節電
今日は七夕です.昔から注目されて,あちこちでお祭りがおこなわれていたりしますが,今の暦では7月7日は本州の大部分は梅雨の真っ只中,なかなか星空は拝むことができません.一方旧暦でやるとちょうど梅雨も明けて夏の真っ盛り,お盆の一週間くらい前にあたり,夏の星空を拝むことができます(ちなみに今年の旧暦の七夕(七月七日)は新暦だと2011年8月6日).なので,実際には8月に七夕祭りをやる地域も多く見られます.俗に三大七夕祭りなどと呼ばれる,仙台七夕・平塚七夕・安城七夕のうち仙台と安城は8月に開催され,平塚のみ新暦の7月に開催されています.
で,実際今年の七夕もやっぱり曇り空で星は拝めませんでした.
さて,この夏各地で節電が叫ばれています.震災とその後の原発事故等で各電力会社の最大電力供給量が低下しているためですが,ここで注意が必要なのは,今回の節電では消費電力の総量を抑えることが目的なのではなく,ピーク時の使用電力をいかに低くするかが大切だという点です.オイルショック時の省エネでは原油価格高騰から原油の総使用量を下げることが大切でしたが,電気は基本的に貯められないので,他の時間に減らした電気をピーク時に回すことができないからです.
実際には夏の電力需要のピークは気温がもっとも高くなる午後2時~4時ごろになります.これはこの時間帯に冷房のための電力需要が急増するからです.なので,この時間帯の冷房を一斉に止めればかなりピークは抑えられます.しかし健康な若者はともかく,高齢者や体の弱っている方などが無理に空調を止めたりすると,熱中症などを起こすリスクが高まり,最悪命にかかわります.なので無理に空調を止めるのは現実的でありません.
基本となるのは,次の点です.
他の時間にできる電力使用はピーク時には行わない.
具体的には,掃除機や洗濯機といった家電は,朝や夕方以降など,ピークを避けた時間に使用する.ピーク時には冷蔵庫の開け閉めをしない(買い物から帰った時がピーク時という事態を避ける).さらには,ピーク時には家にいないで外出するのもいいようです.家を出て,図書館やコーヒーショップなど公共の冷房があるところに行けば,自宅の冷房を止めることができます.また,マックやスタバでティータイムと洒落こめば,消費も発生し景気刺激にもなります(デパートに行くのも可か).
梅雨が明けるといよいよ夏本番,今年も暑い夏が予想されます.効果的な節電でこの夏を乗り切りたいものです.
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コメント
おはようございます!
昨日の七夕、帰宅時に夜空を見上げたら、星空どころか月もうっすら雲に隠れておりました。
本当に7月の七夕、晴れた例がありません (笑)
毎日 「電気予報」 を見てますが、皆さん、そして各企業の方々が節電に協力している様子が見てとれます。
特に私が一番感じているのは、大型スーパーやデパートが、冷房の設定温度を上げ、ギラギラした照明を落としていることでしょうか。
例年、店内にはいるために上着が必要・・・・とすら思っていたんですが、これぐらいでちょうどいいなぁ、照明も落ち着いた感があって、これで充分・・・と思っている私です。
自宅での過度な冷房自粛は、時として大変危険なこともありますからね。
ビザ先生のおっしゃること、本当に大切なことです!
元気なヒトは家に閉じこもらず、節電チックなデパートや喫茶店へ! (笑)
投稿: ふう | 2011年7月 7日 (木) 23:29
ふうさん
こんにちは,コメントありがとうございます.
北国の人間にとって七夕は夏祭りとリンクしているので,新暦の七夕はほとんどイメージできません.今年もやっぱり曇りでしたね(織姫と彦星ももう何年も会ってないんじゃ 笑).
各企業の努力で,これまでのところは比較的順調に節電できているようですね.電気予報は私も参考にしています.
今日もこれからの昼下がりはちょっと出かけてきます.
投稿: ビザ皇帝 | 2011年7月 9日 (土) 06:57