授業のない日はない

　各地の小中学校，高校で終業式の季節を迎え，いよいよ夏休みとなっているようです．思えば学校時代は何十日も夏休みがありましたが，社会人になってからは夏季休暇といってもせいぜい一週間強といった感じで，学校時代に比べるとそのありがたみが数倍増しているように思います（大学時代は時間はたくさんあるのにお金がなかったんですが，今では先立つものはある程度あるのに逆に時間がないという感じです）．いずれにせよ児童・生徒・学生には有意義な夏休みを過ごして欲しいなと思います．

　さて，学校時代には学期の節目節目に式が存在します．4月には入学式や始業式，長期休暇前の終業式から休暇明けの始業式，そして年度末の卒業式に修了式となります（ただし大学時代には始業式や終業式，修了式が行われた記憶はない）．小学校入学から高校卒業まで，計算するとこれら式の数は76回になりました（単純に計算すると 6 × 12 = 72回なんですが，学年によっては上級学年の卒業式と自分の修了式両方に出た年もあるため）．

　これだけ回数があるといろんな思い出があるはずなんですが，自分がいまだに忘れていないのが中学校の入学式における某教師のセリフです．入学式で，校長先生の長い話やら何やらが終わった後，一人の怖い感じの先生が登壇してこういったのです．

　｢わが○△中学校では，入学式と卒業式の日以外，授業をやらない日は一日もありません！　たとえ15分なり30分なりとも必ず授業をします！！｣

　その瞬間，生徒たちの間からざわめきが起こったのを覚えています．

　とはいえ，その後の学校生活では運動会やら文化祭やら，授業をやらない登校日はけっこうあったので，結果的にこの先生は正しいことを言っていなかったことになります（笑）．思うに｢お前ら，中学生になったんだから，小学校時代と同じ心持だとダメだぞ｣という気合入れの意味だったんだろうなと理解しているんですが，その後この先生が生徒からうそつき呼ばわりされたという記憶はないので，私の同学年者が忘れっぽかったのか大人の対応をしていたのかは定かでありません（笑）．それにしても，15分の授業って，それはそれで経験してみたかったような気もします（慌ただしすぎて身にならない気も…）．

　そんな昔のことを思い出したのでした．