺のしだれ桜

 今日から新年度,自分の職場でも転勤者や新人がやってきて,華やいだ雰囲気になっていました.

 さて,春といえば桜,関東周辺ではちょうど見ごろを迎え,これから徐々に桜前線が北上していくことになります.当地にも小田原城など複数の桜の名所があるんですが,その中の一つ長興山紹太寺のしだれ桜が満開になっているというウワサを聞きつけ行ってみました.

Dsc_0010 (写真1) 長興山紹太寺

 長興山紹太寺は徳川幕府第三代将軍家光の乳母で,春日局ことお福の嫁ぎ先である稲葉家の菩提寺です.稲葉氏は安土桃山時代にはそれほど大きな家ではありませんでしたが,春日局が大奥で大きな権勢を握ったことによって出世し,寛永九年(1632年)には彼女の息子稲葉正勝が,8万5千石を与えられて小田原藩主になりました.江戸時代の小田原は東海道の重要拠点であり,そこに封じられたということは,稲葉氏がいかに将軍家から信頼されていたかがわかります.

Dsc_0011 (写真2) この参道をひたすら登る

 さらにその子正則の代にたびたびの加増を受けるとともに,正則自身も順調に出世,寛文年間には老中首座となって幕政の中心で活躍しています.ちょうどその頃に彼が一族の菩提寺となっていた長興山紹太寺に父母と祖母春日局の霊を慰めるために植えたのがこのしだれ桜といわれています.

Dsc_0012 (写真3) 途中にある透天橋

 このしだれ桜に行くためにはお寺の入り口から上り坂を15分くらい歩く必要があります.コースは2種類で,参道の階段を上るルートと舗装道路を登るルートです.後者の方が距離は短いんですが,風情は断然前者です.今回は参道を行くルートにしました.

Dsc_0018 Dsc_0023 (写真4,5) しだれ桜

行ってみると桜はまさに満開,樹齢350年になる老木のため,びっしり花が付いているわけではないんですが,それでも見ごたえは十分です.

 ちなみに桜の種類はエドヒガンザクラの一種ということで,故郷盛岡の石割桜の仲間ということになります.

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