日本の滝100選7
日本の滝100選 乙字ヶ滝(19番)
久しぶりに日本の滝100選の話題です.乙字ヶ滝は福島県須賀川市にある阿武隈川にかかる滝です.古くは竜崎滝・石川滝とも呼ばれていましたが,川の水が乙の字型に流れ落ちる様から乙字ヶ滝と呼ばれるようになったとのことです.
落差は6メートルと低いのですが,一方でその滝幅は増水時には100メートルにも達し,壮大な眺めとなります.広い滝幅のイメージからここを小ナイアガラと呼ぶ人もいるようです.
(左写真2) 落差はさほどありません.(右同3) 地元の人たちが寛いでいます.
今回はレンタカーで訪問したため,東北自動車道の須賀川インターから降りて,国道118号線を南下,阿武隈川を渡る橋にほど近い場所にあります.駐車場も完備されていて,そこから徒歩数分で滝が展望できるスポットに到着です.
(左写真4) 水量の少ない部分もあります.(右同5) 乙字ヶ滝の石碑
案内板によると,江戸時代白河藩の時代にはこの川を遡上する鮭,鱒,鮎が滝を飛び跳ねるうちに次々と梁にかかるため,その漁獲収入は地元民を潤したそうです.しかし,例年初漁は藩主に献上する決まりになっていたため,その時期になると藩の役人がこの地に滞在して監視を行っていました.その際の滞在費は地元漁師の負担とされましたが,その代り他の賦役は免除されていたとのことです.
また,滝の近くには元禄2年にこの地を訪れた松尾芭蕉が詠んだとされる「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」の句碑があります.
アクセス JR須賀川駅から福島交通バスで20分,乙字ヶ滝下車ですが,本数が1日3~5往復と少ないため(福島交通バス),レンタカーかタクシーが便利です.
観瀑のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 気軽に散策できます.
| 固定リンク
« 6月になりました | トップページ | 新しいPC »
コメント