ミャンマー旅行記6
ミャンマー旅行記の完結編です.
2月11日,とうとう旅行最終日になってしまいました.この日は終日ヤンゴン市内を観光して夜のフライトで帰国という流れになります.この日のモーニングコールは6時半,実は今回の旅行では結構ゆっくりな部類です.支度をして7時に朝食,最初の日は早朝出発のためお弁当だったので,ここの朝食は初めてということになります.内容は一般的なビュッフェスタイルで卵料理もあったんですが,2日目のバガンのホテルと違って出来合いのものが置いてあるだけなのが残念でした.その後部屋でくつろぎ,8時半に出発となります(ちなみにチェックアウトはまだ).
まず最初に向かうのはシュエダゴンパゴダ,ヤンゴンを代表するパゴダです.高さは99.4メートルということで,昨日見たバガンのシュエモードーパゴダよりも小さいんですが,元々シングッダヤという小高い丘の上に立っているために,市街地からの高さはこちらの方がありそうです.このパゴダは東西南北に入り口がありますが,この日は南の入り口から入りました.
いつものようにサンダルを脱いで受付を済ませてから向かう先は… なんとエレベーター!,このシュエダゴンパゴダは丘の上にあるため,誰でも簡単に行けるようにとエレベーターが設置されているのでした(大阪城状態 (^。^),もちろん歩いて丘を登ることも可能です).エレベーターを降りて長い渡り廊下を歩き外に出ると,目の前に巨大がパゴダが金色に輝いています.我々は時計回りにパゴダを一周してみました.
ミャンマーには八曜日と呼ばれる独特の風習があります.現地の人たちはでは自分が生まれた日が何曜日かという点に関心が深く,曜日によって性格や相性も決まると考えられているようです(日本でいえば星座や血液型みたいなものでしょうか).八曜日といっても別に8日サイクルの暦を使っているわけではなく,普通の一週間のうち水曜日を午前と午後に分けて八曜日としています.各曜日にはそれぞれ方角や守護する動物も指定されていて,人々は自分の曜日の方角や動物を大事にしているそうです.ガイド氏に調べてもらったところ私のは月曜日,Kは火曜日でした.ここシュエダゴンパゴダにはそれぞれの方角に各曜日の祠があってお参りをする人々が絶えませんでした(自分の曜日と占いはこのサイトで確認できます 八曜日占い).
当地は上座部仏教を信仰する人が非常に多いんですが,人々は功徳を積むために様々なことを行います.特にパゴダに金箔を貼ることは一般によく行われています.ここでは我々も金箔貼りをしてきました.前々日のチャイティーヨ・パゴダでは女人禁制だったため私だけがやって,風が強くて大苦戦だったんですが,ここは屋内だったため非常に貼りやすかったです.1時間半ほど見学してパゴダを後にしました.
その後は巨大寝仏があることで知られるチャウッタージーパゴダへ,ここの寝仏は昨日見たバゴーのシュエターリャウン寝仏よりも大きくて,体長70メートルもあります(ウルトラマンでさえ40メートルなのに…).また,バゴーのは宝箱を枕に寝ているイメージだったんですが,ここのはいわゆる手枕スタイルで,世間一般の寝仏のイメージに一番近いものかと思います.足の裏に文様が描かれているのはバゴーと一緒ですが,こちらのは仏教宇宙観図なのだそうです.
寝仏見学の次はヤンゴン中央駅近くにあるボージョーアウンサン・マーケットへ,ここは宝飾品を中心にいろんなお土産物がそろった巨大市場です.通路に面してたくさんのショップが並ぶさまは,イスタンブールのグランドバザールをほうふつさせます.ここでは我々も各種お土産物を購入しました(昨日のショーにも出てきたミャンマー風の傘も買いました).
マーケットを出たあたりから気温がだいぶ上がってきて汗ばんできます(この時日本は大雪で大変なことになっていたんですが,知ったのは帰国後のこと).ここで一旦ホテルに戻ってお土産をスーツケースに詰める作業などを行い,チェックアウトを済ませました.
チェックアウト後は市内のレストランでミャンマー料理をいただきます.内容は豆のスープに牛肉,魚料理です.野菜も出てきたんですが,焼きナス料理にKの苦手食材パクチーが入っていて断念していました(笑).このレストランでは隣のテーブルにフランス人の団体さんが入ってたんですが,ミャンマー料理でもしっかりとワインを注文してたのはさすがフランス人です.
ランチ後は中央駅の南,海に近い方面の散策です.ヤンゴンはイギリス植民地時代から1980年代まではラングーンという名前で呼ばれていましたが,当時の街の中心だったのがこの地域です.特にスーレーパゴダを中心とした界隈は道路が碁盤目状に区画され,植民地時代の建物が立ち並ぶ歴史的な地域となっています.
スーレーパゴダに隣接するマハバンドゥーラ公園は当時は ヴィクトリア広場と呼ばれていたそうですが,今では巨大な独立記念塔が立つきれいな公園になっていて,市民の憩いの場になっています.若いカップルが非常 に多くて,昼間だというのに芝生の上でいちゃついている人もたくさんいます(日本の公園だとこういうのは夜なんだが 笑).公園の北,スーレーパゴダの隣 にあるどっしりした建物がヤンゴン市庁舎そして公園の東にある見るからに英国風な建物が旧ヤンゴン最高裁判所です.
公園を一周したのち,スーレーパゴダを見にくことにしました.で,道路を横断しようとするんですが… 交差点の歩行者信号が青にもかかわらず,右左折車がどんどんやってきます.日本だとこういう場合歩行者優先なんですが,こちらでは基本的に車優先のようで,結局渡れずに赤になってしまう… なんていうケースも多々ありそうでした.そのためか,こちらの人は車がビュンビュン走っている幹線道路でも,絶妙な間合いを取ってひょいひょいと横断しているのが凄いなと感心したのでした.
スーレーパゴダは午前中に見たシュエダゴンパゴダに比べると小ぶりでしたが,八曜日の祠も設置されているなど設備は充実していました.ただ,この時間帯になってくると朝から照り付けている太陽の熱で床がかなり熱くなっていました(裸足なので結構暑さを感じる).近くを見たらスマホをいじっている僧侶がいて,なんか組み合わせが面白いなと思ったのでした.
その後はトイレに行きたくなったために先ほどの公園内にある有料トイレへ,有料だけあってきれいな環境でした.途中で公園の北側が閉鎖されていて大勢の警備員が配置されています.なんだろうと思っていたら,どうやら政治家(もしかして海外の要人かも)が来ていた模様でした.
(左写真17) 露店がたくさん立ち並びます,(右同18) 生ビールで乾杯!
(左写真19) 焼き鳥に似ています,(右同20) ミャンマー風たこ焼きでしょうか?
公園を後にして今度は中心部にあるチャイナタウンの散策です.ものすごい数の出店と買い物客ですごい熱気です(アジア的な熱気というべきか).ここでは地元のカフェに入ってミャンマービールの生ジョッキをいただきました(美味しかったです).
(写真21) ライトアップされたシュエダゴンパゴダ(なんとなくエッフェル塔を思い出します)
そうこうしているうちに日が暮れてきました.その後はライトアップされたシュエダゴンパゴダを見学して空港に向かいます.チェックインはあっという間に完了して出発ロビーへ,しばらくカフェでワインを飲んで時間をつぶしました.そして搭乗の時間となり機内に入ります.往路は8時間近くかかったヤンゴン-成田ですが,気流の影響なのか復路は6時間ちょっとです.安定飛行になったのち機内食が配られたんですが,けっこう飲んでいい気持になっていたために断って爆睡モードに入っていました.そして,次に気が付いたのが着陸ちょっと前です.こういして東南アジアの熱気の世界から真冬の日本に帰って来たのでした.
詳細な旅行記はいつの日か(笑)HP本編にアップする予定です.
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