« アップルの陰謀 | トップページ | 置き字その2 »

2011年6月12日 (日)

第20回日本トンデモ本大賞

 まだまだ妙に忙しい日常が続いているビザンチン皇帝です.

 この週末は珍しく当直や出張などがまったくありません.というわけで,11日の土曜日午後はオタクの祭典(笑),第20回日本トンデモ本大賞に参加してきました.会場は銀座ブロッサム,普段は結婚式なんかに使われる場所だそうですが,この日はトンデモ物件好きなオタク一色になっていました(笑).

20110612150223

 トンデモ本というのは,「著者が意図したものとは異なる視点から読んで楽しめる本」のことです.ですから最初から読者を笑わせようという意図で書かれた本などは該当しません(天才バカボンなんかは,とんでもない内容で大笑いしてしまいますが,この理由からトンデモ本とはいわないようです).つまり,著者は大真面目に主張している内容が,科学的間違いや著者自身の無知などからとんでもない方向に行っているのに,著者自身が気付いていないような本ということになります.世の中に出回っているそんな本(または物件)を集めて,その年で最もトンデモない作品を選ぶというのが,この日本トンデモ本大賞です.

 今年は記念すべき20回目(ひのパレよりも歴史があるぞ)ということで,歴代の大賞受賞作の中から最優秀トンデモを選ぼうというのが今年の趣旨でした.言ってみればNHKのど自慢のチャンピオン大会のようなものでしょうか(笑).歴代の大賞受賞作品がズラリと紹介される様子はまさに壮観でありました.

 関係ないんですが,発表イベントの休憩時間と言うとイコールトイレタイム,一般にコンサートなどの男女比が1対1に近いイベントだと,休憩時間には男子トイレはまずまずで女子トイレは長蛇の列という光景が見られます.しかし,この日の休憩時間では女子トイレはスカスカで男子トイレが長蛇の列になっていました.最近は女子人口が増えたとはいえ,オタクの世界はやっぱり男中心だなと思いました.

 大会ではそのほかに,ゲストを招いてのプレゼンなんかもありましたが,感激だったのは,あのUFOスペシャルで有名な矢追純一氏(通称ミステル・ヤオイ)が来たことです.これまでと学会からはあれやこれやとネタにされていたのにやって来た精神って,心が広いのかそれとも鈍いのか… まあ,素晴らしいゲストではありました.

 会場ではそのほか,宇宙人の解剖くじなんてのもやっていました.自分も挑戦しましたが,なんと!UFOが当たりました(笑).

Ufo_002  これはうつろ舟といって,江戸時代後期の19世紀初頭に今の茨城県の海岸に流れ着いたとされる円形をした小舟(?)のことです.中には異国の女が乗っていたとのことで,南総里見八犬伝の作者,滝沢馬琴が紹介したものです.景品はそれをモチーフにした風鈴なのでした.電力不足が予想される今年の夏,涼をとるには風鈴が有効かもしれません.

 で,トンデモ本大賞の後は六本木の芋侍というお店に繰り出して宴会でした.さすがは強烈な面々が集まっただけあって濃厚な飲み会になったのでした.

|

« アップルの陰謀 | トップページ | 置き字その2 »

コメント

トンデモ本大賞(笑)すごい賞ですね〜!いったいどんな本が受賞したんでしょうか?!気になります(@_@)

投稿: おねえさま | 2011年6月13日 (月) 08:03

おお、大川隆法が受賞したんですね。さすが現代のイタコ(笑)ってイタコは現代も「普通に」いましたね。

投稿: たかあせ | 2011年6月13日 (月) 08:27

ビザ先生、こんばんは!
芋侍では、楽しい時間をありがとうございました(^▽^)
飲み会の前に、こんなオモロそうなイベントに行ってらしたのですね~♪

六本木の地下での飲み会、ほんとに濃密にたのしゅーございました(^^
またいずれ、どこかで、必ずお会いできることを楽しみにしております♪♪

投稿: にぽぽ | 2011年6月13日 (月) 23:46

おはようございます!

賃貸物件の中でも、 「えええええっ!?」 というトンデモ物件 (家主の意図したものとは異なる視点から、見て・住んで楽しめる?物件) にぶち当たることがありますが、この世界にもコアなマニアが結構いたりします。
どこの世界にも 「オタク」 はいるものですなぁ (爆笑)
で、強烈で濃厚な六本木の地下活動に、労働中で参加できなかったことのみが悔やまれますわーー。

投稿: ふう | 2011年6月14日 (火) 06:22

おねえさま

こんにちは,コメントありがとうございます.
トンデモ本大賞,ノミネート作品は植物と会話ができるという話,NASAは実は月には言っていないという主張の話,この世界を影で操っているのはニャントロ星人であるという主張の本などでした(笑).

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月14日 (火) 17:17

たかあせさん

こんにちは.今年の大賞は大川隆法でした
(20年間のbest of bestは人類は月に行かなかったというような趣旨の本でした).

イタコ,たしかに今でもあそこに行けば…

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月14日 (火) 17:50

にぽぽさん

こんばんは,ご訪問&コメントありがとうございます.
先日は六本木の地下会議お疲れまでした.濃厚な会でしたね(爆).それもこれも感じのFさんの人徳ゆえと感じています.

日中のトンデモ本大賞といい,この日は昼夜と強烈な一日でした.

またいずこかでお会いできるのを楽しみにしています.

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月14日 (火) 18:22

ふうさん

賃貸の世界にもトンデモな物件があるようですね.なにげなく歩いている近所にも探してみるといろんな変なもの,面白いものが見つかって嬉しくなることがあります.

六本木の地下秘密集会はいろんな意味で強烈でした(一番強烈なのは参加者の個性だと言うウワサはありますが).
労働中ならば,仕方なかったですね.

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月14日 (火) 18:25

ノミネートすごすぎます(笑)つまるところ、突っ込みどころ満載な本がノミネートされるわけですね?しかしこんな本が、自費出版ではなく、世の中に出されているんですねぇ(゚_゚)

投稿: おねえさま | 2011年6月14日 (火) 21:54

おねえさま

>自費出版ではなく、世の中に出されているんですねぇ(゚_゚)

それこそが,トンデモ本の世界の恐ろしいところです.私なんかの世代は活字になって出版されているだけで真実と信じ込んでしまう向きがありますから.

1970年代から世紀末にかけて話題なった,五○勉氏のノストラダムスの大予言シリーズも,当時は読んでて怖くなりましたが,改めて見直すとツッコミどころ満載ですから.

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月15日 (水) 12:02

先生:あたいは今、尾張の国にいます。
今日は名古屋城にいって金のしゃちほこに
よじ登って参りました。そーだ。
お城に「前田慶次」がいた!!!
ちょーーーーイケメンで思わず幕末系から
移ろうかと思ったっす。やばいっす。
これからみそかつ食べて帰ります。
いざ、江戸へーーーっ!!

投稿: Fさん | 2011年6月15日 (水) 19:43

Fさ~ん

先日はありがとうございました.
尾張ですか,いいですね.
実は自分も先月行ってきたんですが,
学会だったので,みそかつもきしめんも食べる暇がなく,
結局コンビニサンドイッチのみで日帰りしてきました(笑).
名古屋城また行ってみたいです
(イケメンの前田慶次,素敵ですね).

投稿: ビザ皇帝 | 2011年6月15日 (水) 21:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第20回日本トンデモ本大賞:

« アップルの陰謀 | トップページ | 置き字その2 »