ドイツ演奏旅行3
演奏旅行からすでに一か月たってしまいましたが,忘れないうちに記事をアップしておきます.今回はライプツィヒ編です.
私たちがライプツィヒに入ったのは8月5日の夕方,翌6日の午前中に簡単な市内観光に出かけました.ライプツィヒはドイツ東部(旧東ドイツ)のザクセン州にある街です.中世から商業の町として発展してきましたが,特に1813年にこの地で起こった皇帝ナポレオンを擁するフランスと連合国との間でのライプツィヒの戦いは有名です.一方で音楽の街としても知られていて,18世紀のJ.S.バッハや19世紀のメンデルスゾーンは主にこの町を活動の拠点としていました.
まずは市内中心部にあるニコライ教会へ.ここはライプツィヒでもっとも古い教会である一方,1989年にはベルリンの壁崩壊に至る一連の東ドイツ平和革命の中心地となった場所でもあります.1980年代からこの教会で静かに始まった「平和の祈り」が徐々に大きくなり,1989年からは定期的なデモが開催されるようになり,この動きが東ドイツ全土に広がって,当時の指導者ホーネッカーの失脚,そして壁の崩壊へとつながりました.
外観はどこにでもありそうなヨーロッパの教会ですが,内部は大きなパイプオルガンを備え,白を基調としたとても美しい教会です.特にその柱の上部に付いているシュロの木の装飾はここの特徴で,教会外の広場にはこれをモチーフにした記念柱が立っています(シュロの木ですが,その色彩から最初私はネギかと思いました 笑).
続いては世界最古の民間オーケストラとの呼び声もあるゲヴァントハウス・コンサートホールへ,ここでは館内のショップで掘り出し物のCDやDVDなどを探しました.
その後はゲーテ像の立つライプツィヒ旧庁舎,メドラー・バサージュとういアーケード街にあるゲーテのファウストの像などを見学し,その後いよいよバッハゆかりのトーマス教会に向かいました.
(左写真5) 旧庁舎とゲーテ像,(右同6) ファウストとメフィストフェレス像
尚,音楽ついでに,この街最初の日本人留学生としてここに滞在したのが滝廉太郎なんですが,彼の滞在地にはそのことを記念した碑が立っていました.
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