またまた数日更新が空いてしまいました.この週末は特に当直など仕事関係の用事はなかったんですが,昨日の日曜日は久しぶりに仙台に行ってきました.目的は,知り合いも多い仙台宗教音楽合唱団(以下 宗音)の演奏会を聴きに行くためです.
宮城県仙台市は私の学生時代の前半を過ごした街です.当時はまだ政令指定都市になる前で地下鉄も開業しておらず,今はすっかり都会化した仙台駅東口も当時は高い建物が代ゼミくらいしかなくて,その気になれば仙石線の榴ヶ岡駅が見えるんじゃないかという程,違う意味で開けていました(笑).ちょうど18歳から23歳くらいの多感な時期(爆),今に至る私の趣味やキャラクター形成に決定的な影響を与えたのがこの時期でした.いわばこれまでの人生でもっとも充実していた時代ということになります.
(写真1) 仙台駅のステンドグラス前
とはいいつつ,実は仙台に来たのは久しぶりでした.考えてみたら最後に来たのは2011年3月6日,震災の5日前です.これは前日の2011年3月5日に登場した東北新幹線の新型車両E5系のグランクラスに乗ろうとやって来た日でした.その後震災が起こり,以来この街を訪れる機会はありませんでした(実家の盛岡には何度も来ていますから新幹線で仙台を通過はしていました).久しぶりの仙台駅は以前と目立った違いは感じられません.駅2階にある待ち合わせスポットであるステンドグラス前も以前と同じく待ち人で賑わっていました.
(写真2) 2011年3月6日グランクラスにて
今回の演奏会の会場は東北大学萩ホール,以前は川内記念講堂と呼ばれていましたが,大学の100周年を機に大改修が行われ今の名前になったものです.現在仙台市では地下鉄の東西線(?)の工事が行われていて,将来的にはここにも地下鉄で来られる時代が来そうではありますが,今現在は徒歩かバス,タクシーしか手段がなく徒歩だと30分くらいかかるので,バス利用にしました.とはいえ,同じ目的の人がたくさんいるためバスは激混みでした(笑).
(写真3) 既に)長蛇の列です
会場に着いたのは開演の40分くらい前だったんですが,この段階ですでに長蛇の列… 仕方がないので近くにある学食前の自販機でリアルゴールドを買って飲みながら時間をつぶしました.ほとぼりが冷めてから会場に入ります.
仙台の演奏会は,ステージ上の知っている人率も高いんですが,観客にも学生時代の知り合いがたくさんいるのが楽しいところ,ホワイエを歩いているうちに続々知り合いがいました.
(写真4) 萩ホールのステージ
時間になり演奏がスタート,演目はヘンデルの有名なオラトリオ・メサイアをモーツァルトが編曲したバージョンです.ヘンデルとモーツァルトって旅好きなところや波乱万丈の生涯など共通点がありますね.元々メサイアは私の大好きな作品でステージに乗ったこともありますが,このモーツァルト版の生演奏は初めての経験でした.演奏は予想以上にゆっくりとしたテンポ,オケと合唱,独唱のアンサンブルもいいです.個人的にアルトソロの谷地畝さんのファンなので,登場時に「やっちー!!」と叫ぼうかと思いましたが,つまみ出されそうなのでやめました(爆 あっ,もちろん残りのお三方も大好きです).
(写真5) ヴィンシャーマン氏,92歳とは思えないほどシャキッとしています
この日の演奏会にはたまたま演奏会出演のため来日中だったバッハ演奏の巨匠,ヘルムート・ヴィンシャーマン氏がいらっしゃってました(以前共演させていただいたことがあり,終演後にみんなでご挨拶をしました).
終演後は徒歩で仙台駅へ.バスで行ってもいいんですが,バス停がこれまた長蛇の列なので歩いて行っても大した変わらないのでした.帰りには東京から来ていた知り合いと一緒になったので,せっかくだからと駅で一緒に牛タン定食を頂いたのでした.
ところでこの日は赤系統の蝶ネクタイにパナマ帽で出かけたんですが,駅近くですれ違った女子高生が私を見て
「あっ,蝶ネクタイ めっちゃカワイイ❤」
といってました.生まれて四十数年,若い女の子にカワイイといわれたのは初めてのような気がして大いに感動したのでした(笑).
(写真6) これがこの日にしていった蝶ネクタイです
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