ボリビア旅行記3
2月8日,ボリビア旅行の3日目です.この日はサンタクルスからアンデス高地帯にスクレに飛ぶ行程です.朝5時にホテルにチェックインして眠ったかと思ったら9時に起床,この日もホテルの朝食は摂らずぎりぎりまで寝る方を優先しました(笑).部屋から外を見ると,リゾートホテルっぽくプールもあります.本当はこういうホテルで1日何もせず寛ぐ… なんてのもいいんですが,残念ながらもう出発の時間です(このホテル正味5時間も滞在しなかった 笑).
9時50分にロビーへ,ここでチェックイン時にもらったウェルカムドリンク券を利用してコーヒーをもらいます.出発時間が迫っていたためあわただしくいただきました.ホテルを出るとバスの中ではこれから向かうアンデスの高地帯での注意事項の説明があります.高地帯は空気が薄いことと乾燥していることから,なるべくゆっくりと深い呼吸をすること,水分をたくさん取ることが言われました(高山病対策です).
バスで20分ほどで今朝降りたばかりのビルビル空港へ.ここからは国内線なのでチェックインは個別ではなく添乗員さんがまとめてやってくれるので楽です.待っている間に現地通貨ボリビアーノへの両替を行いました(長いのでボリと省略する人も,ぼったくりみたいな名前だ 笑).ちなみに1米ドルが7ボリくらいで,1ボリは17円程度になります.私はお昼のビールくらいしか使わないだろうと思って20米ドルしか替えなかったんですが,中には50ドル以上替えているもいました.しばらく待っていると手続きは完了して搭乗券が渡されました.
今回利用するのはアマゾナス航空という地元のローカル航空,機材はさすがにプロペラ機ではなかったですが,50人乗りのCRJ200でした.預け荷物の重量が大丈夫なのかちょっと不安でしたが,添乗員さん曰く,「万一オーバーだと言われたら,ワイロ的なものでどうにかしようかと思ってたんですが大丈夫でした」とのこと(笑).
搭乗がスムーズだったのか,飛行機は予定よりも早く11時40分に出発,眼下には熱帯の木々とその間を流れる川が見えます.が,その川は干上がっているのか赤茶けた川床が露出しています(今は雨季じゃなかったのか?).安定飛行になり飲み物のサービス開始,ジュースをいただいたんですが,ミックスジュースかと思ったら桃のジュースでした.日本だと桃はネクターのイメージなので,桃ジュースは新鮮でした(ジュースを配っていたCAの女性が無茶苦茶美人だった 笑).
ジュースタイム後,飛行機は降下体制に移行,わずか30分超のフライトでスクレの空港に着陸となります.飛行機から降りてみると,日差しは強いものの,空気はひんやりしています.さすがは標高2700メートルと感動しながらターミナルへ移動します.空気が薄いので慌ててはいけないと,深呼吸しながらゆっくりと歩きました.荷物を受け取って迎えのバスに乗り込むんですが,なんと大型のバス! 1人1列使えるんじゃないか(笑)と感心しました.
空港から市内への道は狭くてくねくね曲がっています.途中には恐竜のモニュメントが見えました.ここで恐竜が発見されたのかと思ったんですが,発見されたのは足跡とのことです.町並みは茶色い屋根で統一された感じで,なんとなくペルーのクスコを彷彿させました.
ちょうどお昼時になったため,まずは昼食のレストランへ.この日は行ったのはLa Posadaというクラシックな感じのお店です.サラダバーが付いていて,ピーナッツのスープとメインはいくつかからの選択制で,私はナマズの唐揚げを選びました(ボリビアは海なし国のため,魚というと淡水魚が一般的である).
(写真12) スクレの市街を望む(真ん中のビルの違和感が…)
昼食後,市内の高台にあるラ・レコレータ修道院へ.パティオの中心には噴水があって,土台がカタツムリ… なにか由来があるのかと聞いてみましたが,特に深い意味はないとのことでした(笑).ここの回廊からはスクレの町が一望できるんですが,やっぱり雰囲気がクスコに似ています,が… 町の中心に一棟の高層建築物が建っています.その場違い感がハンパないのでした.
(左写真13) ラ・レコレータ修道院,(右同14) 白い壁がまぶしい
(左写真15) 噴水,(右同16) なぜか土台がカタツムリ!
この後はバスでホテルにチェックイン,コロニアル調の邸宅を改装した感じのホテルでした.私の部屋は3階で,エレベーターはないので階段で登るんですが,さすがに標高2700メートルは息が上がるのでした.
(左写真18) コロニアル調のホテル,(右同19) パブリックスペースです
30分ほど休んだのち,市内観光に出発,まずはバスでボリバル公園へ.名前はもちろん19世紀,南米の独立の英雄シモン・ボリバルに由来します(ちなみに町の名前スクレもボリバルとともに戦った英雄スクレにちなむ).さあ,さっそく降りて観光と思ったんですが,実は今はカーニバルの時期ということで,街の若者たちが無差別に水風船をぶつけてくることがあるらしく(こちらにはこの時期そういう無礼講的な文化があるらしい),特にこの公園はそういう意味で治安が悪いとのことで遠目に見るだけになったのでした(本当はこの公園にあるというミニエッフェル塔も見たかったんですが).
公園の隣には白亜の立派な建物があって,これがボリビアの最高裁判所です.実はボリビアの憲法上の首都はスクレです.ただ20世紀に入ってほとんどの政府機関がラパスに移ってしまったために,現在ではラパスが事実上の首都になっていますが,この最高裁判所だけはいまだにスクレにあるのでした(首都のプライドを守る最後の施設でしょうか).
で,そろそろほかに行こうとしていたら,突然背中に衝撃が走りました! なんだ!と思って見渡したら隣りの人が濡れているではないですか.実は誰かが投げた水風船が私の背中に直撃,風船は破裂して水が飛び散ったもようです.ひどい目にあいましたが,まあこれも思い出かと笑いあいました(この後別なところでほかの参加者の方が泡をかけられる事件も発生).
(左写真23) 水をかけられました(汗),(右同24) 市庁舎です
ボリバル公園を後にして次に向かったのは5月25日広場です(5月25日の由来は聞いたんですが忘れました 笑).ここがスクレの中心地になります.広場の真ん中にはシモン・ボリバルの像があるほか,元は国会(?)だったらしい現市庁舎,1825年にスペインからの独立宣言が行われた自由の家など見どころが並びます.こうして見渡してもこの街の建物は白く美しいことがわかります(さすがは世界遺産).
その後は広場近くにあるチョコレート屋さん”Para Ti(英語ではFor Youの意)”に入りました.実はスクレはチョコレートが有名な街なんです.参加者みんな買っていました(笑).
チョコレート購入後そのまま徒歩でホテルに戻ります.まだまだ明るくて出歩ける時間だったんですが,ここ2日間早朝チェックイン状態だったため休みたいということで,さらに出歩く人はいなかったようです.我々も夕食までのんびりすることにしました.
(写真28) 今回の旅行でさんざんお世話になったフアリビール
19時30分に夕食,この日は外には出ずホテルのレストランです.こじんまりとしていますが,大きな窓から市街地が眺められるなどきれいな感じでした.食事の始まりは添乗員さん持参の永谷園のお吸い物! こんなに美味しいと感じたのは初めてでした.その後飲み物,当初は高地入り初日のこの日はアルコールを控えようと思ってたんですが,ビールを注文している方を見て気持ちが揺らぎ(笑),結局頼んでしまいました.ちなみにメインはマス料理でした(これもチチカカ湖の淡水魚).途中で何度か花火が打ちあがり(カーニバルの余興なのかもしれません),その都度みんな窓の方に行って写真を撮ろうとしたんですが,日本の花火と違って数発で打ち止めになってしまいうまく撮れませんでした(泣).
(左写真29) レストランからの夜景,(右同30) メインのマス料理
夕食後解散,ここ2日間睡眠が不足していたこともあり,バタンと眠り込んでしまいましたとさ(思えば今回の旅行中,最初で最後のゆっくりした夜だったというウワサです 笑).
さあ,いよいよ明日はウユニ塩湖入りの日です.
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