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2012年6月30日 (土)

2012年総司忌

 今日は総司忌でした(掃除機ではない 笑).

P6300013(写真1) 沖田総司の墓所がある専称寺

 慶応四年5月30日に亡くなった沖田総司の墓所は六本木の専称寺にありますが,ここは普段一般の墓参を認めていません.かつては自由だったそうですが,悪質な参拝者に悩まされたお寺側が参拝を制限せざるを得なくなったというのはよく知られた話です.しかし年に一度この総司忌においてのみ一般の墓参が許されています.

P6300002(写真2) 専称寺は六本木ヒルズの裏手にあります

 総司忌は元新人物往来社社長で,新選組友の会代表の大出俊幸氏が主宰している40年近い歴史を持つイベントです.新選組愛好家の端くれである私も行けるときには参加しています.

 というわけで,ほかに重要な用事のなかったこの日行ってきました.

P6300008(写真3) 長蛇の列です

 総司忌は午前中に墓参,午後から講演会という2部構成(?)です.地下鉄六本木駅からてくてく歩いて11時半ごろに専称寺につきました.

P6300006(写真4) こうして順番に手を合わせていきます

 さっそく墓所に向かうと…  長蛇の列,しかも8割以上が女性でした(年々行列が長くなっているような気がするのは気のせいか?).結局並んでから自分の参拝順まで20分くらいかかりました(皇帝だからといって,特別参拝ルートが用意されているわけではない).

 沖田総司と言えば,冗談ばかり言っていて,ほとんど真面目になったことがないという証言が残っています.まさに私にそっくりな性格であり,ある意味自分に一番似ている新選組隊士という気もしています.病気とはいえ,20代でこの世を去らねばならなかった総司,その無念はいかばかりだったかと思いつつ墓前に手を合わせました.

P6300023(写真5) 午後の会場,国学院大学院友会館

 墓参後は近所で軽く昼食を済ませて,午後の部の会場となる国学院大学院友会館に移動します(ここは電車では行きにくい場所なのでいつもタクシー利用).今年の講師は伊東成郎氏,毎度楽しいお話を聞かせてくれる先生です.今年は松原忠治に関する話題や土方歳三が松本良順に語った最後の言葉についてなどでした.

P6300024(写真6) これは今年の記念品です

 ちなみに午後の部は1時半から4時半までの3時間なんですが,このうち講演は1時間ほどです.で,残りの1時間半はいろんな作家さんたちの挨拶&大抽選会です.特に抽選会のまったりさが総司忌のツボなのでした(笑).景品は貴重な論文から,どこかのお土産物屋の在庫処分的なものまで,まさにいろいろでした.

 

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2012年6月28日 (木)

日本の滝100選~プロローグ~

 国内各地を散策する上での大義名分(?)としていた日本100名城が2011年1月に終了,以来1年半になります.最近ふと過去の記録を見たところ,それ以来出張以外の国内旅行が激減していることに気が付きました.もちろん昨年3月の震災のこともあり,出かけるメンタリティになっていなかったというのもあるんですが,やっぱり出かけるためには,何らかの目標が必要だなと感じます.

 で,色々考えたんですが,結局これで行こうと決めたのが,表題の日本の滝100選です.日本100名城は日本城郭協会が選定したものでしたが,こちらの日本の滝100選は,環境庁(当時)と林野庁の後援のもと,緑の文明学会,グリーンルネッサンス,緑の地球防衛基金の3団体が主催した日本の滝選考会によって選定されたものだそうです.もちろん北は北海道から南は沖縄まで全国から選ばれていることは言うまでもありません.

Img018 数は同じ100なんですが,難易度という点では,100名城よりも滝100選の方が高いことは明白です.城の場合は山城もあるとはいうものの,大半を占める近世城郭は現在の都市部にあるものが多く,一般に交通の便は良好です(公共交通機関を利用しての訪問が容易).ですから,その気になれば1日に複数の城郭を回ることも可能でした.しかし,滝の方はというと,当たり前ですが山の中にあるのが普通であり,公共交通機関はないか,あっても最寄りの駅やバス停からかなり歩かなければならないケースがほとんどです.なので1日に複数を訪問するのは困難です.しかも天候によっては訪問自体が困難になるケースもあります(城郭なら雨が降っても訪問は可能だが,滝の場合遭難のリスクがある).

 100名城をすべて回るのに2年8ヶ月かかりましたが,滝の方はいったいどれだけかかるのか想像もつきません.

 が,とりあえず身近なところから行ってみようと思います.

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2012年6月26日 (火)

インカ帝国展

 毎年恒例の夏の旅行,今年は発見100年の節目に当たる南米ペルーのマチュピチュに行こうと計画してるんですが,申し込んでいたツアーの催行が決定したとの連絡が先日入りました.というわけで,ペルー行が俄然現実味を増してきたわけです.

 マチュピチュといえばインカ帝国です.実はこの前の日曜日まで上野の国立科学博物館にてインカ帝国展が開催されていました.元々歴史好き,特に世界史好きな私にとって魅力的なテーマではあったんですが,マチュピチュ行きが現実のものとなった以上,これは絶対行かなくてはと思い,先日行ってきました.

Img017(写真) インカ帝国展の公式パンフレット

 インカ帝国は13世紀から16世紀にかけて今のペルーの高地地帯を中心に栄えていた国家です.文字や車輪を持たなかった文明としても知られていますが,一方で美しい織物や精巧な石組みで作られた都市,国の隅々にまで張り巡らされた道路網など,同時代のユーラシア大陸に劣らない高度な文化を誇っていました.

 しかし,16世紀に入ると内乱や疫病(主として天然痘)で国力が衰退し,そこに追い打ちをかけるようにヨーロッパ人が侵入,ついに1533年にスペイン人のフランシスコ・ピサロによって征服されたのは知られるところです.

 今回の展示は4部構成で,第1部はインカの成立について,首都であるクスコの様子や当時の文化からの展示,第2部はインカの内政システムを織物などの産業や全国に張り巡らせた道路網(インカ道)などから紐解いていました.第3部はスペイン人の侵入と征服,それに対するインカの人々の抵抗や近代まで影響を与えたインカというアイデンティティについてで,最終の4部はインカを代表する遺跡であるマチュピチュについての展示でした.特に4部のマチュピチュでは3Dを駆使した映像が面白かったです.

 土日は混雑がひどいだろうと考えて,都合のついた平日に行ったんですが,それでも会場は凄い人でした.やっぱり注目されるテーマなんですね.

 なお,このインカ帝国展,今度は7月6日から9月9日まで仙台市博物館にて開催され,その後,静岡,富山,京都,福岡,鹿児島,沖縄と回って行くようです.

 お近くの方&見逃した方はぜひどうぞ.

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2012年6月25日 (月)

ロンサム・ジョージ死す

 今日のニュース記事に出ていた話題ですが,南米ガラパゴス諸島のピンタ島出身の最後のゾウガメが亡くなったそうです.

 <ロンサム・ジョージ>最後のゾウガメ大往生 ガラパゴス

 ガラパゴス諸島はダーウィンの進化論発祥の地と言われるように,構成する島毎に固有種が生息していることで知られています.このゾウガメについても,ガラパゴス諸島では島が違えば生息するゾウガメもその紋様などが異なっており,島が違えばゾウガメの種も異なります.ということは,ある島からゾウガメがいなくなれば,それは一つの種の絶滅を意味するわけです.事実20世紀初頭には諸島のうち,サンタ・フェ島とフロレアナ島のゾウガメが絶滅してしまったのです.

 今回死亡したゾウガメの出身地のピンタ島でも,かつてはすでにゾウガメは絶滅していたと思われていたのですが,1971年に2頭の生息が確認され,そのうちの1頭が今回のゾウガメでした.もう1頭のゾウガメは発見後まもなく死亡してしまったため,このゾウガメがピンタ島出身のゾウガメ(ピンタゾウガメ)の最後の個体となっていたのです.このゾウガメの愛称がロンサム・ジョージでした(ロンサムとはひとりぼっちの意).彼が死んだことでピンタゾウガメは絶滅した可能性が高いといわれています(ピンタ島にまだ別の個体が生息していない限り).

Zougame(写真1) こちらはアルダブラゾウガメです

 私もガラパゴス諸島は未訪ですが,以前インド洋に浮かぶセイシェル諸島でゾウガメを見たことがあります.巨大なその体に似合わない(?)愛嬌のある顔がとても素敵なカメでした.

 ちなみにさいとうたかお氏の劇画,ゴルゴ13にこのロンサム・ジョージを扱った作品があります.リイド社のコミックスだと第84巻に収録されています(私もこの作品で彼の存在を知りました).

51ruvyc8l__bo2204203200_pisitbstick(写真2) ゴルゴ13第84巻の表紙

 ロンサム・ジョージの冥福を心からお祈りいたします.

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2012年6月23日 (土)

正義のチームの隊長

 いろんな趣味がある私ですが,特撮も大好きでレンタルDVDで色々と鑑賞しています.今はちょうど帰ってきたウルトラマン超人バロムワンを並行して鑑賞しています.バロムワンはそろそろ終わりで,その後フロどんさんお薦めのウルトラマンメビウスに入る予定です.一方で帰ってきたウルトラマンの方は,ちょうど30話題前半のいわゆる11月の傑作群と呼ばれるあたりに差し掛かっています.この辺では第31話「悪魔と天使の間に…」(脚本 市川森一,監督 真船禎),第33話「怪獣使いと少年」(脚本 上原正三,監督 東條昭平)といったところがとりわけ有名なんですが,このうち31話については一部で帰ってきた~の最高傑作に押す人も多い作品です.

 さて,この手の特撮作品にはヒーローとともに,怪獣に立ち向かう人間のチームが登場するのが定番です.ウルトラマンの科学特捜隊やウルトラセブンのウルトラ警備隊,ミラーマンのSGM,帰ってきたウルトラマンのMATが有名です.ちなみにSGMはScience Guard Membersの略で,MATはMonster Attack Teamの略だそうです.Monster Attack Team… 英語で考えると怪獣がチームを襲う(そうなら2番目の単語はattacksになるはずですが)という意味になってしまいます(笑).

 正義のチームには当然隊長が存在します.各組織ともかなり個性的な隊長がいました.小林昭二さん演じる科学特捜隊のムラマツキャップ,根上淳さんが演じたMATの伊吹隊長あたりが印象深かったと思います.

 一般に,正義のチームの隊長は組織の大黒柱ですから,作戦立案や実行の中心にあるというイメージです.ムラマツキャップや伊吹隊長はまさにそういう存在だったわけですが,一方で不在がちで肝心の時にいつもいない隊長も存在しました.それはZATの朝日奈隊長です.ZATは昭和48年に放送されたウルトラマンタロウの正義のチーム(Zariba of all Terestrialの略だそうです),その隊長を務めていたのが朝日奈勇太郎隊長です.

Img_916121_27343700_5(写真) 存在感はあるのに,登場回数が少ない朝日奈隊長

 しかしこの朝日奈隊長,登場回数が極端に少なく,特にシリーズ中盤以降はほとんど出てきませんでした.シリーズ初の3回シリーズとなった怪鳥バードンが出てくる話や,ムルロアによって地球が暗黒に包まれてしまう前後編,テンペラ―星人とウルトラ6兄弟が死闘を繰り広げる前後編など,シリーズの重要なエピソードには全く登場していません.これは朝日奈隊長役だった名古屋章さんのスケジュールが厳しかったからと言われていますが,そんな隊長でありながら妙に存在感だけはあるのは,やっぱり名古屋章という役者の力がなせる業なんでしょうね.

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2012年6月21日 (木)

2012年の夏至

 気が付いたらアクセスカウンターもめでたく30万を過ぎていました.キリ番はどこかの誰かが踏んだようです (^.^).

 さて今日6月21日は2012年の夏至です.夏至とは1年のうちで昼の長さがもっとも長くなる日で,毎年6月21~22日頃にあたります.

 日本ではちょうど梅雨時になるため,日が長いと言っても,「まあそんなものか」といった程度の感覚です.実際,日本は北緯25度から45度の中緯度地帯にあるので,夏と冬の昼の長さの差はたしかにありますが,それほど極端なものではありません(6月の日没と12月の日没の差も2時間くらいしかありません).

Norca(写真1) ヨーロッパ最北端ノールカップの白夜(1999年)

 しかし,日本よりもはるかに高緯度にあるヨーロッパ,特にノルウェーやスウェーデンなどの北ヨーロッパに行くとだいぶ趣が違います.これらの地域では6月ごろはほとんど一日中太陽が沈まない白夜となり,一方で12月にはほとんど太陽が地表に顔を出さない極夜となります.すなわち冬ともなるとみんな暗い中出勤して一日中働き,暗い中帰宅する生活を送っているわけです.毎日が夜勤状態という感じになります.

 そんなわけで,これらの地域の人たちにとって,太陽の光というのは非常にありがたいもので,夏至の時期には夏至祭りとでもいうべきお祭りが開催されるのです.

Napo(写真2) 夏至の頃に大きな戦争を戦ったナポレオン

 またヨーロッパでは歴史的に夏至の季節になると大きな戦争が起こっています.現代と違って,夜間や寒さの厳しい冬には大軍を動かすことができないため,昼の長いこの時期は作戦行動にピッタリというわけです.有名なところではナポレオンによるロシア遠征が開始されたのが1812年の6月23日,同じくナポレオンが没落することになったワーテルローの戦いが起こったのが1815年の6月18日です.また第二次世界大戦におけるドイツによる対ソ連戦争(バルバロッサ作戦)が開始されたのが1941年6月22日のことです(日本でも応仁の乱や本能寺の変が夏至の頃に起こっています).

 そんな2012年の夏至,当地は曇りでした(笑).

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2012年6月19日 (火)

雨の一日

 日本列島に接近中の台風4号の影響なのか,今日は朝からずっと雨が降っていました.ただ日中の間は風はほとんど吹いていなかったので,台風という実感はありません.

P6190001(写真1) アジサイが咲きはじめました

 現在私が勤務している病院は,2年くらい前から病棟建て替え計画が始まっていました.全く新しいところに病棟を建てるのなら簡単なんですが,そんな土地もないからなのか,計画では新棟が病棟の一部の土地にかぶって建設予定になっています.なので,取り壊しにあたって一時的に仮の病棟に避難しなければならないのでした.

 というわけで,今日と明日の2日間にわたってそんな仮病棟への引っ越しが行われています.今日は朝から職員総出で引っ越しを行いました(この日は予定手術はなし.外来担当以外の医師も全て動員).特に患者さんの移動については万一のことがないよう,細心の注意が払われたことは言うまでもありません(重症患者さんには必ず医師が付きそうなど).

 患者さんの引っ越しは午前中で終了,午後からは物品の移動が行われました(こちらは主に外部の引っ越し屋さんが来ていました).

 引っ越しは明日も続くんですが,台風が迫っているので,これから風が強くなるのが心配されます.今日はいいんですが,台風のせいで明日の朝出勤できない職員が多発… なんてことにならなきゃいいなと思ったのでした.

P6190006(写真2) 気が付いたら雨脚が強まっていました

 と,思って外を見たら段々風が強まっているように見えます.うーん,本当に明日大丈夫かな?

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2012年6月17日 (日)

第47回能代寮歌を愛する会

 普段はクラシック音楽(とりわけオペラ作品)を愛好している私ですが,深層心理の中に寮歌が潜んでいるので何かの機会に無性に歌いたくなったりします.

P6170003(写真1) 今年のプログラム

 さて,先週の火曜日(6月12日)に秋田県の能代市で開催された第47回能代寮歌を愛する会に参加してきました.これは私の以前に勤務先で一緒だったドクターのご尊父が幹事をされている寮歌イベントです.毎年春と秋の2回開催なんですが,そのうちの1回が外部からゲストを招いての会という形式になっていて,今年は春の会がそれに当たっていました(昨年は秋だったんですが,所用で不参加).以前は市内の料亭が会場だったんですが,残念ながら閉店となってしまったため数年前からは市内のホテルが会場になっています.

Noshiro_141(写真2) 以前会場だった料亭金勇

 開宴は夕方6時半なんですが,何しろ能代は遠いです.新幹線で行ったら6時間以上,飛行機で行ってもなんだかんだで4時間はかかります(今回は往復飛行機利用でした).

P6120311
(写真3) 会の様子

 夕方ホテルにチェックインして,一休み後会場に向かいました.今年の参加者は地元が二十数名,ゲストが三十名ほどでした.大都市で行われる寮歌祭に比べるとこじんまりとしていますが,そこがこの会のいいところで,アットホームな雰囲気が素敵なのでした(大都市の寮歌祭は参加者も数百名規模で,酒がまわるとそれこそカオス状態になります 笑).

 料理とお酒をたらふく頂き,放歌高吟の夜でした.

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2012年6月16日 (土)

アクセスカウンター

 当ブログ,ビザンチン皇帝の日常は2006年7月からやっています.来月で丸6年ということにります.

 で,何気に右のアクセスカウンターを見たら,な,なんと! 299328 になっていました.あと672アクセスで,記念すべき30万になります.過去10万はお友達が,20万はどこかの知らない方が踏んだらしいんですが(笑),今回30万人目に当たるのはどなたなのか? もし踏んだ方がいらっしゃったらコメントなどいただけると嬉しいです(自分だったら最悪だが ).

 ちなみに最近のペースで行くと,6月19日の夜中あたりに30万になりそうな気がします.

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2012年6月15日 (金)

久しぶりです

 みなさんこんばんは,ほんと久しぶりの更新になってしまいました.とはいっても,体調を崩して入院したとかではないのでご安心を‥

 実は,先週後半から今週前半にかけて公私さまざまなイベントが目白押しだったのです.まずは先週後半,学会があって6月7日(木)夜から9日(土)お昼まで秋田県仙北市に行ってました.学会の名は日本温泉気候物理医学会,規模としてはそれほど大きくはないんですが,自分的にある意味で一番力を入れている学会です.

 会場は当初,仙北市民会館となってたんですが,なぜか地元の小学校体育館に変更になったのは以前書いた通りです.今回その謎が明らかになるのかと期待してたんですが,残念ながら(笑)謎のままでした.

P6080178P6080179(左写真1) 学会場となった生保内小学校,(右同2) 職員玄関が入口です

 今回は会長が法医学の先生ということで,入浴死に関する話題が多かったです.ゲストとしてフィンランドのトゥルク大学の法医学の教授が来て特別講演をされていました.トゥルクはフィンランド南西部の古い町で,かつて首都だったところです(日本でいえば京都でしょうか).

P6080199(写真3) トゥルク大学法医学教授のPekka Saukko先生

 フィンランドと言えばサウナが有名です.フィンランドではサウナ小屋が湖畔にぽつんと立ってたりしますが,今回の特別講演ではサウナに入った後そのまま全裸で凍りついた湖に飛び込む老人の映像などが紹介されていました.

P6080197(写真4) フィンランドのサウナ小屋

 この映像を見たフロアの方から「高温のサウナの直後にこんな冷たい水に飛び込んだら,それで死んでしまう事故も多いと思うが,フィンランドでは毎年その手の事故はどれだけ起こっているのか」という質問がされていました.しかし,フィンランドの先生によると,そういう事故は意外に少ないんだそうです(飲酒後のサウナによる事故は多いそうですが).

P6080240(写真5) 秋田と言えば稲庭うどんです

 学会のお昼休みには隣の角館に移動して街並みを眺めたり,稲庭うどんをいただいたりしました(角館は川沿いや街並みに残る桜が有名で,見ごろになるGW中は大勢の観光客でにぎわいますが,この日は平日ということもあり,比較的静かな雰囲気でした).

P6080209P6080213(左写真6) 角館の街並み,(右同7) 今に残る武家屋敷

 結局学会は土曜のお昼に終了,そこから今度は岩手県の安比高原に移動しました.ここでは,私も所属している盛岡の合唱団の合宿が行われているからでした.午後からの練習と夜の懇親会に参加,楽しいひと時を過ごした後,翌朝はそのまま横浜へ… なぜかというと,地元医師会合唱団も参加する県の合唱祭が開催されているからなのでした.

 という感じで,結局家に帰ったのは日曜日の夜遅くとなったのでした(翌朝仕事なのは言うまでもない 笑).

 週明け編に続きます.

 

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2012年6月 6日 (水)

旅に出ます

 久しぶりの更新になってしまいましたが,みなさんお元気でしょうか? 世間ではAKB48の総選挙の話題も出ているようですが,どうせならAKB300と銘打って,全国300の衆議院小選挙区ごとに代表の娘を選出してグループを結成したら面白いんじゃないかといつも思っています.現実の選挙でも後援会などと称して,名簿作りに精を出す陣営もありますが,AKBの選挙なら,後援会=CDや関連グッズを買ってくれる優良顧客になるわけですから,獲得に向けた熱の入れようは国会議員選挙の比じゃないような気もします(「岩手1区候補者 ○△■子で~す」 などといいながら歌を歌ったり踊ったりして選挙カーを走らせるのか 笑).

 それはさておき,明日から旅に出ます

 とはいっても,さすらいの旅路などという風情のあるものではありません.まずは6月8日~9日に秋田県仙北市(旧田沢湖町)で開催される第77回日本温泉気候物理医学会総会に参加します.こういう全国規模の学会って,大抵は大きなホテルだったり市民会館みたいなホールだったりで開催されるんですが,今回の会場はなんと… 

仙北市立生保内小学校体育館

 77回の歴史を誇る伝統ある学会なんですが,当初のアナウンスでは同じ市内の仙北市民会館が会場になっていました.それが小学校に変更とは… いったい何があったのか,と非常に気になっているのでした(学会の場でそのいきさつが明かされるのか否か興味津々です 爆).

 そして9日の午前中で学会が終了したあとは,そのまま岩手県八幡平市にある安比高原に移動します.今度は私も所属している盛岡バッハ・カンタータ・フェラインの合宿に参加するためです.今回はバッハのカンタータをはじめ,たくさんの曲に挑戦するとのことで楽しみなのでした(夜の懇親会も).

 で,本来合宿は翌10日いっぱいなんですが,私はというと朝そのまま横浜への大移動… 

 なんでかというと,実は10日には神奈川県の合唱祭が開催されており,午後から私も入っている地元医師会合唱団が出るからなのでした(今回は千原英喜さんの「あなたにあいたくて生まれてきた詩」から取り上げることになっています).その後は中華街で懇親会をやって… 家に帰るのは10日の夜遅く,おそらくヘタヘタになっていることは確実と思われるのでした(笑).

 そんなわけで,ここ数日は学会で発表するポスター作りに忙殺され,ここの更新もままならなかったのでした(出発は明日の夕方です.さあ荷造りもしなきゃ 笑).

P6060167(写真) やっと完成したポスター

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2012年6月 1日 (金)

1年でもっとも嫌な月??

 今日から6月,今月が終わると今年,2012年も半分が終わることになります.時間が経つのがムチャクチャ早く感じる今日この頃です(年々加速度的に早くなっている感じがします).

 さてこの6月はドラえもんに出てくるのび太君にとって,1年でもっとも不愉快なな月なんだそうです(笑).理由は…

 祝祭日が一日もなく,夏休みや春休みとも関係がなく,日曜日以外に休みがないから(連載当時は週休二日じゃなかったんです)

 実は自分が小学校時代,まったくおんなじことを考えていました.社会人や大学生だと,五月病と言われるように環境が変わって緊張を強いられる4月が終わり,連休を挟み5月になると気力が萎えてしまうことがありますが,4月だからと言ってさほど緊張感のない小学生にとっては,学期の半ばにあたり,梅雨時で天気も悪い6月はたしかに楽しくない月だったと思います.社会人になると,そもそも夏休みすら子供時代とは比較にならないほど少ないですから,祝日がないという点では8月も変わらないので,6月にそこまでの感慨はありません(むしろ1年でもっとも日が長くなる6月は夕方になっても明るいので気分的にはよいかも)

 そんな6月,前半は学会シーズンの続きです.まずは来週後半秋田県仙北市に行ってきます.以前ここでも紹介した日本温泉気候物理医学会の総会,会場が小学校の体育館という不思議な感じの学会です(当初は仙北市民会館となってたんですが,何か手違いがあったんでしょうか).いよいよその謎が解ける(?)のか楽しみです.その翌週には,これまた恒例になっている秋田県能代市の寮歌祭に行ってきます.昨年は他の用事とぶつかって参加できなかったので楽しみです.

 というわけで,のび太君と違って不愉快だとは言っていられない6月の始まりです(笑).

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