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2013年10月26日 (土)

日本の滝100選10

日本の滝100選 払沢の滝(29番)

P4270026(写真1) 払沢の滝

 今日は久しぶりに日本の滝100選の話題です.今回のテーマは払沢の滝,東京都に存在する唯一の100選の滝です.日本100名城と違って日本の滝100選は全都道府県から最低一つは選ばれるわけではないので,やるなぁ~という感じもします(現実には千葉,香川,福岡,長崎の各県には100選に選ばれた滝がありません).

P4270001P4270006(左写真2) 滝入口のバス停,(右同3) 遊歩道を歩いていきます

P4270010(写真4) 水源として利用されるほどの清流です

 そんな払沢の滝があるのは東京都西多摩郡檜原村,実は離島をのぞく東京唯一の村です.人口は2300人ほどですから,北海道の猿払村と同程度の規模となります(日本最大の村として知られる岩手県の滝沢村と比べると20分の1以下ですが).

P4270021(写真5) 見事な滝です

 払沢の滝は多摩川の支流,北秋川にかかる滝です.全体は4段にわたっている滝で,総落差は60メートル,最下段(1段目)の落差は26メートルあります.深い淵を形成しているその滝壺には大蛇が住んでいるという伝説があるそうですが,確かに青く澄んだ水には神秘的な雰囲気が漂います.またこの滝は冬季には氷結することでも知られています.

P4270017P4270107(左写真6) 滝の案内板,(右同7) 大蛇が住むという淵

 東京にある100選の滝ということで人気が高く,シーズンには大勢の観光客でにぎわうという話だったんですが,私が訪問した2013年4月27日はGWのはじまりであったにも関わらず,人影は少なくゆっくりと滝を堪能することができました.

 (訪問日 2013年4月27日)

P4270082(写真8) 滝の全景

アクセス JR五日市線の終点,武蔵五日市駅から西東京バス(時刻表検索)で25分払沢の滝入口下車,徒歩15分程度です(バスの本数は決して少なくはありません).

観瀑のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 遊歩道が整備されており気軽に散策できます.

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2013年10月25日 (金)

野生の王国

 私の住んでいる宿舎は周囲を林や森に囲まれていて自然いっぱいな雰囲気です(笑).近くには水質のきれいな川や滝もあって,夏には蛍が舞うし,雨上がりには沢蟹が道路を歩いていたりします.一方で大型の動物ではサルが出没することもあります.

 で,昨夜ウチのKが外で鼻息のような音がするというのでベランダから見てみると…

Pa240037 なにやら四足の生き物がいました.その雰囲気からどうやらイノシシのようですが,夜にこの辺に出没するというウワサはあったんですが,まさかこんな近くに出てくるとは思っていませんでした.まさに野生の王国だなと思ったのでした(笑).

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2013年10月22日 (火)

舞鶴観光

 10月の三連休の後半,京都の日本海側に約20年ぶりに繰り出しました.10月13日は天橋立を中心に宮津市を観光,その日の夕方に汽車で舞鶴に移動しました.

Pa220011(写真1) 舞鶴かまぼこ手形

 京都府舞鶴市は市街地が西側と東側にはっきりと分かれているのが特徴です.これはそれぞれの歩んできた歴史が全く違うからで,西側は江戸時代以来の田辺藩(舞鶴藩)の城下町として発展してきた地域,一方の東側は明治以後軍港として着目され軍都として発展してきた地域だからです.そのため第二次大戦前までは西側が舞鶴市,東側が東舞鶴市という別な自治体だったんですが,大戦中に西側の港もまた軍港として一括利用したい軍部の意向もあり,1943年(昭和18年)に両市が合併し,新しい舞鶴市となりました.一般にこうした規模の変わらない都市が合併する際には,市役所の位置をどこにするかなどでもめることが多いんですが,戦時の非常時ということもあるのか,あっさり東側に決まっています.戦後は大陸からの引き揚げ船の寄港地として,また海上自衛隊の基地として,さらに近年では各種工場のある街として知られています.というわけで,今回は自衛隊関係を中心に観光することにしました.

Pa141109(写真2) レンガ博物館

 朝ホテルをチェックアウトしてまずは東舞鶴駅前のバスの案内所へ,ここで入手するのが,舞鶴かまぼこ手形です.これは地域のバスが1日乗り放題になるほか,各観光スポットの入場料も割引になるという優れものです(1日で1000円,本体には本物のかまぼこ板が使われている).購入後さっそくバスに乗り込み,まずは港にある赤レンガパークに向かいました.舞鶴には旧海軍時代に使われていたレンガ造りの倉庫がたくさん残っていて,現在でも博物館やイベントホールなどとして利用されています.

Pa141080Pa141077(左写真3) 地方総監部の入り口,(右同4) 海軍記念館

 とはいえ,倉庫の見学は後回しにして,まずは海上自衛隊舞鶴地方総監部の大講堂に併設されている海軍記念館に行きました.ここは元々海軍機関学校だったところで,現在では旧海軍に関連する資料が展示されています.普段は一般人は入れないんですが,休日の決まった時間帯のみ見学できます.この日は午前10時からだったんですが,訪問した10時過ぎにはすでに10人以上入館している模様でした(受け付けて渡された入場許可証がすでに10番以降だった).館内には主に明治期の資料を展示した部屋と昭和期の資料の部屋に分かれていました(やっぱり日本海海戦のあたりが一番充実した).ちなみに明治34年(1901年)に開庁した舞鶴鎮守府の初代司令長官が後に日露戦争時の連合艦隊司令長官だった東郷平八郎(当時中将)でした.

Pa141093(写真5) 護衛艦まつゆき

 記念館の見学後は先ほどの倉庫地帯にもどって,今度は海軍ゆかりの港めぐり遊覧船に乗ることにします.これは主に休日に運行されている湾内クルーズで,海上自衛隊OBの解説を聞きながら停泊している護衛艦を眺めようという企画です.いろんな艦艇が並んでいましたが,最大サイズの護衛艦みょうこうでも全長170メートルほど,昔でいう軽巡洋艦サイズです.それでもこれだけ圧倒されるのですから,これが戦艦だったりしたらどんな感じなんだろうと想像してしまいました.

Pa141100Pa141106(左写真6) みょうこうとしらね,(右同7) 補給艦ましゅう

 30分ほどの遊覧船が終わって今度は赤レンガパークを見学します.赤レンガ倉庫はいくつもの棟が残っていますが,まずは今はレンガ博物館になっている1号棟に入ります.ここには日本はもちろん世界各地のレンガやレンガの歴史がわかるようになっていました.日本では明治以降西洋式のレンガ技術が入ってきてたくさんの建物に利用されていることがわかりました(東京駅,旧北海道庁,岩手銀行中の橋支店etc.).そのほかにも古代メソポタミアやインダス文明のレンガなんかもあって,このあたりの歴史が大好きな私の琴線を大いにくすぐりました(ああ,いつかモヘンジョダロやハラッパーに行ってみたい).

Pa141113(写真8) 赤レンガ2号棟の内部

 レンガ博物館の見学を終えた段階で午後1時,ちょうどお昼にしたい時間帯です.そこで近くにある赤レンガ2号棟内にあるカフェに入ることにしました.ここの目玉は海軍カレーと海軍肉じゃがなんですが,カレーの方を選択しました(かまぼこ手形持参の人にはミニアイスクリームが付いてきた (^o^)/).

Pa141114(写真9) 海軍カレー

 昼食後は2号棟&3号棟のギャラリーを見学しました.2号棟では戦前のオリンピックの話題(舞鶴は戦前のロスアンゼルスオリンピックの競泳代表だった菅谷初穂さんやベルリンオリンピックの陸上のメダリスト大江季雄さんらを輩出した街),3号棟では吉田勇氏によるシベリア抑留から引き揚げに至る時代を描いた絵が展示されていました.

Pa141117(写真10) 五老スカイタワー

 ギャラリーの見学の後は,バスで五老スカイタワーへ.ここは東西両舞鶴のほぼ中間地点にある標高300メートルの五老岳に立つ50メートルのタワーです.ここからの舞鶴湾の眺めは素晴らしく,近畿百景の第1位に輝いているそうです.かまぼこ手形持参者はここの入場料も無料になるほか,カフェ利用時にも割引の特典があります.景色を堪能したのち,カフェで紅茶とケーキをいただきました.

Pa141120(写真11) スカイタワーからの舞鶴湾の眺め

 ティータイムの後は再びバスで下山,そのまま西地区に入りました(今回の旅行は前日の宿泊から一貫して東側に滞在していたため,西の市街地に入るのは初めて).軍関係の色彩が強かった東に対してこちらは江戸時代以来の城下町です.城である田辺城はほぼ解体されてしまい,堀なども消滅してしまってますが,発掘された天守台や復元された門などがあり,往時の雰囲気をしのぶことができました.

Pa141123Pa141131(左写真12) 大手門,(右同13) 天守台の石垣

 この時点で夕方,そろそろ帰路につかなければなりません.そのまま駅まで歩き,特急と新幹線を乗り継ぎ,家に着いたのは11時過ぎのことでした.こうしてビザンチン皇帝20年ぶりの京都北部観光は終わったのでした.

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2013年10月19日 (土)

二十云年ぶりの天橋立

 先日の3連休,土曜日は所属する学会の地方会に参加する用事があったんですが,そのあとの日曜日&月曜日は特にこれといった用事もなかったために,思い立って旅行に出かけてきました.行先は京都の日本海側にある宮津&舞鶴です.旅行好きであちこちに出かけている私ですが,京都府の日本海側に繰り出すのは学生時代以来,約20年ぶりになります.

Pa130888(写真1) 京都駅31番線のはしだて号

 日曜日の朝の新幹線で一路西へ,京都で在来線の特急(はしだて号)に乗り換えて今度は北西方面に向かいます.連休&絶好の観光日和ということもあって,この特急は指定席完売の盛況でした.京都から約2時間,終点の天橋立の一つ手前の宮津で下車,まずは付近にある日本の滝100選のひとつである金引の滝に向かいます.本当は宮津の一つ手前の宮村駅からだと歩いても行ける距離なんですが,列車の接続が悪く宮津駅からタクシーで行くことにしました.駅のタクシー乗り場に行ってみたんですが… タクシーがいません ((+_+)).仕方ないので観光案内所で電話番号を聞いてタクシー会社に電話したんですが,今日は混んでいて10分ほど待ってくれとのこと.まぁ,こんな観光日和だから仕方ないかとあきらめて待つことにしました.

Pa130893(写真2) 宮津駅

 10分もたたないうちにタクシーはやってきました.そのまま金引の滝に向かいます.市街地から数分の宮津高校のグランド脇から細い道に入ってそのまま登っていきます.道路がほぼ行どまったところで降りました(駅から1000円くらい).金引の滝は高低差こそさほどありませんが,幾筋にもわたって水が落ちてくる涼しげな滝でした.

Pa130217(写真3) 金引の滝

 滝見物の後,今度は徒歩で下山します.実は先ほどの宮津高校前からバスが出ていて,それに乗ると直接天橋立に行けるからです(しかも200円と安い!).定刻にやってきたバスに乗って天橋立に向かいます.が… 宮津の市街地付近から道路が大渋滞 ((+_+)).宮津-天橋立はほぼ一本道なので逃げ道がありません.結局後から出たはずの列車にも追い抜かれる状態で,普段なら10分程度で着く宮津駅-天橋立駅間に30分以上かかってしまいました.

Pa130951(写真4) ビューランドからの飛龍観の眺め

 結局駅前の一つ手前のバス停(文殊)で下車してそのまま,天橋立駅の背後の文殊山にあるビューランドに向かいました.リフトで登ること数分,展望台に到着です.ここから見える天橋立は龍が天に向かって飛んでいくように見えることから「飛龍観」と呼ばれています.天橋立の景観というと,対岸の笠松公園から眺める「斜め一文字」が有名で,20年前に来た際もそちらから眺めた記憶があるんですが,こちらの飛龍観は記憶にありません.もしかして比較的新しい展望なのかと思いました.このビューランドには展望台以外にもレストランや小規模な遊園地などもありました.そろそろお昼時なので何か食べたいなと思ったんですが,レストランが混雑していたので諦めて下山することにしました.

Pa130955(写真5) あさりうどん

 下山後,駅前の土産物屋に入って昼食を,あさりうどんで軽く済ませました(地物のアサリが品切れということで,残念ながら冷凍ものでしたが 笑).その後は対岸の笠松公園に向かいます.砂州を歩いて渡る方法もありますが,今回は無難にフェリーを利用します.約12分で対岸の桟橋に着きました(フェリーは道中カモメと戯れながら行くんですが,売店で「カモメの餌」という名目で売られていたのが,何の変哲もないかっぱえびせんだったというのはナイショです 笑).

Pa130959Pa130978(左写真6) 智恩寺,(右同7) フェリーとカモメ

Pa131001

(写真8) 傘松公園からの斜め一文字
 秋晴れの連休ということでこちら側も大賑わい,笠松公園に向かうリフトは長蛇の列でした.逆に並走しているケーブルカーの方が待ち時間も短いということで,こんどはそちらで展望台に行きました.

Pa131022(写真9) 天橋立のゆるキャラです

 先述のように笠松公園から見る天橋立は「斜め一文字」と呼ばれ,特に股のぞきで観ると天に向かって橋が架かっているように見えます.こちらは20年前と同じ風景が広がっていました.ただ,ここも時代の流れには逆らえないのか,「かさぼう」という名前のゆるキャラが観光客を出迎えていました(笑).

Pa131037(写真10) 成相寺の展望所からの景観

 その後は傘松公園よりもさらに山の上にある成相寺を目指します.歩いても30分くらいで行けるそうですが,この日は楽をするためにバスで登りました.このお寺は西国三十三観音所のひとつになっているお寺で,風情のある山門や本堂の他,傘松公園よりもさらに高所から天橋立が眺められる展望所などがありました.

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Pa131029(左写真11) 成相寺の山門,(右同12) こちらが本堂です

Pa131057(写真13) モーターボートの乗り場です

 この頃になるとだいぶ周囲も夕方の様相になってくるというわけで,そろそろ下山することにしました.バスとケーブルカーを乗り継いで麓へ.来るときはフェリーだったんですが,帰りはモーターボートにしました.フェリーだと12分でしたが,こちらはなんと4~5分で対岸に戻ることが出来ました.

 本来ならここに宿泊でもよかったんですが,急に決まった旅行ということで,天橋立地区ではいい宿が取れなかったため,電車で舞鶴に向かったのでした.

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2013年10月 6日 (日)

防塵マスク

Pa060858 昨日は産業医研修会に参加するため静岡県三島市に行っていました.この日のテーマは作業環境管理でした.労働環境に関する最近の法律や,近年とみに注目されている受動喫煙の問題,そして高所など危険な作業や,危険物を取り扱う現場で身に着ける防具の話題も.ここで参加者に配られたのが,溶接ヒュームなどの吸入を防ぐための防塵マスクです.

Pa060856 これは使い捨て型のマスクで,口の部分にきっちりと密着させるものです(花粉症の人なんかが使っている長方形のサージカルマスクでは,こうした作業場での防塵機能はまったく期待できないそうです).

Pa060857 で,マスクの下の方になにやら文字が書いてあります.これは厚労省の定めた検定に合格していることを示すものだそうで,これがついていないもの(検定を通っていないもの)は防塵マスクとは名乗れないのだそうです.ちなみにこの製品は正しく使用すると95%の粉じんをカットする能力があるのだそうです(ただし,あくまでも粉じん用なので毒ガスなどの有毒気体は防げない).この日の研修は普段あまり目にすることの少ない領域だったのでちょっと新鮮でした.

 ちなみにこの日の研修会は無料だったので,ちょっと得した気分になりました(笑).

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2013年10月 3日 (木)

逆さまの押印?

 今日帰宅してポストを覗いたところ,一通のはがきが入っていました.

 が,見ると表になにやら貼り紙が…

Pa030853 「この郵便物は取扱中誤って上下逆さまに押印してしまいました」だそうです.

 ん? 上下逆さまってどういうことだ? 見た目押印は普通にされているじゃん,あやまられてもなぁ~ などと思いながらハガキの裏面を見ると…

Pa030854 なるほど,消印を間違って裏面に押してしまったということのようでした.表裏逆さまではあるが,少なくとも上下逆さまではないと思うぞなどと心の中で突っ込んだのはいうまでもありません (^o^).

 ちなみに中身は来年の能代寮歌の案内でした.

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2013年10月 2日 (水)

二十六夜待

 気が付いたら10月になりました.今年も残すところ3か月ということになります.昨夜は当直だったんですが,明け方に起こされて処置をして,ふと窓の外を見ると…

Pa020850 東の空,かなり低い位置に月が出ていました.

 これは月齢26~27,新月の3日ほど前の月です.右側が大きく欠けた月で,俗に逆三日月と呼ばれるものです(普通の三日月は向かって左側が欠けている).

 夕方に明るく光る三日月は有名ですが,こちらの逆三日月は現代社会ではあまりなじみがありません.それもそのはず,この月は夜明けの少し前に東の空に出現し,まもなく朝になって見えなくなってしまうため,よっぽど早起きの人か,徹夜をする人でないと見る機会がないからです.

 この逆三日月は写真のように,月の両端の角のような部分から地上に出現し,その瞬間の雰囲気が極めて幻想的なため,江戸時代には夜通し飲んで騒いでこの月の出を待つ,二十六夜待というイベントがあったそうです.こういうちょっとしたものに価値を見出す江戸時代の庶民の感性って素敵だなと思うのでした(自分にとっても夜明け前という一番キツイ時間に起こされたのは… でしたがこうして珍しい月が見られたのでヨシとしましょう (^o^)).

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