ミャンマー旅行記4
ミャンマー旅行3日目です.
この日はミャンマーにおける仏教信仰のメッカ(変な表現 笑)であるチャイティーヨ・パゴダを見学する日です.5時にモーニングコールで起こされ,身支度をして朝食会場へ.まだ朝早いせいか一番乗りでした(笑).この日の朝食はビュッフェスタイルで卵料理付きという,いわゆるアメリカンスタイルでした.
7時にガイド氏と車がやって来て空港にむけて出発です.途中,空にはたくさんの熱気球の姿が見えます.これはバガンの遺跡群を空から見学するという企画なのでした.ガイド氏の話では350米ドルくらいするとのこと,たしかに高いけど,いつか体験してみたいなと思いました.
7時半に空港に到着,ここからヤンゴン空港に飛ぶ予定なんですが,なんと! この日も飛行機の遅れが… 今日の飛行機はミャンマー中部の都市マンダレーからここを経由してヤンゴンに向かう便なんですが,まだマンダレーを飛び立てないでいるとのこと(たぶん霧),ガイド氏も2日連続は経験がないと言ってました(笑).
仕方がないので,空港内のカフェで時間をつぶすことにします.私はカプチーノ,kは紅茶を頼んでいました.ふと窓の外を見ると,田野畑と書かれたバスを発見,も,もしかして田野畑村のことか! と急いで外に出てみます(田野畑村とは岩手県沿岸北部,久慈市と宮古市の中間付近にある人口3500人余りの村).よく見たらやっぱり田野畑村のバスでした(笑).
ミャンマーでは日本の中古バスがそのまま走っているケースが多いんですが,その中でも状態のいい車両は外国人団体観光客のツアーバスに使われます.この田野畑村バスには欧米系の団体ツー客が乗り込んでいました.田野畑村と欧米系ツアー客の組み合わせがシュールだと感じたのでした(昨年の朝ドラ「あまちゃん」人気で欧米人も殺到というシチュエーションか! 笑).
約1時間遅れで飛行機が到着,9時25分に離陸しました.安定飛行後軽食が出たのは昨日と同じです(内容は違いましたが).我々が座っていたのは最前列のシートだったんですが,見るとコックピットへのドアが開けっ放しになっています.保安上大丈夫なのかと心配してしまいました.
約1時間半のフライトでヤンゴン空港に到着,ここからは車でチャイティーヨを目指します.外に出るとバガンとは違って熱気に包まれます.飛行機が遅れたのでなるべく急ごうということで,さっそく出発します.
例によって渋滞しているヤンゴン市内を抜け国道1号線を走ります.途中第2次大戦時の英軍戦死者の碑を見て北東に進みます.約1時間半ほどでバゴーの街に着きました.ここはミャンマーでも歴史の古い町で見どころも多いんですが,ここの見学は明日に回してまずはランチです.
(左写真4) ビーフンです,(右同5) こちらは豚肉の炒め物
ここではなにか適当に好きなのを注文してよいということで,シーフード入りビーフンと豚肉の炒め物をにしました(あともちろんビールも 笑).ビーフンはけっこうあっさり味で日本人好みでした.昼食後再び車で走ります.バゴーの北の小さな町で道路は2つに分かれ,我々は東に向かう国道8号線に入ります.しばらく走ると巨大な川を渡る大きな橋があります.この川がミャンマー4大河川のひとつ,シッタン川です(本当にでかい!).この辺りから道路はだんだんローカルな感じになってきました.途中ではこの地域の名物らしい魚の干物を売っている屋台があってそこを見学しました.
午後2時40分ごろにチャイトーの町に入ります.ここからは左折して山の方に向かうことになり,周囲は一気に山岳地帯の様相を呈してきます.そのまま走って3時過ぎにキンブンという集落に到着しました.
チャイティーヨ・パゴダは山の上に立つパゴダですが,そこに至るルートは狭い山道が1本だけということで,一般の車やバスは乗り入れることができず,ここからは政府が管理しているトラックバスに乗っていくことになります.バスターミナルにはすでに大勢の人を乗せたバスが待機していました(満車になり次第出発らしい).我々もそのトラックの隙間に乗り込み(これでちょうど満員,1列に6人全9列合計54人乗り!!)いよいよ出発です.
(左写真8) トラックはこんな混雑!,(右同9) 山頂への道
キンブンから先の道は狭くてしかもすさまじい急こう配(ローギアでないと登れないだろう),なんとなく昔の上高地の釜トンネルを思い出します.道の途中には売店付きのバス停があって,しばしばここで対向車と行き違いをします.その後も急こう配・急カーブの道が続き,4時半ごろにようやく山頂のターミナルに到着しました.
チャイティーヨ・パゴダはガイドブックの写真なんかで見ると山頂にぽつんと立っている秘境系のイメージですが,実際には多くの宿泊所や売店などが立ち並んでいて,かなり開けています(高野山みたいな感じか).その先に目指すパゴダが見えてきました.
見ると,ウワサ通りに崖の端っこにちょこんと乗っかったようになっています.全体に張り付けられた金箔が太陽光に輝いています(その様子からゴールデンロック・パゴダの異名もあります).見るからに不安定そうで,関取衆が何人かで押したら簡単に崖下に落ちそうです.
(左写真12) 今にも落ちそうに見えます,(右同13) 夕日を浴びるパゴダ
言い伝えによると,このパゴダの下には仏陀の頭髪が祀られており,その力で落ちないのだそうです.現実的にミャンマーには地震もあるはずで,ここも過去に何度も地震に見舞われているハズです.それでも落ちていないということは,本当にパワーがあるのかもしれません.日本では「落ちない」というキーワードのアイテムが受験生に人気です.思うにここのお守りを作って日本の受験生に売れば,そうとうの売り上げになるのではと思ってしまいました.
ちなみにこのパゴダは女人禁制のため女性は触れたり,金箔を貼ったりすることはできません.なのでKは入れるギリギリところで留守番で,私とガイド氏が金箔と鐘を捧げてきました. その後土産物屋を眺めたりしながらサンセットタイムに,夕陽をバックにしたパゴダはとても風情がありました.
その後はこの日宿泊のホテルに向かいます.実は当初の予定では山頂のホテルに宿泊だったんですが,旅行社の最終日程では少し山麓のホテルに変わっていました.というわけで,日没状態の中を30分ほど徒歩で下山したのでした(ホテルの名前はゴールデンロックホテルなんですが).
夕食はカレー中心のミャンマー料理,かなり脂っこいことを覚悟していたんですがそうでもなかったです(ガイド氏の話だと,最近は外国人観光客も増えたためホテル側も彼らの趣向に合うように変えてきているらしい).
その後は明日に備えてさっさと寝たのでした.
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