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2012年6月21日 (木)

2012年の夏至

 気が付いたらアクセスカウンターもめでたく30万を過ぎていました.キリ番はどこかの誰かが踏んだようです (^.^).

 さて今日6月21日は2012年の夏至です.夏至とは1年のうちで昼の長さがもっとも長くなる日で,毎年6月21~22日頃にあたります.

 日本ではちょうど梅雨時になるため,日が長いと言っても,「まあそんなものか」といった程度の感覚です.実際,日本は北緯25度から45度の中緯度地帯にあるので,夏と冬の昼の長さの差はたしかにありますが,それほど極端なものではありません(6月の日没と12月の日没の差も2時間くらいしかありません).

Norca(写真1) ヨーロッパ最北端ノールカップの白夜(1999年)

 しかし,日本よりもはるかに高緯度にあるヨーロッパ,特にノルウェーやスウェーデンなどの北ヨーロッパに行くとだいぶ趣が違います.これらの地域では6月ごろはほとんど一日中太陽が沈まない白夜となり,一方で12月にはほとんど太陽が地表に顔を出さない極夜となります.すなわち冬ともなるとみんな暗い中出勤して一日中働き,暗い中帰宅する生活を送っているわけです.毎日が夜勤状態という感じになります.

 そんなわけで,これらの地域の人たちにとって,太陽の光というのは非常にありがたいもので,夏至の時期には夏至祭りとでもいうべきお祭りが開催されるのです.

Napo(写真2) 夏至の頃に大きな戦争を戦ったナポレオン

 またヨーロッパでは歴史的に夏至の季節になると大きな戦争が起こっています.現代と違って,夜間や寒さの厳しい冬には大軍を動かすことができないため,昼の長いこの時期は作戦行動にピッタリというわけです.有名なところではナポレオンによるロシア遠征が開始されたのが1812年の6月23日,同じくナポレオンが没落することになったワーテルローの戦いが起こったのが1815年の6月18日です.また第二次世界大戦におけるドイツによる対ソ連戦争(バルバロッサ作戦)が開始されたのが1941年6月22日のことです(日本でも応仁の乱や本能寺の変が夏至の頃に起こっています).

 そんな2012年の夏至,当地は曇りでした(笑).

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コメント

こんばんは、ビザ皇帝さま。お久しぶりでございます。
歴史にまつわる夏至の事実!そーだったのですね。勉強になります。
ザ・ロンゲスト・デイ「史上最大の作戦」…
は夏至じゃないですよね(^^)

話変わって、今年の日野パレ参加によって、こちらのブログの常連さま方ご本人?を初めて知った私でした。

投稿: KAGAYAKI快男児!! | 2012年6月30日 (土) 19:17

KAGAYAKI快男児!!さん

こんばんは,お久しぶりです.お元気でしたか?
戦というものは自然を抜きに考えてはいけませんからね(特に昔のは).
日本でも豊臣秀吉以前は農繁期になると戦も休みになってましたから.

史上最大の作戦! Dデイですね.
あれは1944年6月6日なので夏至ではないですが,それでも6月ですから日が長い時期であることにかわりはないですね.

このブログの常連さんはひのパレ関係者が多い(というか,ほとんど?)ですよ(笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2012年7月 1日 (日) 17:06

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