長興山紹太寺のしだれ桜
今日は朝から快晴の良いお天気でした.快晴と言えば昨日もそうだったんですが,昨日は晴れてはいても気温は低めで肌寒い一日でした.しかしこの日は気温も上がり,ぽかぽか陽気で思わず春眠暁を覚えずになりそうでした(笑).
さて,そんな今日,職場からさほど遠くない場所にある桜の名所に出かけてきました.それが本日の表題,長興山紹太寺のしだれ桜です.ここは,江戸幕府三代将軍徳川家光の乳母で春日局として知られるお福の嫁ぎ先の稲葉氏の菩提寺です.春日局の実子の稲葉正勝は寛永九年(1632年)に8万5千石を与えられて小田原に入りました.その子正則の代にたびたびの加増を受けるとともに,正則自身も順調に出世し,寛文年間には老中首座となって幕政の中心で活躍しています.ちょうどその頃に彼が一族の菩提寺となっていた長興山紹太寺に父母と祖母春日局の霊を慰めるために植えたのがこのしだれ桜といわれています.
今年は先週あたりから咲き始めていました.職場の同僚が行って見たいというので,天気が良いこの日出かけたというわけです.
お寺自体は旧東海道沿いにありますが,肝心のしだれ桜はここからさらに10分以上上ったところにあります.写真の石段をひたすら登って行かなければなりません(合計300段以上あります).日ごろの運動不足から登っているうちに息が上がりますが,周囲は林に囲まれていて直射日光に当たらないので,それほど暑くは感じませんでした.
まず登りきったところにあるのが稲葉氏一族のお墓です.春日局をはじめ,その子稲葉正勝,孫の稲葉正則やその夫人らのお墓が並んでいました.
そこから平らな道を歩いて行って沢を渡って間もなく登場するのがしだれ桜です.この日は満開の快晴ということで大勢の観桜客でにぎわっていました.
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