日本の滝100選9
日本の滝100選 関之尾滝(94番)
久しぶりの日本の滝100選の話題です.今回のテーマは宮崎県都城市にある関之尾滝(せきのおのたき)です.
この滝は宮崎県を代表する河川である大淀川の支流,庄内川にかかる滝です.周辺は母智丘・関之尾県立自然公園に含まれている自然豊かな場所です.滝周辺には駐車場やお土産物屋もあるほか,遊歩道や橋なども完備されており,観光に苦労することはありません.
関之尾滝自身は,もっとも大きな大滝,それよりも小ぶりな男滝,女滝の3つから構成されています.メインとなる大滝は幅40メートル,落差18メートルの比較的大きな滝です.一方で男滝は大滝より少し下流に気に隠れるようにある小ぶりな滝です.また女滝は遊歩道途中にある川上神社の下にある小さな滝です.
この関之尾滝で有名なものに,世界でも有数の規模といわれる甌穴群があります.これは河底や河岸の岩石上に形成された円形の穴のことです.急流によって水中の砂が渦を巻き,長い年月をかけて河床の岩を削ることによって,大きな穴ができあがるものです.この関之尾滝の甌穴群は80メートル,長さ600メートルもの規模を誇る,貴重なもののようです.
(写真5) 甌穴群ですが,増水しているためかわかりにくいです
またこの滝には,当地の領主北郷資忠にお酌をした美女お雪(おしず)があやまって酒をこぼしてしまい,これを恥じたお雪が杯を持って滝つぼに身を投げ,その後名月の夜になると,ここに朱塗りの杯が浮かんでくる… という伝説が残されているそうです.
アクセス JR日豊本線都城駅から霧島神宮行きのバスで30分,関之尾の滝下車(時刻表).ただし本数が少ないのでレンタカーが便利かも.
観瀑のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 遊歩道が整備されており気軽に散策できます.
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