二十云年ぶりの天橋立
先日の3連休,土曜日は所属する学会の地方会に参加する用事があったんですが,そのあとの日曜日&月曜日は特にこれといった用事もなかったために,思い立って旅行に出かけてきました.行先は京都の日本海側にある宮津&舞鶴です.旅行好きであちこちに出かけている私ですが,京都府の日本海側に繰り出すのは学生時代以来,約20年ぶりになります.
日曜日の朝の新幹線で一路西へ,京都で在来線の特急(はしだて号)に乗り換えて今度は北西方面に向かいます.連休&絶好の観光日和ということもあって,この特急は指定席完売の盛況でした.京都から約2時間,終点の天橋立の一つ手前の宮津で下車,まずは付近にある日本の滝100選のひとつである金引の滝に向かいます.本当は宮津の一つ手前の宮村駅からだと歩いても行ける距離なんですが,列車の接続が悪く宮津駅からタクシーで行くことにしました.駅のタクシー乗り場に行ってみたんですが… タクシーがいません ((+_+)).仕方ないので観光案内所で電話番号を聞いてタクシー会社に電話したんですが,今日は混んでいて10分ほど待ってくれとのこと.まぁ,こんな観光日和だから仕方ないかとあきらめて待つことにしました.
10分もたたないうちにタクシーはやってきました.そのまま金引の滝に向かいます.市街地から数分の宮津高校のグランド脇から細い道に入ってそのまま登っていきます.道路がほぼ行どまったところで降りました(駅から1000円くらい).金引の滝は高低差こそさほどありませんが,幾筋にもわたって水が落ちてくる涼しげな滝でした.
滝見物の後,今度は徒歩で下山します.実は先ほどの宮津高校前からバスが出ていて,それに乗ると直接天橋立に行けるからです(しかも200円と安い!).定刻にやってきたバスに乗って天橋立に向かいます.が… 宮津の市街地付近から道路が大渋滞 ((+_+)).宮津-天橋立はほぼ一本道なので逃げ道がありません.結局後から出たはずの列車にも追い抜かれる状態で,普段なら10分程度で着く宮津駅-天橋立駅間に30分以上かかってしまいました.
結局駅前の一つ手前のバス停(文殊)で下車してそのまま,天橋立駅の背後の文殊山にあるビューランドに向かいました.リフトで登ること数分,展望台に到着です.ここから見える天橋立は龍が天に向かって飛んでいくように見えることから「飛龍観」と呼ばれています.天橋立の景観というと,対岸の笠松公園から眺める「斜め一文字」が有名で,20年前に来た際もそちらから眺めた記憶があるんですが,こちらの飛龍観は記憶にありません.もしかして比較的新しい展望なのかと思いました.このビューランドには展望台以外にもレストランや小規模な遊園地などもありました.そろそろお昼時なので何か食べたいなと思ったんですが,レストランが混雑していたので諦めて下山することにしました.
下山後,駅前の土産物屋に入って昼食を,あさりうどんで軽く済ませました(地物のアサリが品切れということで,残念ながら冷凍ものでしたが 笑).その後は対岸の笠松公園に向かいます.砂州を歩いて渡る方法もありますが,今回は無難にフェリーを利用します.約12分で対岸の桟橋に着きました(フェリーは道中カモメと戯れながら行くんですが,売店で「カモメの餌」という名目で売られていたのが,何の変哲もないかっぱえびせんだったというのはナイショです 笑).
(写真8) 傘松公園からの斜め一文字
秋晴れの連休ということでこちら側も大賑わい,笠松公園に向かうリフトは長蛇の列でした.逆に並走しているケーブルカーの方が待ち時間も短いということで,こんどはそちらで展望台に行きました.
先述のように笠松公園から見る天橋立は「斜め一文字」と呼ばれ,特に股のぞきで観ると天に向かって橋が架かっているように見えます.こちらは20年前と同じ風景が広がっていました.ただ,ここも時代の流れには逆らえないのか,「かさぼう」という名前のゆるキャラが観光客を出迎えていました(笑).
その後は傘松公園よりもさらに山の上にある成相寺を目指します.歩いても30分くらいで行けるそうですが,この日は楽をするためにバスで登りました.このお寺は西国三十三観音所のひとつになっているお寺で,風情のある山門や本堂の他,傘松公園よりもさらに高所から天橋立が眺められる展望所などがありました.
(左写真11) 成相寺の山門,(右同12) こちらが本堂です
この頃になるとだいぶ周囲も夕方の様相になってくるというわけで,そろそろ下山することにしました.バスとケーブルカーを乗り継いで麓へ.来るときはフェリーだったんですが,帰りはモーターボートにしました.フェリーだと12分でしたが,こちらはなんと4~5分で対岸に戻ることが出来ました.
本来ならここに宿泊でもよかったんですが,急に決まった旅行ということで,天橋立地区ではいい宿が取れなかったため,電車で舞鶴に向かったのでした.
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