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2013年12月 6日 (金)

東北大学混声合唱団第54回定期演奏会

Posta もう一週間近くがたってしまいましたが,先日の日曜日(12月1日)に自分が青春時代を過ごした東北大学混声合唱団の定期演奏会を聴くため仙台に行ってきました.

 私は今でもいくつかの合唱団に参加しているんですが,その原点ともいえるのが,ここでの活動でした.

 大学の合唱団というのは高校のそれとはだいぶ趣を異にしています.すなわち高校の合唱部はコンクール参加を中心に,学校の音楽の先生の色が強く出る傾向にあるのに対して,大学では学生の主体性が前面に出ているところが多いからです.特に東北大混声はその傾向が強い合唱団でした.その理由の一つとなっているのが,大学に音楽科がないという点です(当大学に教育学部は存在するが,教員養成課程ではないため音楽を専門とする講座がない).

 大学に音楽科がないということは,一面では身近に指導者がいないという欠点にもなりうるのですが,逆に言うと学内にしがらみがないことで,どこからでも自由に人を呼べるという利点にもなりえます.なので私が在籍していた昭和60年前後までこの合唱団には常任の指導者はおらず,基本的に1年契約で外部から客演指揮者を招聘してコンサートを開いていました.コンサートの演目も基本的に学生側が決めていました.

 こうしたスタイルは自分たちが取り上げたい音楽が自由にできる(実際に昭和50年代にはマタイ受難曲やメサイアといった大きな曲も取り上げていた)という魅力の一方で,団内に音楽を専門とする者がいないことと相まって,ともすれば演奏に関して自己満足に陥りかねないという危険を常にはらんでいました.昭和60年ごろからこうした危惧を抱く団員が増えてきたこともあり,昭和61年にその少し前(昭和59年)からボイストレーナーとしてお世話になっていた岩手大学教育学部助教授(当時 現教授)の佐々木正利先生を常任指揮者としてお迎えすることになりました(その時私は3回生).ただ演奏会の曲目をどうするかに関しては,学生側の要望を最大限配慮していただくことにさせていただきました(さすがに常任指揮者としてお迎えするわけですから,無条件でこちらのやりたいものをなどとは言えませんから).以来今日に至るまでその体制となっていると思います(なにせ自分のころから30年近くたってますから,今の内容はわかりませんが).

 この間,サークル活動に対する学生の意識の変化もあって,当時は100人を超える大所帯だった合唱団の規模もやや小ぶりになっていますが,学生指揮者のステージ(無伴奏またはピアノ伴奏),常任指揮者のステージ(宗教曲メインのステージ,当初はオケ伴奏が基本でしたが団員数の減少後はそうでない年もあります)というスタイルの演奏会は変わらず続いています.

 今年のメインステージはF. マルタン作曲の「二重合唱のためのミサ曲」,アカペラの非常に難解な曲です.今年の団員はこの曲を高い集中力で見事に歌いきっていました.自分自身定演を聴いたのは5年ぶりでしたが,自分たちのころよりも格段にレベルアップした演奏に感動してしまいました(身びいきもあるでしょうが,この前日に聴いたトリノ王立歌劇場のヴェルディのレクイエムよりもずっと感動しました 涙).

 そんな感傷に浸った週末でした.

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