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2012年10月12日 (金)

ペルー旅行記3 ~9月23日~

 さて旅行3日目,9月23日になりました.この日は今回の旅行の目玉のひとつであるナスカの地上絵を見に行く日です.

 ナスカの地上絵といえば,自分が子供のころ読んでいた世界の不思議みたいな本に必ず載っていたものです.空から見ないとその全体像がまったくつかめない巨大な地上絵,飛行機なんかなかった時代に誰が何のために描いたのか… UFOの着陸場所だったとか,宇宙人へのメッセージだとかオカルト的な説がたくさん紹介されていて,夢中になって読んでいた記憶があります.もっとも当時は実際に見に行くなんてのは夢のまた夢であり,せいぜい本を見ながら想像を膨らませるしかなかったんですが,今回ついにこの眼で見れるということでワクワクしているのでした.

Kondoru(写真1) 地上絵の中でも有名なコンドル

 前夜はナスカからさほど離れていないパラカスに宿泊したんですが,それでもこの日は朝6時(!)の出発でした.地上絵観測はセスナに乗って行うわけですが,セスナが飛ぶかどうかは現地の気象条件によって決まるため,早い段階のフライトが取れないと飛行場で延々と待たされる,なんてことがあるためのようでした.バスに乗ってホテルからナスカに向けてセスナが飛ぶピスコという街の飛行場に入ります.朝早いのが功を奏したのか,我々のグループが一番乗りでした.

Hachidori(写真2) こちらはハチドリ

 現地で簡単な説明を受けた後指定されたセスナの指定された席に着き,いよいよ離陸となります(飛行機のバランスを考慮して事前に体重測定がありました 笑).ピスコを飛び立ったセスナは一路ナスカを目指します.天気は晴れ,地上には乾いた大地が広がります.

Uchujin(写真3) ガイドブックには宇宙飛行士とありますが,セスナの人は「ウチュウジン」と呼んでます

 ナスカの地上絵はペルー太平洋岸の乾燥した台地の上に幅1メートル,深さ数~20センチに掘られた溝によって構成されています.描かれたのは西暦1~6世紀ごろといわれています.

Tetoki(写真4) 左上に木,右下に手があります

 屋根で覆われているわけでもなく野ざらしのこの地上絵が,どうして現在まで残っているのかというと,それはこの地域の気象に寄ります.ペルー太平洋岸のナスカも海岸砂漠地帯のため雨が全くと言っていいほど降りません.そして太陽に熱せられた空気が地表近くに溜まって空気の層が形成され,これによって風の影響も排除されているからなのだそうです.

KumoSaru(左写真5) クモ,(右同6) サル

 地上絵にはクジラ,サル,イヌ,コンドル,ハチドリなどの動物のほか,宇宙飛行士や手などといった変わった絵柄もあります.セスナでは操縦士の方が,「ヒダリ、ウチュウジン」などと片言の日本語でいろいろと説明してくれて楽しいのでした.地上絵上空では20分ほどの遊覧飛行を行い元の飛行場に戻ったのでした.

Img024(写真7) ナスカ観光の証明書です

 さて朝早かったせいで,このように充実した時間を過ごしたにもかかわらず,この段階でまだ9時半ごろでした.ひとまずホテルに戻ってゆっくり休むことになりました.

 せっかくのリゾートホテル内を散歩したりしながら時間をつぶし,昼食の時間となります.この日はホテルのレストランでのランチでした.前菜がアンティクーチョと呼ばれるペルー風の串焼き,メインはアロス・コン・マリスコスという魚介類をお米と一緒に煮込んだペルー風パエリアという趣の料理でした.どちらも日本人の口に合うんじゃないかと思いました.

P9240388P9240392(左写真8) アンティクーチョ,(右同9) アロス・コン・マリスコス

 昼食後はホテルを出てバスでリマに戻ります.私はというと,朝早かったのと,お昼に飲んだビールの影響で結構寝てしまいました(笑).かくして夕方再びリマのホテルに入ったのでした.ちなみにこの日の夕食にはロモ・サルタドという牛肉の炒め料理が出ました.明日はいよいよアンデスの高地帯に入ります.

P9240404P9240407(左写真10) 前菜のスープ,(右同11) ロモ・サルタド

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コメント

こんばんは、ビザ皇帝様。(ここしばらくなぜか入力が出来ませんでした。)超有名なナスカの地上絵、きっと凄く感激したのではないでしょうか。
ところで、食事を見れば、ピラミッド型?のご飯が・・・やっぱりご飯が無いと物足りないですよねー。

投稿: KAGAYAKI快男児!! | 2012年10月18日 (木) 15:45

KAGAYAKI快男児!!さん

おはようございます.コメントありがとうございます.

子供時代に愛読していた世界の不思議本には必ず載っていたナスカの地上絵,実際に見ることが出来て感激でした.
とはいえ,現実は本に載ってる写真ほどは鮮明じゃなくて,ちょっと拍子抜けだった… かも(笑).

やっぱり米が恋しくなりますね.

>入力ができませんでした

キーボードの故障でしょうか?

投稿: ビザ皇帝 | 2012年10月21日 (日) 02:39

お久しぶりです。
ご無沙汰している間にペルー記が書かれていてとても嬉しくなりました。
地上絵の写真は皇帝様が撮られたものなのですよね?鮮明さに驚きました!
もっとあやふやば感じかと思っていましたが、本当にこんなふうに見えるのですね。本の世界の中だけではなく、実在するものなのだと実感しました。
それにしても天然のバリアで守られているなんて自然の力は偉大ですね。
神秘的なロマンを感じてしまいます。

投稿: パンダ子 | 2012年12月16日 (日) 17:08

パンダ子さん

こんばんは,コメントありがとうございます.お返事が遅くなって申し訳ございません.
この旅行が9月の末だったんですが,あれからもう3ヶ月近く経つんですね.時間がすぎるのが早いです.

ナスカの地上絵,写真で改めて見ると,はっきりわかるような気がしますが,実際にセスナで飛んでいると,どこにあるのかわかりにくいなんて場面も多々ありますよ.
宇宙飛行士やハチドリの絵は比較的分かりやすいですが.

ほんと,世界中には不思議な場所がたくさんあります.

投稿: ビザ皇帝 | 2012年12月19日 (水) 16:09

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