ミャンマー旅行記3
ミャンマー旅行記2日目の午後です.
バーベキュー料理の昼食後,今度は市内にある漆工房の見学になります.実はここバガンは漆細工が名産品なのでした.工房では作品を作る工程がわかるように職人さんたちが作業をしていました(お土産として漆塗りのぐい飲みを購入 笑).
その後は本日宿泊予定のホテルにいったんチェックインすることになりました.この日の宿泊先はバウガ・テイデイ・ホテル,バガン旧市街よりも南にある,いわゆるニューバガンと呼ばれる地域にある新しいホテルです.行って見ると,広々とした庭やプールなどもついたリゾート風のホテルでした.特にプールは魅力的で,この暑いミャンマーの気候では泳ぎたくなります.しかし残念ながら一休みしたらまた出かけるため,プールはなしでした(泣).
この後の観光予定は,まずバガン名物の馬車に乗ってこの街最大規模を誇るダマヤンヂー寺院へ,その後サンセットポイントとして有名なシュエサンド・パゴダに行き,その後夕食という流れになります.まずは馬車プールへ,ここでガイド氏が交渉して1台の馬車が用意されました.バガンの観光馬車は御者を含めて4人乗りです.当初はKが前に座ったんですが,重さのバランス云々の問題で結局私が前になりました(笑).
馬車はトコトコと進んでいきます.周辺には,よく知られたものから無名なものまでたくさんのパゴダや寺院が聳えていました.自動車からだと車窓から写真を撮るのが難しいんですが(自動車は速度が速いから),馬車だと楽勝です.なので時間がたっぷりある観光客はこの馬車を1日チャーターして市内を観光するようです(あとはレンタサイクルやレンタバイクも多いようです).
(左写真5) ミィンカバー・パゴダ,(右同6) スラマニ寺院
しばらく行くとダマヤンヂー寺院に到着,ここは12世紀のナラトゥ王によって建造がはじめられた寺院です.彼は自分が王になるために父王および兄王子を暗殺したのですが,その後罪の意識にさいなまれてこの寺院の建造を始めたそうです.しかしながらその彼自身も暗殺されてしまい,結局この寺院は未完成のまま放置されて今に至るというわけです.確かにここは今まで見てきた寺院とは趣を異にして,壁などは荒れていて天井にはコウモリが飛び交うなど不気味な雰囲気を醸し出していました.しかしながらここにも壁画や金色の仏像はちゃんとあって,やっぱり寺院なんだなと感じました.
続いてはサンセットポイントのシュエサンド・パゴダへ,途中同じ場所を目指しているらしい自転車に乗った欧米系の観光客が道に迷ったらしく声をかけてきたため,御者が自分たちが行く方向だからついてこいと言って誘導していました.
シュエサンド・パゴダは11世紀に建立されたこの街では古いパゴダです.仏塔としては特に変わったものはないんですが,ここからの夕陽が見事ということで人気の高いスポットです.我々が行ったときはすでに大勢の観光客で賑わっていました(テラスに上がる階段が狭くて大渋滞!).テラスからのバガン市街の眺めは素晴らしいの一言でした.途中牛の群れが土煙を上げながら家路につく光景が見られ,街に点在する仏教建築物の光景にアクセントを加えていました.ここバガンは,カンボジアのアンコールワット,インドネシアのボロブドゥールと並んで世界3大仏教遺跡に数えられるんですが,まさにその通りなんだなと思いました.その後サンセットとなり,帰りの階段がこむことが予想されたため素早く撤収した我々でした(それでも大渋滞でしたが 笑).
(左写真10) 夕陽と牛の群れ,(右同11) バガンの夕暮れ
日没後周囲はどんどん暗くなります(バイクや自転車の人は帰路注意が必要).我々は直接夕食会場のナンダレストランに向かいます.ここはミャンマー伝統のあやつり人形ショーが見られる野外レストランです(ここを訪れるパックツアーではほぼ100%入っているほど有名).ここの操り人形は日本の人形浄瑠璃とは異なり糸で操るタイプ,いわゆるマリオネットです.劇を演じるわけではなく,音楽に合わせて人形が躍るスタイルでした.夕食はサラダ,スープ,メイン(ポーク)のコースで,飲み物には白ワインをいただきました(ミャンマー産のワインだった!).
(写真12) ミャンマー伝統の操り人形
その後はホテルに戻ったのでした.明日はいよいよチャイティーヨ・パゴダです.
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