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2013年8月31日 (土)

三島駅南口のお蕎麦屋さん

 最近はコーヒーショップも増えてきたとはいえ,駅での軽い食事の定番はやっぱり立ち食いそば屋です.私も出張の際など時間がない時にはお世話になることも多い存在です.新幹線停車駅や乗り換えのターミナルなど,複数の店舗を持つ駅もあります.私が出張で時々利用するJR東海の三島駅にも複数のお蕎麦屋さんがあります.

 三島駅の立ち食いそばというと,新幹線ホームや在来線ホーム,さらにはお隣の沼津駅のホームなどにも幅広く店舗展開している桃中軒というお店が有名です(この店はほかに駅弁も売っている).

Oldsoba(写真1) 三島駅南口にかつてあった生そば処

 一方で三島駅の南口改札外には,かつて「生そば処」というかなりレトロムードな(要するに古い 笑)お蕎麦屋さんがありました.以前ここでも記事にしたんですが,このお店のそば屋のカレーそばが結構好きで,寒い朝などによく食べていました.しかしながら,駅の改装工事が始まった2年前にこのお店は突然閉店してしまい,以来そのカレーそばを食べる機会もありませんでした.

P8280594(写真2) お隣のBellmartとともに,お蕎麦屋さんも復活

 ところが先日出張で三島駅に来てみたら,なんと工事が完了したのか,お蕎麦屋さんが復活していました.店名は爽亭と変わり,もしかしたら違う資本なのかもしれませんが,惹かれるように見に行ったメニュー票を見たら,なんと!そば屋のカレーそばがあるじゃないですか!嬉しくなってさっそく入店,8月の暑い日にもかかわらず,そば屋のカレーそばを注文しました.

P8280593P8280595(左写真3) 近代的な店舗です,(右同4) そば屋のカレーそばもあります

P8300596(写真5) 以前とほぼ変わらないカレーそばです

 出てきたカレーそばは,以前と同様に蕎麦だしにカレー粉を入れ,それに片栗粉でとろみをつけたスタイルでした.喜んで食べたことはいうまでもありません.

 店内もレトロではなく,店員も以前は高齢の方だったのが,若い女の人になっていました (^。^).

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2013年8月29日 (木)

ドイツ演奏旅行2

 さて,間隔が開いてしまいましたが,ドイツ演奏旅行の続きです.

 ローテンブルグの演奏会は8月4日でした.会場は旧市街にあるフランシスカーナ教会,建てられたのは1285年とのことですから,800年以上の歴史を持つこの街最古の教会です(13世紀末,日本だと元寇が終わった直後の鎌倉時代!).

P8040185P8040150(左写真1) フランシスカーナ教会の外観,(右同2) 教会内部

P8050207(写真3) ニュルンベルグ中心部のフラウエン教会

 演奏会は無事に終わり,翌5日は陸路,ドイツ東部ザクセン州最大の街ライプツィヒに向かいました(ザクセン州の州都はドレスデン).

P8050228_2(写真4) ニュルンベルグソーセージ

 途中,中世の城壁に囲まれた古都ニュルンベルグに立ち寄って,名物のソーセージをいただきました.ニュルンベルグのソーセージは香辛料のきいたやや小型のソーセージで,ドイツで一番おいしいという人もいます.

 ビールと一緒にいただきましたが美味でした.

P8050219P8050216(左写真5) ビールを添えて,(右同6) ソーセージ屋の看板

 その後はバイエルン州東部,チェコとの国境からも遠くない街,バイロイトに入りました.今年は大作曲家R. ワーグナーの生誕200年の記念イヤーなんですが,そのワーグナーゆかりの地がこのバイロイトです.

P8050238(写真7) ワーグナーの作品のみを上演するために建てられたバイロイト祝祭劇場

人口10万に満たない決して大きな街ではありませんが,毎年夏にこの地で開催されるバイロイト音楽祭(ワーグナーのオペラ作品のみを上演する音楽祭)はチケットがとりにくいことで有名な音楽祭で,毎年世界中からワーグナー愛好家が集まってくるイベントとして知られています.今回私たちは移動の途中で立ち寄ったのですが,劇場付近には観劇のために着飾った人たちがたくさん歩いていました(私もいつの日か参加してみたい音楽祭です).

 バイロイトを後にして一路アウトバーンを北東に進みます.途中サービスエリア(?)で休憩をとりながらライプツィヒを目指します.ドイツのサービスエリアには普通の飲み物のほかアルコールも売っているのが驚きでした.飲酒運転が禁止されていることはドイツも日本も変わりません.日本ではこういう場所でアルコール販売は論外ですが,ドイツではあくまでもドライバーのモラルに任されているということのようです.このあたりの差に国民性の違いを感じました.

P8060248(写真8) ライプツィヒのインド料理屋さんのカレー

 結局ライプツィヒに到着したのは夕方,中央駅近くのホテルにチェックインした後,ほかの人たちとともにインド料理屋さんに繰り出し,カレーを堪能したのでした.

 

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2013年8月28日 (水)

土橋正幸さん逝く

 先日ニュースで,元プロ野球選手で野球評論家の土橋正幸さんが筋委縮性側索硬化症(以下ALS)で亡くなったという報道されていました.

2013082600000549san0001view 土橋さんは軟式野球の草野球チームから,プロ野球の東映フライヤーズ(今の日本ハムファイターズの前身)に入団,プロ通算162勝を挙げ,チームのエースとして活躍した異色の選手です.小細工を嫌い,真正面から打者に立ち向かう豪快なスタイルで,「ちぎっては投げ,ちぎっては投げ」と評される独特のピッチングは喧嘩投法などとも言われたそうです.引退後は古巣のフライヤーズやその後進のファイターズ,さらにはセ・リーグのヤクルト・スワローズの監督を務めました.

 選手としては華々しい活躍をした土橋さんですが,そのまっすぐな性格が,老獪な戦術が必要な監督業には向かなかったのか,どの球団でもパッとした成績を残すことはできませんでした.それについては,タレントのテリー伊藤さんが,その著書「ダメ監督列伝」の中で

土橋監督はなんたって、顔がよかった。

江戸っ子で、ケンカっぱやくて、喜怒哀楽が激しくて、
人情家で、女々しいことは嫌いで…
という性分が全部、顔にあらわれていた。
 ただ、顔はあまりにもよかったのだが、
その顔に合わせた野球をしすぎたのかもしれない。

と述べています.

 さすがに私も土橋さんの現役時代は知りませんが,ヤクルトの監督時代は記憶にあって,後任の関根監督とともに,成績はイマイチながら杉浦,八重樫,レオンなどの強打者をそろえた魅力あるチームでした(その後関根監督時代に現役大リーガーのホーナーが入団,さらには池山,広沢,内藤,川崎といった選手が入団して次の野村監督時代のヤクルト黄金期につながる). 

 土橋さんが死の原因となったALSは 全身の運動神経が選択的に障害されることによって手足の麻痺のみならず,言葉を発したり物を飲み込む筋肉,さらには呼吸に使われる筋肉も障害されて呼吸不全を起こし死に至る病気です.

 世の中に難病と呼ばれる病気は数ありますが,ALSはその発症メカニズムも不明な点が多く,現代の医学では完治はおろか進行の軽減すら困難な難病中の難病といえる病気です.運動機能が急速に失われる一方で,感覚神経や認知機能には障害を起こさないため,罹患された方の苦悩は大変なものです.

 一般に進行して呼吸機能の障害をきたした場合,人工呼吸器を使った治療が行われることもあります.しかしながら,根治療法とはならず,さらには発声機能が失われるためあえて,その治療は選択しないという患者さんも多数おられます.伝えるところによると,土橋さんの場合病気と診断されたのが昨年秋とのこと,人工呼吸器ような治療は選択されなかったんだなと思いました.

 土橋正幸さんのご冥福を心からお祈りいたします.

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2013年8月27日 (火)

第23回しながわ宿場まつり

 この週末家を留守にしていて久しぶりに帰ったところ,一通の封書が届いていました.毎年秋の時代扮装の定番,しながわ宿場まつりの案内でした.

Shinakami_2(写真1) 今年の参加案内

 毎年好きな役柄(江戸時代風俗に限るわけですが)で参加できるのがこのお祭りの魅力です.過去には幕末の大老井伊直弼や大阪奉行与力大塩平八郎,庄内藩郷士清河八郎,幕臣勝海舟なんかに扮して参加してきました.

Shinagawa2010_065(写真2) 大阪与力大塩平八郎です

 で,今年参加する役なんですが,思いっ切って,以前から興味があった同心役で参加することにしました.

 同心は身分的には与力の下になり,江戸時代の警察組織の下級役人ということになります.すなわち奉行から与力~同心までが正式な幕臣(公務員)ということになります.

 しかし,現実にはこれらを合わせても数十人にすぎず,この人数で当時すでに100万都市となっていた江戸の治安を守るのはとうてい不可能です.このため同心らは岡っ引きと呼ばれる手下を私的に雇い捜査に協力させていました.有名な銭形平次は身分的にはこの岡っ引きに当たります. 

 というわけで,今年のしながわ宿場まつりは9月28~29日の開催で,パレードは29日です.参加される皆様よろしくお願いいたします.

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2013年8月18日 (日)

ドイツ演奏旅行1

 さて,北三陸家族旅行の後のお話です.

 8月2日から11日までの10日間,所属する合唱団の演奏旅行でドイツに行ってきました.例年夏には海外に出かけている私ですが,今年の夏休みはこのドイツ演奏旅行となったわけです.

Kuko(写真1) 成田空港にて

 8月1日(木),ぎりぎりまで仕事をして夕方東京の日暮里へ,この日はここに宿泊して翌朝早く京成スカイライナーで成田空港に向かいます.ここでほかの参加者たちと合流して,10時35分発のKLMオランダ航空便でアムステルダム乗り換えでドイツのミュンヘンに入りました.ドイツは日本よりも7時間遅れているため,ミュンヘンに到着したのは現地時間の同日夜でした(日本時間に直すと翌朝未明になります 笑).ここから貸切バスで最初の訪問地ローテンブルクに入りました.

P8030015(写真2) 昔の街並みがよく残るローテンブルグ旧市街

 ローテンブルクは人口1万人ちょっとと非常に小さな町ですが,中世の街並みが今でも残っているということで,日本人にも人気の観光都市です(ちょうどロマンチック街道の真ん中あたりです).到着したその日はホテルに入ってそのままバタンキューとなりました(ローテンブルクは小さな町なので大型のホテルは少なく,今回宿泊したホテルも空調なしのこじんまりとしたところでした).

Brea(写真3) ハムとチーズのドイツの朝食,温かい料理は出ないのがポイントです

 翌日(8月3日)午前中は市内をフラフラと観光します.前述のようにローテンブルクは小さな町なので,その旧市街は徒歩で回れるほどこじんまりなのでした(というか,道が狭くてバスなんか走りようがない 笑).

P8030025(写真4) 市庁舎です(改装工事中でした)

 中世の面影が色濃く残るこの町でもっとも有名なスポットが旧市街の真ん中にあるブレーンラインというところです.ここは100年以上前の古い絵と現在を比較してもほとんど変わっていない,まさに時間が停まったような場所です.比較の画像を見ていただくとわかると思いますが,よくまあここまで保存したものだと感心してしまいます(現実にはドイツは第2次世界大戦で国土が戦場となり,首都ベルリンをはじめ多くの都市が破壊されてしまったのですが,ここローテンブルクは比較的被害が少なかったようでした).

0mukasi0ima(左写真5) 100年以上前,(右同6) 今 感動的なほど変化がありません.

 ローテンブルグのブルグとは城とか砦というような意味ですが,この街の旧市街は城壁で囲まれていました.その大部分は今でもきちんと保存されていて,観光客はそこを歩いて往時をしのぶことが出来ます.

P8030004_2P8030059(左写真7) ガルゲン門,(右同8) シュピタール門

 またこの街を代表する見どころの一つに中世犯罪博物館があります.犯罪は人間が社会を作った時から存在するであろう人類永遠のテーマです.この博物館には中世から近世にかけて,この町で犯罪対策として使われた様々なアイテムを展示されています.そして,その中心となるのが,被疑者に自白させるための道具,要するに拷問用のアイテムとなります.

Img_1799550_68481120_1Img_1799550_68481120_2(左写真9) 博物館の外観,(右同10) 博物館の入り口

 人権の概念が発達した現代でさえ,時に問題のある取り調べ等がニュースになるくらいですから中世の取り調べがどのようなものであったのかは容易に想像がつきます.ここには,そういった道具の実物や,それらを使っている様子を示すジオラマなどが展示されています.

Img_1799550_68481120_3(写真11) 有名な鉄の処女 

 なかでも有名なのが鉄の処女(ドイツ語ではEiserne Jungfrau)です.これは聖母を模った像ですが,内部が中空になっていて,しかもたくさんの鉄釘が仕込まれており,中に入れられた罪人の体に突き刺さるようになっています.

Img_1799550_68481120_4(写真12) 口用の梨

 一方でこちらは口用の梨といわれるものです.罪人の口に先端を挿入したのち,反対側のねじを回すことによって,先端部分が4つに開き口の中が強制的に押し広げられる構造になっています.

Img_1799550_68481120_8(写真13) 恥辱のマスク

 さらにこちらは,人をだました者など罪人の顔にかぶせる恥辱のマスクと呼ばれるものです.この中世犯罪博物館,日本人観光客も多いせいか,日本語による解説もたくさんあって見ごたえ十分でした.

 こうしてつかの間の市内観光が終了しました.

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2013年8月17日 (土)

久しぶりです1

 みなさんこんにちは.気が付いたら8月も後半,本当に久しぶりの更新になってしまいました.最終の記事が7月14日でしたから,一か月以上も空いてしまったことになります.2006年7月に始まった本ブログですが,これだけの期間間が開いたのはかつてなかったことです.ご心配くださった方(そんな人いるのか?)申し訳ございません.

 さて,そんな7月半ばから8月半ばの1か月を何回かに渡って振り返ってみます.

P7210028(写真1) 三陸鉄道久慈駅前

 まず7月18日に自分も発表しなければならない学術講演会があってその準備にてんてこ舞いでした.その後7月20~21日の週末には毎年この時期恒例となっている帰省しての家族旅行です(母親の接待ともいう 笑).今年は朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の主要舞台のひとつである沿岸北部の久慈市へ行ってきました.

P7210067(写真2) 小袖海岸の若い海女さんと記念撮影する嬉しそうな(笑)私

 実はここは私の前任地なんですが,今回約5年ぶりの訪問となりました(しかも観光で行ったのは初めてかも).住んでいたころには行ったことがなかった北限の海女の地,小袖海岸や琥珀博物館などを見てきました(自分が住んでいたころとは比較にならないほど観光客が来ていました).

P7210078P7220083(左写真3) 当地名産の生ウニ,(右同4) 同じくこの地恒例,らーめん千草のネギらーめん

 この日の宿泊は久慈市の郊外,山間部にある新山根温泉でした.ここはpH10を超えるアルカリ性の温泉で,肌がつるつるになる,いわゆる美人の湯として知られているのでした(アルカリ性の強さでは全国でも3本指に入るくらい).食事としてはもちろん,当地名産の生うにもいただきました (^。^).

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