インカ帝国展
毎年恒例の夏の旅行,今年は発見100年の節目に当たる南米ペルーのマチュピチュに行こうと計画してるんですが,申し込んでいたツアーの催行が決定したとの連絡が先日入りました.というわけで,ペルー行が俄然現実味を増してきたわけです.
マチュピチュといえばインカ帝国です.実はこの前の日曜日まで上野の国立科学博物館にてインカ帝国展が開催されていました.元々歴史好き,特に世界史好きな私にとって魅力的なテーマではあったんですが,マチュピチュ行きが現実のものとなった以上,これは絶対行かなくてはと思い,先日行ってきました.
インカ帝国は13世紀から16世紀にかけて今のペルーの高地地帯を中心に栄えていた国家です.文字や車輪を持たなかった文明としても知られていますが,一方で美しい織物や精巧な石組みで作られた都市,国の隅々にまで張り巡らされた道路網など,同時代のユーラシア大陸に劣らない高度な文化を誇っていました.
しかし,16世紀に入ると内乱や疫病(主として天然痘)で国力が衰退し,そこに追い打ちをかけるようにヨーロッパ人が侵入,ついに1533年にスペイン人のフランシスコ・ピサロによって征服されたのは知られるところです.
今回の展示は4部構成で,第1部はインカの成立について,首都であるクスコの様子や当時の文化からの展示,第2部はインカの内政システムを織物などの産業や全国に張り巡らせた道路網(インカ道)などから紐解いていました.第3部はスペイン人の侵入と征服,それに対するインカの人々の抵抗や近代まで影響を与えたインカというアイデンティティについてで,最終の4部はインカを代表する遺跡であるマチュピチュについての展示でした.特に4部のマチュピチュでは3Dを駆使した映像が面白かったです.
土日は混雑がひどいだろうと考えて,都合のついた平日に行ったんですが,それでも会場は凄い人でした.やっぱり注目されるテーマなんですね.
なお,このインカ帝国展,今度は7月6日から9月9日まで仙台市博物館にて開催され,その後,静岡,富山,京都,福岡,鹿児島,沖縄と回って行くようです.
お近くの方&見逃した方はぜひどうぞ.
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