新諸国物語
私が子供の頃,NHKで夕方に人形劇をやっていました.このシリーズは歴史が長く,それこそ私が生まれる前から存在したようなのですが自分の記憶にある作品としては,昭和48年4月~50年3月にかけて放送された「新八犬伝」が最初です(故 坂本九さんがナレーターを務めていました).その後の「真田十勇士」(昭和50年4月~52年3月)を経て,「笛吹童子」(52年4月~53年3月),「紅孔雀」(53年4月~54年3月)と続き54年4月からの「プリンプリン物語」へと流れていきます.
このシリーズのうち,「笛吹童子」と「紅孔雀」はこの人形劇以前にもドラマ化されたことがある作品で古くは昭和27年のラジオドラマにさかのぼります.善の白鳥党と悪のしゃれこうべ党との時代を越えた戦いを描いた勧善懲悪ものの子供向け時代劇作品です.現代ならば,ガンダムを例に出してもわかるように,善と悪なんてものはあくまでも相対的なものであると認識されますが,当時は悪い奴はとにかく悪,正しいものはとことん善というスタイルがわかりやすく子供向けだったんでしょうね(こういう絶対善と絶対悪の戦いって,超人バロムワンや幻魔大戦を連想させます).
そんな「笛吹童子」,「紅孔雀」の原作が北村寿夫氏の「新諸国物語」です.上記2作品を含む合計7作品からなるシリーズなんですがそのうち6作品を収録したハードカバーの本を見つけたため,衝動買いしてしまいました(笑).全編で1000ページを超える巨編ですが,これから秋の夜長に少しずつ読んでいこうかなと思っています.
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コメント
ビザ皇帝様。私もNHKの人形劇は見てました。
主題歌も想い出深いですよね。
「ひょっこりひょうたん島」は見てたと思うのですが、記憶にあまりなく。
「空中都市008」もちょっと見て・・・・・
ひさびさに見始めたのが、クラスで評判になった「新八犬伝」でした。
でも、それから見なくなって、また見だしたのが「紅孔雀」でした。
時代劇だけど、アステカ文明なんですよね?
けっこう複雑な相関関係だったような・・・・・
「プリンプリン物語」は大好きでした。
神谷明さんにサインもらった時、ルチ将軍の話をしました(笑)
投稿: KAGAYAKI快男児!! | 2013年9月 9日 (月) 19:29
KAGAYAKI快男児!!さん
おおっ! さすが,お詳しいですね.
ひょっこりや008,ネコジャラ市あたりは噂だけで見た記憶はありません.
プリンプリン物語は強烈でしたね(私も好きでした).神谷明さんはあの作品では何人もの声を当てていて,時には神谷さんどうしの会話なんかもあって凄かったです(劇中でも,「あなた方が会話をすると,こっちまで混乱してしまいます」なんてセリフもありましたし).
紅孔雀の時代背景は江戸時代のはじめ頃(鎖国の前後?)のようですが,アステカネタはこの人形劇のオリジナル設定のようです.
投稿: ビザ皇帝 | 2013年9月12日 (木) 14:02
ビザ皇帝様どーもです!
紅孔雀の設定がアステカ由来だって所が
好きだったのですが、
原作では違うのですね。興味深いです。
紅孔雀って何?じゃー、どうすんの?って(笑)
投稿: KAGAYAKI快男児!! | 2013年9月13日 (金) 19:55
KAGAYAKI快男児!!さん
こちらにもありがとうございます.
人形劇では,アステカの秘宝がヨーロッパに伝わって,それが紅孔雀のカギになってという流れでしたよね。
原作での展開は読んでから報告したいと思います.
投稿: ビザ皇帝 | 2013年9月16日 (月) 18:21